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2014年3月31日

台湾が熱い、・・けど。

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台湾では今、学生が立法院(国会)を占拠しているのだといいます。
馬英九総統が中国との自由貿易協定に関する法案を強行採決したことが原因で、
それに怒った学生たちが立法院内に入って占拠し、現在まだ膠着状態だそうです。

議場が民衆によって占拠されたのは台湾の歴史上初めてとのこと。
また、立法院の外にも学生たちを支持する市民がたくさん集まり、
台湾最大野党の民主進歩党なども学生と歩調を合わせているといいます。

この貿易協定に関しては、
中国の巨大資本による台湾の中小企業の淘汰や、出版や言論の自由侵害への懸念など、
中国側がもくろむ「中台統一」に利用されかねないとの不信感が市民にあるといいます。

これって、どこかで聞いた話。
そう、日本とアメリカとの貿易協定、TPPとまったく同じですよね。

今回の立法院占拠について、
台湾の世論調査では、総統は学生の対話要求に応じるべきだと83%の市民が考え、
約70%の市民が、学生運動の支持を表明しているのだそうです。
熱いですね。

それに引き換え、日本はどうなんでしょう。

自分たちの国のことなのに、政治に関心がないというか、面倒なことは考えたくないのか。
TVや新聞に洗脳されて、目先の仕事と消費のことで頭がいっぱいなのか。
何だってどっちでもいいや、という感じで済ませてしまっているところが恐い。

あまりにも平和で、お金も少しはあって、ただただボケてるようにしか見えないけれど、
何だかもう、何を言っても甲斐がない馬鹿息子を愚痴るようで、
怒るより前に情けなくて、不憫です。

日本だって、安倍政権以降は金融と紐付きの大企業優遇の愚策で、
庶民にとっては、消費税は上がるし社会保障の負担は増えるし、所得は減るし、
無駄に近隣諸国との緊張関係だけ高まるし、まったくもっていいことなしです。

3.11以来、目に余る言論統制のようなことも平気で行うようになったし、
何だかアメリカの後追いばかりで、じゃぶじゃぶと経済破綻への道をまっしぐら。
あー、こんな国、早く潰れちゃえばいいのに。

そういう気持ちになってしまう。
自分の国が大切に思えなくなるというのは、自分の家族をなじるようで、
やっぱり気分も悪いし、哀しくなる。

だから思うんだけど、
もう、あんまり自分の国だとか分けて考えるのはやめて、
今は身体の一部がちょっと(だいぶ?)病んでるんだと思って、
日々の食事や生活習慣のことを考えて、自分でできることをちゃんとする。

遠いようだけど、
誰かが言ってやんなくちゃ分かんないじゃないかと考えるのも分かるけど、
やっぱり、馬鹿は殴っても分かんないんだと思う。
すぐに分からせようと思う気持ちが、ちょっと不遜なんじゃないかと思う。

じゃ、どうすればいいんだということだけど、
結局は、みんなが自分の在り方を「一」に戻して、
一人ひとりが自分の生き様をちゃんと考えるしかなくて、
それが一番の近道なんだと思う。

勝ったり負けたりというのは、長い歴史の上での結果論でしかないんだと思う。
はがゆいけど。

2014年3月27日

桃の花がひらいた。

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日を追うごとに大きくなっていた桃のつぼみ。
今日、3つほど花がひらいた。
これからしばらくは、お勝手の戸を開ければ、桃の花盛り。
うれしい。

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そら豆も花盛り。
言ったっけ、間引いたそら豆の茎や葉を、
おいしそうなので捨てるのも忍びなく、湯がいておひたしにしたら、
結構おいしかった。

 
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塩漬けにしていた高菜を水洗いして干した。
そして本漬け。
今度は醤油とキザラでしようと思ったのだけれど、あいにく醤油が切れてる。
しかたがないので、塩と昆布。
と思ったら、あいにく鷹の爪も切れてる。
しかたがないので、ハリサで間に合わせ。
干して詰め替えると、半分ぐらいの容量に減った。

 
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香木の森で買った「ジャーマン・カモミール」。
チャイに使うといいかも。
植えた。

2014年3月21日

高菜漬け

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九州は高菜漬けが有名です。
通りがかりの庭先に干してあった高菜の話をしていたら、
その干してあった高菜を大量にいただいた。

まったく大量なのでどうしたものかと思ったが、
とりあえず塩漬けにして重石をのせた。

 
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2週間ぐらいおいてから、
やっぱり塩抜きをしてから、本漬けだな。

いただいたところは糠でつけるという。
ウチはどんな味にしようか。
やっぱり焼酎と醤油とキザラか、それとも糠漬けにするか。

2週間のうちに考えよう。

春の兆し

 
ウチのウラ庭の梅も、ようやく蕾がほころんだ。
今年も何個か実をつけてくれるだろうか。
まだ少ししか実はならないのだけれど、南高梅だから大きいんだよね。

 
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こちらはボケ、白い花。

 
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で、こちらが赤い花。

 
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そら豆もわさわさと葉がついて、
白い花の蕾もちらほら。

まだまだストーブが手放せないけれど、
あちこち春らしくなってきました。

2014年3月14日

CT考

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カクカクシカジカで、
先日生まれて初めてのCTスキャンを我が身に受けたわけだけれど、
その後、心なしか病み上がり感が抜けない。
急にばたばたと動くと、何だか軽いめまいがしたりする。

それは短くも激しかった痛みの後遺症のせいかもしれないのだけれど、
CTによる被曝も、ちょっと気にはなっていた。

病院なんて、「触らぬ神にたたりなし」、とできるだけ避けてきたので、
CT(放射線)とMRI(磁石と電磁波)の違いもよく理解していなかった。
結局、先日は金曜日にCTスキャンを3回、月曜日にはX線を3枚撮られたのでした。

病院に行ったが最後、
内臓のことなので、やっぱり検査と診断には放射線が必要なのだろうと思う。
できれば被曝するのは避けたいけれど、むげに拒否することもできない。
嫌ならそもそも病院のお世話にならなきゃいいのだ。
しかし、そうはいっても痛いものは痛い。
痛くて訳がわからなくなると、「モー、ドウニデモシテ」と匙を投げる弱い自分がいる。

で、あとの祭りだが、CTのことを調べてみた。

ちょうど大前研一のサイトがヒットして、読んでみると、
「日本人は福島第一原発事故の影響だけを大きく取り上げて騒ぐが、
医療被曝の身近なリスクにはあまりにも無頓着」みたいなことが書かれていた。
http://president.jp/articles/-/6963?page=3

そうなのかと思って読むと、なかなか恐ろしいことが書かれてある。

「CTスキャン1回の被曝量は5.30ミリシーベルト。
下手をすればCT検査を2回受けただけで、職業被曝の年間限度である
50ミリシーベルトをオーバーしてしまうのだ。
最近の米TIME誌(6月25日号)でも、CTによる被曝の危険性を取り上げていた。
記事によれば1回のCTスキャンの発ガンリスクは歯のX線を1400回撮るのに等しい。」

ギャーッ、わしゃ被曝してしもたぞ。
歯のX線さえ気持ち悪くて、できるだけX線を撮らない歯医者を選んでいたのに、
一生かかってもて撮りきれない1400ポイントを、わしゃあの時いっきにゲットしたのか。
うう。

いや、しかしCT機器も進化しているだろうからと、
まず病院のHPをみたら、ちょうどCT機器の写真が載っていた。
この画像をもとにいろいろと調べたら、幸いにも最新機器らしい。

東芝メディカルシステムズ株式会社製
320列エリアディテクターCT Aquilion ONE Vision Edition
やっぱり東芝か、原発と一緒だ。

「この装置には被ばく線量を低減しながら画質を保つハードウェア・ソフトウェア技術
が搭載されているため、最大80%の被ばく線量が低減可能となります。」
とある。

しかし、こういうのは何と比較して最大80%低減なのかがちょっと怪しい。
でも、大前研一の情報が旧来のCTを基準としていたと楽観視して、
その3分の1でも、約1.7ミリシーベルト。
これを3回撮ってたから、やっぱり5.30mSv。
それから、月曜日には膀胱のX線(1.9mSv)を3枚撮ったから、5.70mSv。
総計でなんと、11.00mSv。

えーっ。
そうするってーと、歯に換算すると、2,905回もX線を撮った発ガンリスクに
等しいダメージを受けたわけか。
これを2回やると年間被曝量の上限を超える。

痺れるぜ!

さらに、大前さんはこんな例えも出している。
「1回のCTスキャンの発ガンリスクは、空港の全身スキャンを7万回受けるのに等しく、
20本入り1パックのタバコを毎日19年間吸うのと同じだという。」

えー、願いまして私の場合で計算すると、
その発ガンリスクは、「空港の全身スキャンを145,283回受けるのに等しく、
20本入り1パックのタバコを毎日39年間吸うのと同じ。」

え、ええかげんにせいっ!


さらに、大前さんは言う。

「他の国々がCTのリスクに気づいて導入を抑制している中、
(導入されるCTスキャナの台数は、)日本だけが一直線に増え続けている。」
原発ビジネスとまったく同じなのですね。


「日本では少々、頭を打ったぐらいで「CTを撮りましょう」と医者から言われるし、
患者もそれに応じてしまう。
しかも、日本では他の病院で撮ったCTで診察するのを嫌がられる場合が多く、
複数の病院でそれぞれCTや血液検査を受けることが珍しくない。」
「脳腫瘍など深刻な病状が疑われる場合には仕方がないが、
そうでないならCT検査やPET(陽電子断層撮影装置)検査は、
よくよく考えて応じるべきだろう。」

それに、古いCT機器しかない病院なら、そのリスクも3倍から5倍に増える。

「それだけ身近に被曝リスクが転がっているということだ。
しかし、日本人は(そんなことに)ほとんど関心を示さずに、
福島第一原発事故の影響だけを大きく取り上げて騒いでいる。
はなはだバランスを欠いた被曝恐怖症なのである。」

さもありなん。

君子危うきに近寄らず、でやっぱり病院は恐い。
「1年に1回は人間ドッグ」なんて、喜んで行ってる場合じゃないんだから。

それにしても、
日常的に大きなリスクにさらされている自分のことを、
他人まかせのままで、ただ便利さに騙されて、
本当に何にも知らないままで生きているのだと、まったく愕然とするよ。

2014年3月11日

結石騒ぎ

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先週の金曜日の午前中、ストーブにあたりながらお客さんと話しをしていたら、
急に腰の後ろが怠い感じになってきた。
腰痛のような、腹痛のような、ちょうど背中の左後ろ、腎臓のあたり。

最初は何かなぁと思いながら、なにげに話しの相槌を打っていたのだけれど、
どうも腰のあたりがやるせなくなってきて、
しばらく、背を伸ばしたり、座り直しをしたりしていたのだけれど、
次第に額から冷や汗のようなものが出始めた。

あれれと思って、
立ち上がってみたり、座る場所を変えてみたりするのだけれど、
どうにも収まらない。
そのうち、身体が熱いのか寒いのかもわからなくなって、
冷や汗とも脂汗ともつかない水分が体中から溢れ出てきた。

そのうち、いよいよ立っても座ってもいられなくなって、
横になるのだけれど、横になっても腰が伸ばせないほどやるせなくなって、
ついに息をするのにも、うーん、うーんと唸りだす始末。

これ、ちょっとやばいかも。
病院なんて、歯医者以外はもう何十年も行った記憶がないけれど、
こりゃ、さすがに病院で診てもらってもいいかも、と気持ちが揺らぎ始めた。

その頃には、もうバスタオルが手放せない状態で、
止むなく知人にお願いして、車で県立中央病院の救急外来に運んでもらった。


病院に着くと、
何やかやの問答の末に、ストレッチャーに乗せられて診察室に直行。

当直の医師の指示のもと、
たくさんの看護婦や研修生に身ぐるみ剥がされて、
注射針を刺されたり、酸素吸入器を当てられたり、点滴を据えられたり、
しきりに腹部を探られるのだが、腹筋が痛みを怺えるのに硬直したまま。
「何だろう。わかんねぇなぁ。」
で、「とりあえずCT!」

当直医が苦しむ私に尋ねるのです。
「CTを撮ろうと思うのですが、いいですか?」
いいですかって聞かれても、やらなくちゃわからないんだろうに。
「被曝するからヤダ!」って言いたいところだけれど、
うーん、うーん、の続きで、「うん」。

そうしたら、ジワーっと身体が暖かくなる造影剤を注射されて、
生まれて初めてのCT。

そのうち、痛み止めもやや効いてきたのかもしれない。

CTが終わったら、酸素吸入器もはずされ、
夢うつつの中、しばらくベッドに放置されていたように思います。

そうして、痛みが少し和らいできたら、
今度は汗が冷えて寒くなってきた。
患者用の寝間着を借りて、タオルを重ねてもらって、
そのまましばらくうとうとしていた。


と、「石がみつかりました!」
と当直医が明るい声で話しかけてきた。
CTの映像で、腎臓に結石が見つかったそうである。

当直医としては、「これで全て解決!」といった口調。
「月曜日に専門医の予約を入れておきます。
今日はこれでお帰りいただきますが、いいでしょうか。」

えっ、この状態で帰れと。

いいでしょうかと言われたって、
そんな「よろしかったでしょうか」みたいな言い方をされても困る。
ヤダというのも大人げないし、
まだ痛みのダメージのイメージでただただぼーっとしているから、
やっぱり、うーん、うーん、の続きで、「うん」。


病院の館内放送は、これから始まる避難訓練を慌ただしく告げていた。
何も、こんな時に避難訓練をしなくても、と思うのは私の勝手です。
3年目の3.11を控えて、あらかじめ予定されていた防災訓練なのでしょう。

そんなこんなで、
救急患者だったからといって、帰る時は実にあっさりとしたものでした。
準備ができたら、自分で書類を持って、受付に行って、
精算して、薬をもらって、気をつけて帰ってください。お大事にね、バイバイ。
ってな感じ。


締めて、17,940円。チーン。


紹介がなくて来た救急外来は、余分に3,150円取られることになっているようです。
うーん、紹介だけで救急患者に差をつけるシステムって何なんだ。
どうせCT撮るんでしょ。


結局、その夜にもう一度激しい痛みに襲われそうになって、
もらっていた痛み止めの坐薬を慌てて入れて、事なきを得ました。

このボルタレンという坐薬、胃には悪いが相当ポピュラーな薬らしくて、
いろんな知人から、「余ってるからあげようか」との申し出を受けた。


それでもおかげさまで、
それ以降は痛みに襲われることもなく無事に週末を過ごしました。
そうして、月曜日にもう一度泌尿器科の担当医の診断を受けたのでした。
再度のレントゲンの結果、なんと結石はいつの間にか消えていました。

金曜日のCTでは尿道もだいぶ腫れていたのだそうだが、
その腫れもすっかり引いていて、もう大丈夫。
結石も仁丹より少し大きい程度のものだったようで、
薬で消えたのか、オシッコと一緒に出たのか。

ま、とにかく、モノがなくなれば何も問題がないというのが腎臓結石のようです。
余りにもあっけない結石騒ぎで、お粗末さまでした。


しかし私の場合、食生活に特に問題があるとはどうしても思えないので、
「何で石ができるんですか?」ってお医者さんに聞いたのです。

それは単純なこと。
「コーヒーにお砂糖を入れても、うまく混ざらなきゃ底に残るでしょ。
あれと一緒です。
カルシウムやシュウ酸、尿酸は誰でも腎臓にたまるのだけれど、
普通はオシッコと一緒に出ていってしまうんですよね。」

つまり、日頃から水分をちゃんと取っていればめったに問題は起こらないのだそうです。
そうか、食生活じゃなくて、水分摂取の問題なんだ。

私の場合、夏でもさほど水分を取らなくても大丈夫だったのです。
私の身体は、そんなに水分を必要としていない、とずっと思っていたのです。
ずいぶんと省エネで高機能な身体なんだなぁ、とずっと勘違いしていたんですね。
馬鹿でした。

普段、何事も反省することがない私ですが、
これはさすがに反省して、それ以来せっせとお茶を飲むようにしています。

初めて経験しましたが、
結石の痛みは、まったく何とも例えようがありません。
ただうんうん苦しむだけです。

しかし、
「自分は今、乾いてるのか。身体は水分を欲してるのか。」
まったく、自分の感覚なんてほんとに当てにならないものですね。


「ま、お茶でも一杯。」と言われたら、
飲みたくなくったって、「へい、いただきます。」と言うもんですよ、アナタ。