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2013年11月12日

麦の播種、藁を返す。

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昨日は天候不順で、結局エンドウの種を蒔いただけで、後はだらだらと過ごしました。
今日も天候不順だけれど、昨日よりはちょっとまし。
思い切って田圃に出ました。

麦の播種です。
次郎にはまだなだらがかかっていますが、今年はここに播くことにします。
まず、ライ麦から。

昨晩もストーブにあたりながら、
一度脱穀した後のライ麦の調整をコツコツやっていました。
麦の穂に少し残ったライ麦がどうにももったいなくて、
一穂一穂、指でつまんでは二粒三粒のライ麦を取る作業。
こんなこと誰もやんないだろうな。

それで、スーパー袋いっぱいになったのを4.5畝蒔いた。

 
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それから、次は大麦。
大麦は麦茶ぐらいにしかならないかと思って作るのをやめていたのだけれど、
麦芽糖というものが作れるというのを知って、
それじゃ、砂糖の代替品になればいいいなと思って、
また作ることにした。

二条大麦は、いわゆるビール麦ですね。
1kgで1.5畝。
麦芽糖は、「麦もやし」といって一度発芽させた麦を乾燥させて使います。
発芽させることによって活性化された酵素アミラーゼが、澱粉を糖化させるんですね。
麦芽はモルトだから、途中まではビールやウィスキーと一緒なんだ。

たくさんできたら、麦みそにもしたい。

 
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それから、最後に強力粉小麦「ゆきちから」。
これは10kgで10畝。
ライ麦以外は、結構肥料を要求するので、ウチではたいてい育ちが悪い。
もうライ麦だけにしょうかと思ったのですが、圃場を変えて、再チャレンジ。

それにしても、今日の天候の変化はナイスタイミングでした。

午前中は曇りだったけれど、朝から風がやや強かったので、
スズメやカラスたちに見られずに播種ができた。

鳥というのは、人が種を播くのを高いところからしっかり見ているんですね。
それで、播き終わって人がいなくなったところを見計らって、
団体でついばみに来ます。
麦はバラ蒔きで、土を被せたりはしませんから、
蒔いたものがほとんど残さずに食べられちゃいます。
一度やられましたから、よく知っています。

でも、今日は大丈夫。

全部蒔き終わったところで、雨がポツリポツリと降ってきました。

お米を脱穀した後の藁は、全部田圃に返すのですが、
蒔いた麦の種を隠すためにも、このタイミングがちょうどいい。

昨日の雨のせいで、藁もいい具合に湿っています。
風の強い日なんか、ばら撒いた藁が風で飛んでしまうことがあるのですが、
湿って少し重たくなっているので、ちょうどいい具合。

そのうえ、ポツリポツリと雨が降ってきたので、撒いた藁が土になじみます。

あんまり降ると、カッパでもちょっと作業が辛いですが、
少しぐらいの雨は、むしろ好都合です。

そうして、藁もほとんど蒔き終わった頃、雨がかなり強くなりました。

いいねぇ。
今日は麦の播種日和。本当にいい具合のお天気でした。