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2014年9月29日

南海トラフの被害想定

nankai


まぁデータの信憑性は別として、よくできています。
http://www.asahi.com/special/nankai_trough/?iref=comtop_rnavi_r1

高知では30年以内に絶対来るといって、南海トラフ対策を県をあげてやっていたけれど、
結局津波避難タワーを作ったり、避難訓練をするぐらいしかなくて、
海端にはたくさんの新築一戸建て住居が建っています。

そこに住む人は、いくら明日の危機を説かれたって、
放射能被害と同じで、やっぱり目に見えない危険にはなかなか腰が上がらないのだろうと思います。

繰り返される日常の牽引力というか、既定事実の積み重なりの吸着力というか、
人はそんなものの前に簡単に屈してしまう。
ただ避難するということじゃないのだけれど、
「今ここ」は大事だけれど、
そんなものに絡み取られることなく「いつかどこか何か」を夢見れる気力を、いつも持っていたいと思う。

2014年9月25日

女郎蜘蛛とコスモス

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今年はクモの巣というかクモが多いみたい。
ちっちゃくてセコいのがオスで、大きくて立派なのがメス。
オスはへたに近づくと食べられちゃうから、
メスが食事中とか、脱皮している時とか、
そういうちょっと油断しているスキを見て交接しに行くのだそうです。

それまでは、ただメスの網に居候して、食べ残しを漁ったり、
他のケチなオスと張り合ったりしながら、ひたすら交接の機会をうかがっている。
何だかなぁ。


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ウチのコスモスも今が花盛りだけれど、
この度の台風崩れであちこち倒れてしまいました。

コスモスって、カメラで撮ると何だか集合写真みたいになって、
あんまり美しくないね。
目で見るほうがずっときれい。
それに夕方ちょっと暗くなりかけぐらいが、
白い花が映えて美しいです。

で、クローズアップ・


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同じピンクでも花びらの形や色が少しずつ違う。


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こちらは、だんだんくっつき虫の正体を現してきたおなもみ。


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可憐な淡い青紫のセージの花穂。


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2014年9月14日

種取りきゅうりとバーバラ・アレン

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種取り用に残しているきゅうりです。
だいぶ太くなってきました。
今年は地這えきゅうりがたくさん食べられるからうれしい。

トゲのようなイボイボのある、昔よくあったきゅうりです。
これが本当にすごくおいしいのです。

ちょっと塩で揉むだけで輪切りにして食べるんだけど、
これが何とも言えずおいしい。
もちろん採り立てを食べるからおいしい、というのはあるけれど。
何というか、ただ水っぽいだけじゃなくて、しっかりと味がある。

じゃスーパーに売ってるきゅうりも、
取り立てなら少しはおいしいんだろうかと思うよ。
いや、でもやっぱり無農薬・無肥料の自然農きゅうりとは根本的に違うよね。



ところで、トラディショナルなイギリス民謡というのは、
なかなか味わい深くて唸らせるものがあります。

これは「Barbara Allen(バーバラ・アレン)」という女の子の儚い恋の歌。
いろんな人が歌っているけれど、Meg Baird のこれが一番。
そういえば、スカボローフェアも古いイギリス民謡だよね。
美しくてうら哀しい調べがいつまでも心に残ります。



いっしょに歌っている Sharron Kraus もなかなかよいです。

2014年9月13日

おなもみ、とか。

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ちょっと桐みたいな葉っぱで、どんどん大きくなるし、
何かなぁと思ってしばらくそのままにしていたら、
何だかモコモコとしたものが出てきた。

調べてみると、どうも「おなもみ」。
何だ、あのヒッツキムシの木でした。
このモコモコは花で、その実がヒッツキムシになるようです。

そうして、そのヒッツキムシからは、油が取れる!
リノール酸がたくさん含まれていて、中国では食用油のために栽培されているらしい。

また、Wikiには「精密な生物時計」とあって、
~オナモミは生物時計が精密で、8時間30分の暗黒時間を経てつぼみをつける性質があるが、
8時間15分ではつぼみをつけない。

それが何の役に立つのかはわからないけれど、何だかスゴい。
あぁ、世の中には人知れずスゴいことがまだまだいっぱいあるんだ。


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昨日、コスモスのつぼみが膨らんできたと思っていたら、
今日、開きました。


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白いのも。


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ひまわりだけじゃなくて、
花というのはだいたい太陽の方を向くんだよね。
だから、その後ろ姿。


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そのひまわりはといえば、もう首を落としました。
あともう少し乾かしてから、種取り。


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そしてウチのいちじく第一号。
あまり日当たりがよくないので、熟すのもゆっくり。
あと5個ぐらはい実ってるけれど、そちらはまだまだ青い。


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近頃、朝晩はすっかり冷え込んで、そんな時は半袖が厳しく思う。
ふと、ストーブの薪の心配が頭をよぎります。
どうやら、どうしようもなく秋が深まってしまうようです。


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それでも朝顔。

2014年9月 8日

イヌマキの実のジャム

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こんな感じになりました。
ちょっと酸味が足りなさそうなので、ボケジャムをプラス。
実をつぶそうかとも思いましたが、
ま、このままで。

2014年9月 6日

なかんぼう

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珍しい木の実をいただきました。
このあたりでは「なかんぼう」と呼ぶのだそうですが、
何だかこけしみたいな不思議な形です。

本当は何ていう木の実なんだろうと思って調べてみました。


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濃紫色に熟したところを食べると、ちょっとブルーベリーのような味がします。
緑の丸くて固いところは食べれないので捨てます。

手がかりがなくて探すのに苦労しましたが、
「イヌマキ」という木の実だというのがわかりました。
何と、緑のところが種子で有毒なのだそうです。

木はイチイの仲間で、庭木や防風林によく使われるそうですが、
雌の木にしかならない木の実は、あまり見かけることがありません。

イヌマキは沖縄では古くから高級建築材として利用されているようです。
水に強くて、シロアリにも強いとか。

たくさんいただいたので、ジャムにでもしてみようかと思っています。

2014年9月 5日

種取りと粉挽き

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ずっと雨続きだったから何にもできなかった、
というか湿っぽいし、何もやる気がしなかったのだけれど、
ようやく晴れた。
ようやく晴れたら、あれもこれも片付けないといけんなぁといろいろ考える。

脱穀してから、そのまま瓶に入れておいたままのライ麦、昨年のです。
粉がなくなってきたので、重い腰を上げて製粉しようかと蓋を開けてみたら、
コクゾウムシがわっさ、わっさ。
やっぱり、そういうことね。
これはしばらく天日干しにしてから、製粉。


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いざ製粉を始めたら、
虫除けのつもりで瓶の中に入れておいた唐辛子まで製粉機に紛れ込んだ。
慌てて取り除いたのだけれど間に合わず、
そのまま唐辛子ライ麦粉ができてしまった。
あちゃー、これは一部の辛いモノ好きの人には受けるかもしれないが、
やっぱりちょっといけません。

仕方なく、製粉機を分解して、臼の部分をきれいに掃除。
その粉にむせて、はくしょん、鼻水が出る始末。
余計な手間がかかってしまいました。


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あとは納屋の一掃だね。
春先に種取りして乾燥させていたものが納屋にいっぱい。
そのうちさやを取って収納しようと思いながら、ついに今日まで放置しておりました。

そら豆もナメクジやらダンゴムシにちょっと食べられたかもしれません。
でも、大きいのは次の種に残しておいて、
ちっちゃいのは「しょうゆ豆」に。


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これはのらぼう菜。
すでにこぼれ種が庭のあちこちに自生えしておりますが、
冬から春の菜の花まで、
葉物が少ない季節に、とっても重宝する菜っ葉。


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こちら、こぶ高菜。
漬物にするとおいしい。
成長すると茎の根元がぷくっと膨れる、そのこぶが愛らしい。


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赤白のえんどう。
昨年はあまり実が取れずに終わったけれど、
今度はどうだろう。


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源助だいこん。
きれいなシルエットです。


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そして菊菜。
これもきれいです。

さて、ぼやぼやしていると、みんなもう蒔きどきです。

2014年9月 4日

電柵、再び。

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今年は諸事情で田圃をすることができなかったのだけれど、
「そりゃ、よかったね。」と言われる。
今年の獣害は最悪だそうで、イノシシや猿が猛威をふるっているようです。

「へー」と思っていたが、
昨日、久しぶりに草刈りでもしようかと田圃に出てみたら、
あちこちイノシシに入られた跡があった。


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畦や溝の土がえぐられてボコボコになっており、
二畝ばかり植えていた大豆もあちこち倒されていた。

近隣で補助金が出たとかで、
今年は周囲にぐるっと鉄柵を張り巡らせたので安心のはずでした。
しかし、何のなんの。
鉄柵の中の田圃は、これまでになくひどい有様です。

もしウチが毎日草取りに通っていれば、
ここまでイノシシに好き勝手に荒らされることもなかったのかもしれませんが、
何とも無残です。

そうして、一度荒らされればみんなもう放棄しちゃうんですね。
たぶんその方がJAの補償が出るとかで。
何だかなぁ、です。


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で、もうこれ以上入ってもらっちゃ困るので、電柵、再びです。
せっかく実ってきた大豆が悔しいのもありますが、
畝も溝もめちゃくちゃにされると、これが跡の始末がたいへんなのです。

今年は雨続きで、山の中も餌も少ないのでしょうか。
それにしても、本来なら獣も人間も自然の中では対等で、
生きていくためにどちらも命をかけての縄張り争いのはずです。

生き抜くための、「今、ここ」の覚悟がないから、
ただ柵で囲って守りの姿勢になっている。
そんな弱腰で命がけのイノシシや猿に勝てるはずがないよね。

しかし、人間はもうそういうハングリー精神が希薄なのでしょうか。
地に足がついた食料自給じゃなくて、
お金さえ出せば、食べ物なんてどこからでもいくらでも買えると思っている。
そのお金のためには、戦争も避けられないのだと妄想が広がっている。

そんな日本人は、きっと近いうちに足元をすくわれます。