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2014年12月24日

立ち尽くすそら豆

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今年のそら豆はこんな状態です。
えんどう豆も同じく。

寒さというよりは風ですね。
悪天候が続いて、風に翻弄されて、葉がボロボロ。
立ち直るチャンスがあたえられなかったようです。

大丈夫かなぁ。
何とか持ちこたえてくれるといいんですが。


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アロエの花が、近頃よく咲くような気がします。

暮れの煙突掃除

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ストーブからやけに煙が出るようになったなと思っていました。
分解してみると、もう結構煤が詰まっていた。
煙突が詰まると、タールが煙突の外に垂れてきたりするんだよね。

そうならないうちに気づいて、早め早めに煙突掃除をすればいいのだけれど。
まだまだよく燃えるからと、ついつい先延ばしにしたり、
それでなくても今年みたいに風が冷たくて、雨や雪が降る日が続くと、もうどうしようもない。

それで、今日は久しぶりに穏やかな天気になったので、
朝から意を決して煙突掃除を始めたのでした。
これは、分解した煙突を空焼きしているところ。
中を覗くと、なかなか美しいでしょ。
煙突の内壁にタールがこびりついているので、これを高温で焼き切ります。

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ロケットストーブの上に載せると、
こびりついたタールがぶくぶくと溶け出し、白い煙をもうもうと吐き出します。
このタールが焼けて煤になるまで炙ります。

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屋内の煙突はさほどでもないのだけれど、
壁から外部に出ている箇所の煙突は、やっぱり煤もタールも量がすごい。
屋根が高いので上まで煙突を伸ばせなかった。
だから、どうしても吸い上げが悪いし、風圧帯が発生する。
それに、強い海風が吹くので外気に冷やされるんでしょうね。
本当は二重煙突にすればいいのだけれど、
まぁダマしダマしです。

でも、久し振りに手間ひまかけてタールを焼ききったので、
しばらくは好調でしょう。

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ところで、久し振りに火を入れたロケットストーブ。
これはやっぱりすごい。
何がいいかって、やっぱり薪が少ししか要らないところがすごい。

ストーブは確かに快適なんだけれど、
大きな薪をドーンと放り込んでおけばしばらく暖かいけれど、
やっぱり、その薪を用意するのが結構たいへん。

家の裏に山を持ってるなら、切ってくればいいようなものだけれど、
それだって、チェーンソーで倒して、引っ張り出して、
乾かして、それを玉切りにして、斧で割って、積んでまた乾かして。
そういう作業も、確かにそれはそれで楽しいんだけどね。

でもそれ、何歳までやり続けられるのかなと思うと、やっぱり体力のいる仕事です。
それに、家の裏に山があるわけじゃなし。
そうなると、毎年大量の冬の薪をどうにかして確保しなくちゃ、という気苦労がつきまとう。

その点、ロケットストーブなら、極めて少量の木の小枝や木っ端でまかなえる。
実際、今回の煙突のタール焼きも、薪割り後の切れ端や小枝だけで全部済んだ。
しかも、ゴーゴー燃えて、焼きの温度は十分。

そりゃ、たびたび木くずを追加しなくちゃいけないけどね。
鍋をかけりゃ、鍋底に煤もいっぱいつくけどね。
でも、そのあたりに落ちている枯れ枝や木っ端、
そんなものだけで十分な燃料になる、というところがすごいと思う。

それは囲炉裏もそのようです。
そのあたりに落ちている枯れ枝や木っ端だけで、ご飯を炊いたり、煮たり、焼いたり。
むかしむかしのおじいさんの柴刈りは、そういう意味だったんですね。
何もいつもいつも丸太を切って割ってしなくても生活はできる。

若いうちは、太い木をガンガン薪割りしてストーブでもいいけれど、
年を取ったなら、柴刈りの日々で、囲炉裏とロケットストーブなんかで十分なんじゃないかなと、
そう思ってきました。

昔ながらの、煤や煙や灰と共存できる家屋。
それも捨てたもんじゃないと思うよ。

2014年12月11日

鹿の解体、そして燻製。

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しばらく九州に出かけていました。

こちらでも出雲の平田のあたりは鹿がよく出るようですが、
このあたりは何といってもイノシシ、それにサル。
ところが福岡や大分の方は野生のシカがものすごい。

畑も田圃も、高い柵にして網を張っているところがほとんどです。
寝ていても、夜になるとウラ庭の方にシカが歩いているような物音がします。
あちこちで、ピーといった笛を鳴らすような声が聞こえてきます。

そんな具合だから、鹿のワナもあちこちにかけてあって、
とにかくシカがよく捕れる。

島根じゃ、イノシシの肉が結構ちまたに出回っていて、
「イノシシは要らんか?」と言われても、「もう冷蔵庫にいっぱい」と言って拒否されるケースが多い。
店で買えば、ものすごく高いのだけれどね。
その扱いが、九州じゃ「シカの肉」です。

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ところ変われば何とやらで、
地元の人は、「イノシシなら旨いけど、シカ肉はちょっとねぇ」、ということになる。
捕って解体しても、
猟師さんたちは、いちばん柔らかくておいしい背の肉だけを切り取って、あとはポイ。
だそうです。

もったいないね。

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私としては、どちらかというとやっぱりシカ肉の方がだいぶ上等な気がします。
脂身が少なくて、赤身がまるでくじら肉のようです。
筋さえきちんと取れば、固くもなくて、いろんな素材に合わせった調理ができます。

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解体に立ち会って見ると、
まず首を落として、皮をはぐ。
よく切れるナイフがあれば結構簡単そうです。
そして内蔵を出せば、肉は意外とあんまり取れないですね。

大きく分けて、前足、後ろ足、ろっ骨のリブ、それに背肉といったところ。
前足、後ろ足は、筋をていねいに取るのが結構面倒です。
ろっ骨は塩茹でするだけで食べられて、とっても美味。
背肉は柔らかくて上等。
いったん冷凍して刺し身で食べる人も多いようですが、
やっぱり火を通した方が安心ですね。

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野菜炒めにしたり、焼きそばに入れたり、
臭みもなく淡白なので、使い勝手がとてもいいです。
たくさんあると、贅沢に毎日シカ肉料理が味わえます。
あればあったで、日常がそういう生活になります。

そして、定番のシカ肉の燻製。
塩胡椒とハーブとワインに漬け込んで、さっそく簡易燻製器でやってみました。
チップがなかったので、苦肉の策でビワの葉っぱを燃す。
これがなかなかいけました。

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