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2012年5月17日

草取りの日々

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先日、次郎の種籾を蒔き終えたから、
それからは、晴れたら草取りです。
こんな具合に、2cmほど顔を出した稲の芽を探しては、
周りの草を刈ってその場に敷いていきます。

今年は早くから種蒔きができたので、草取りもちょっと余裕です。

 
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一方、太郎の方はといえば、
ポットの苗が順調に成長しています。
たぶん6月の初旬頃までこのままでいいかもしれません。

 
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おおきくなったら田植えをします。

今年は笹ばかり生えます。
だいぶ背が高くなっているので、
田植えの前に、ちょっと刈ってから植えた方がいいかもしれません。

 
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いまのところ、田圃にイーノは入っていないようです。

今年は稲がたくさん実ったらいいな。

2012年4月15日

ポッド苗でやってみた。

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太郎の苗床。
ワラをかぶせて、これで芽が出るまでひと月あまり待つだけです。
今年はポッド苗にしてみたのです。
親指が入るくらいの一枚200穴の苗箱に、籾を二粒ずつ埋めました。
一畝に三枚の苗箱。

もちろん、田圃の土でやりたかったのだけれど、
強烈な粘土質だし、石ころや草の根がやたら多いので、やってみたけどちょっと無理。
ポッドに土を入れるだけで日が暮れそうなので、仕方なく苗用の土を買ってきました。
これならまぁ、一日で6~7畝分できるので、なんとか。

うまく育ってくれるといいのだけれど。

 
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そうそう、溝にあったカエルの卵はどうなったかと見に行くと、
ちっちゃいオタマがちょろちょろと、しっぽを振っておりました。
きっともう、同胞が天敵にたくさん食べられちゃったんだろうけど、
まぁ、確率的に元気に生き残っているヤツもいるわけです。

 
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三郎の麦は順調に育っています。
ハダカ麦と強力粉はなかなか育ちがよくないようですが、
ライ麦はどこでも元気です。

 
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ウラニワには、
去年植えた桃の木に、花がたくさん咲きました。
梅も咲いたしね。
サクラの苗も今年いただいたので、
来年は、梅、サクラ、桃のそろいぶみだといいね。

 
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こちらは、ゆすらうめ。
白い花が可憐でしょ。
 

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シバザクラも根づきました。
春ですねぇ。

まだ、ストーブ焚いてるけど・・・。

2010年1月26日

田圃日和

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金・土・日・月をカフェ曜日にして、
火・水・木は田畑曜日にしてるのだけれど、
その火・水・木にうまく晴れてくれないことには、なかなか野良仕事ができない。

今日は久し振りに穏やかでいい天気。
朝から田圃に出て次郎の土塊砕きの続き。
午前中で次郎がようやく終わる。

後は、苗を植える畝に米ヌカを少し蒔き、
土手の枯れ草をもう一度刈って上に被せ、それで春の苗床の準備完了。
米ヌカが入手できるまで待機。


 
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午後からは畑に出る。
リバーサイドの仕切り直しをしようと思い、畝立てを。
人参を全部掘り出した。

ウチの無農薬・無肥料の黒田五寸は、生でかじると柿のように甘い。
いつも全部食べちゃうので、また種を買わないといけない。
今回はその反省に立って、
掘り出した中から、大きくて形のきれいなのを6本、種採り用に植え替えた。


 
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そんなことをしてたら、あっという間に日が暮れた。
一日は早い。

2009年12月22日

ひん曲がった鍬

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鍬を入れたらゴンとはねかえる。
石かと思ったらヨシの群生した根っこだ。
これがなかなか固くて鍬が入らない。

それでも何度もやってると端から少しずつ崩れてくる。
鍬が入ったところで、根ごと起こそうと梃子にしても、
根が張っていて、これがなかなかビクともしない。

この野郎と思って、ムキになってぐいぐいやってると、
鍬がひん曲がりやがった。
曲がる方も曲がる方だけど、自分も少々大人気なかった。


 
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まぁ、そんなこんなで三郎の作業はすべて終わりました。
納屋に僅かに残っていた米ぬかを、
祈りをささげるように、畝の上で風に飛ばして区切りをつけました。

さて、終わってみると、たいへんだったことは忘れるもので、
「この調子で次郎もやってみるか」、と
おにぎりランチの後に、さっそく次郎に取り掛かったのでした。

もう、草をよけるのも面倒だし、
次郎はさほどでこぼこもないような気がしたから、
土を砕いて草を被せるだけにしようと思ってかかった。

4m幅の、三郎の畝は12枚。次郎の畝は18枚あった。
次郎の作業は意外とはかどって、
今日のうちに6枚こなすことができた。

そうして、ふと空を見上げると、竹林が夕陽に染まっていた。


 
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土砕きと草被せがあと12枚終わったら、
もう一度、次郎の周りの畦の草刈りをして、次郎も完了。
あと二人日かな。今年中にできればいいのだけれど。

でも、今日は何だかよく働きました。
5時のチャイムが鳴る前に、
「もう働けません」、と田圃をあとにした。


 
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これは今日収穫した人参とじゃがいも。
ジャガイモは道の駅で買ってきた芽が出たメークインを植えたのですが、
ちっちゃいのがいくつかしかできてなかった。

明日、全部掘り出して畝を整えておきたいな。
明日は休みの日だけど、お昼にお客さんの予約が一組あるのでオープン。
今日は早く寝て、午前中に畑をやっちゃおうかな、と思ったり。

でも、天気予報を見ると明日午前中は雨。
うまくいかない。

2009年12月20日

雷・風雪・波浪注意報

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たまに陽が差したりもするのだけれど、
雪が降りそうで降らないで、風がびゅんびゅん吹いている時が一番寒い。
午前中はそんな風で、午後になると雪が舞いだした。
風雪です。

こんな天気じゃ人は外に出歩こうなんて思わない。
午前中は葱坊主の種取りをして、
午後からは、「よーし」と思って、チェーンソーで木を切ることにした。
ワシントンじゃひどい寒波で非常事態宣言が出たそうだが、
風雪なんかに負けてはいられない。

今までだったら短く6つに切らなくちゃいけなかった丸太も、
新しいストーブなら、3つに切ればいい。
つまり5回チェーンソーを入れなくちゃいけなかったのが、2回で済むということだ。
ガソリンの節約にもなる。
これはやっぱり画期的なことでしょ。

そうやって薪をたくさん作って薪小屋に積んでおくと、
それを見ただけで、何だかとてもリッチな気分になれるんです。

 
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稲干しのすがた」という本を読んでいます。

今じゃ実った稲は大型のコンバインでガーっとやって、
すぐに機械乾燥にしちゃうところがほとんどなのですが、
まだ自然乾燥が当たり前だった時代に、
その稲の干し方を全国歩いて調べた人がいるのです。
そんなことが貴重になるんですね。


刈った稲はどこでも稲架に掛けるのかと思っていたらそうじゃない。
風の強く吹く土地なんかは、刈ってそのまま束ねて立てておく「地干し」や
田の中に積んで乾かす「積み干し」というのもあるそうだ。

「ハデ二十日」。
二十日間を目安に乾燥の度合いを見計らって脱穀する。
この呼び方もいろいろで、三重や和歌山ではサガリ、
このあたり仁摩町ではナダラと呼ぶ。


 
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温泉津町西田のヨズクハゼは全国的にも有名だが、
試しにやった人がいうには、風が強いところでないと乾きが悪いと。
そのかわり、この組み方は非常に堅固で、大型台風にも倒れなかったということです。

いかに稲架の材料を少なくして、組む手間を省き、
なおかつ、よく乾き、強い風が吹いても絶対に倒れないようにするか。
これがハザカケの至上命題です。
全国各地のスタイルには、その工夫のあとが様々のカタチに残っています。

ハザカケは一反で二人手間。
三叉稲架でサンギ(足材)百二十本、ナガ(横木)が八本。
つまり、約六間の横ざお一本に、五組の三叉足がつくことになる。

稲を束ねるのは、以前は刈った稲の中から四、五本抜き出し、
穂付きの稲で束ねていたが、
その後、前年の稲ワラをなったものを腰につけ、束ねるようになった。
稲ワラをなうのは稲刈り前の夜なべ仕事。

稲の掛け方もいろいろで、稲束を半分に分けて掛けるのをワリガケと呼び、
九対一や七対三などに分けて交互に掛けるのをコデカケという。
ワリガケは乾きが早く、コデカケは遅い。
そのかわり、コデカケだと稲が倍も掛けられ、稲架材の節約になる。

掛け干しした稲の上には、フタと呼ぶ雨よけの稲をのせる。
これにものせ方がいろいろあって、
横木に平行に穂が重ならないように重ねて寝かせていくもの、
横木に直角に穂を片側に揃えて寝かせるもの、穂を交互に出し寝かせるものがある。
これも平行よりは直角に、片側よりは両側に出したほうが稲は多くのせられる。

稲架の立て方としては、南北に長く立てる方が、稲に朝夕の陽が当たりよい。


 
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仁摩町大国でやっているナダラは、「杭立て稲架」というやり方だ。

杭を打ち横木を一本渡す。そしてその下にもう一本の横木。
もともとは、風が強いために横木に稲を掛けただけでは稲が反転して、
飛ばされてしまうため、中ほどに細い竹を渡して防いだという。
今では同じ太さの横木で二段がけにしています。
また稲の掛け方も、昔は九一にして交互に密に掛けていた。
これは、それでも干しあげる強い風が吹くということであったが、
今は七三にしています。


 
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群馬県の方でやっている「三叉井桁稲架」。
これがいいなぁ、と思います。
井桁に組まれることで四方からの風にも強く、
直線に立てたものより、三叉の足が四組少なくてすむ。

屋敷まわりや畦の立木を利用した「立木稲架」。
これも山間では時折見かけます。
これなら横木を渡すだけで組む手間が省けてよさそうだが、
今から木を並べて植えるのもたいへんだし、田の日当たりも悪くなるという。
難しいものだ。

稲架が足りなくなるぐらい、お米が実ればいいんだけどね。

2009年12月17日

虹の向こうに

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宅野の町に虹がかかっていた。写真でわかるかなぁ。
昨日のことだけどね。
空に向かう方は消えかかってるんだけど、また向こう側は地についていた。
ちょうど宅野の町の両端から虹が伸びていた。

「Over the Rainbow」というのは、「オズの魔法使い」の映画に出てくる。
虹の向こう側には、素晴らしい世界がある。
この宅野の山の向こうには、ウチの田圃がある。


 
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来年の稲作りのために、三郎の仕上げをしています。
結構、畝がでこぼこになっているので、それを平らにします。
溝を掘って出た土の塊りを、

 
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鍬でこんな風に砕いて、低いところに持って行ってならします。
手でやるもんだから、なかなか平らにはなりにくいですが、
まぁ、だいたい。

水を入れてからやろうと思っていたけど、
塊りなら、何度か鍬を入れると崩れるので、
かえってどろどろにしない方がよかったかもしれない。


 
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そうして土を動かしていたら、こんなヤツが現れた。
昨日からあられまじりの雨が降ったり、急に寒くなったからね。
冬眠していたんでしょう。

土の上に出ても、ちじこまって動かない。
仕方ないから、また土の中に埋めてやったよ。
眠りを邪魔してわるかったね。


この作業は、畦によけておいた草を全体に被せて終わり。
春にはここを苗床にするので、
草を被せる前に少し米ぬかを撒いておこうと思ったんだ。

JAに行ったらただでわけてくれるというから行ってみた。
そうしたら、畜産農家などの契約者にしかあげられない、と。
何だよ、ウチだって精米してんのに。
ウチの分、かえせ。

あちこち電話してみたが、どこも手に入らない。
まぁ、いいや。
刈った草で我慢するか。

本当は、三郎を今日で終える予定だったのですが、
草戻しを全部終える前に5時のチャイムがなってしまった。
仕方ない、続きはまた今度。

今年度中には、どうも三郎しかできそうにない。
まぁ、人間できることしかできない。
長い目で見よう。

稲作初年度は、まず三郎からスタートすることにします。

2009年12月15日

三郎、制覇!

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三郎、平定の図


 
やっと、三郎の溝を掘り終えました。
もう12月の半ば、こんなにかかるとは思わなかった。
まだ夏の暑い時分から掘り始めて、
途中、なかなか田圃に出れない日があったからね。

でも、いつかは終わるものです。
年が変わる前に掘り終えてよかったです。
後は、水を入れて高低差をなくす地ならしをして完了です。


 
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しかし、その地ならしがこれまた手間がかかる。
地ならしの前に、刈った草をいったん畦によけないといけないのだけれど、
この大量の草をよける作業を今日やっていたのですが、これが結構きつい。

でも、晴れてるときに少しでもたくさんやっておかないと。
そう思ってノンストップで頑張った。

今時分は、5時を過ぎると急に暗闇が迫ってくるので、
5時のチャイムが聞こえてくるまで、できるだけ手を休めずに働きます。
朝からおにぎりを持って田圃に出て、ランチ休憩だけで5時のチャイムまで。


 
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今朝、起きた時はちょっと寒い日だなぁと思ったけれど、
田圃に出たら、やっぱりTシャツ一枚です。

明日も晴れればいいのに、と思って天気予報を見たら、
何と、今週後半から雪マークになってるじゃないですか。
まぁ、雨よりはいいけれど。

やっぱり、雪でも田圃に出るんだろうな。
大雪じゃなければね。


 
 

2009年11月24日

田圃にツクシ

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ほら、ツクシが出てるんですよ。
田圃の畦に、結構何本も出ていました。
今は、いったいいつの季節だったかと思いました。

どうしたんでしょう。
昨日、おとといは、確かに昼間はあったかかったけど。
ちょっと、早すぎるでしょ。

草を刈っちゃったから、勘違いしたのかもしれません。


 
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田圃は、あいかわらずまだ溝を掘ってます。
もう少しなんだけどね。
なかなか進みません。

早くしないと12月になっちゃいそうです。
ちょっと頑張ります。


 
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ガキンチョは愛嬌がありますよね。
ウチの敷地に居ついていますが、飼ってるわけじゃない。
のらねこです。
猫は意外と土の上が好きなんですね。
ぽかぽか陽気の日には、よく土の上で丸まっています。

しかし、勝手にさせておくと、
せっかく種を蒔いた後なんかに、糞尿をしたりするんですね。
肥料になっていいと思う人もいるかもしれませんが、
ウチは無肥料・無農薬ですから。

それに何と言っても、
やった後にご丁寧に砂をかけようとして、
せっかく蒔いた種のところを、引っかいて土を起こすのだから始末が悪い。
耕されていいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、
言ってるように、ウチは不耕起ですから。
大きなお世話なんです。

だから、ウチの畑でウンチはするな、と
チビッコたちに、会うたびに言い聞かせているのです。