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2013年9月27日

ライ麦の調整、半ば。

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農作業では、脱穀したり唐箕にかけて、
きれいな玄麦等にすることを「調整」というんだよね。
変な言葉づかいだなぁと思うんだけど、まぁこちらの方が本当はまっとうなのかもしれない。

とりあえず足踏み脱穀機にかけただけなのだけれど、
日が暮れそうなので、今日はここで終わり。

脱穀機にかけても、穂先が飛んだりするのがかなりあるので、
結局は手作業で脱穀するのがかなりの量になる。
麦は放っておけば育つけれど、
調整して、製粉して、とその後にたいへん手間がかかる。

とにかく穂からはずせば、
後は唐箕でゴミを飛ばして調整は終わりなのですが、
しばらくは、「暇があれば指脱穀」の日々が続きそうです。

しかし、三郎での麦の連作はどうも限界のようなので、
今年は、太郎か次郎の、米の裏作に蒔いてみようかと思っています。
それは小麦のこと。

ライ麦は収穫時期が稲と微妙に重なりそうなのでどうしようかと。
でも、どうしてもなら青刈りする覚悟で試しに蒔いてみてもいいかもです。
あと、ちょっと環境が変わったかもしれない、三郎の蕎麦と大豆の後にも、
試しにね。

2013年9月26日

コスモスの朝

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だいぶ咲きました。
ピンク、白、えんじ。
コスモスだって、ひまわりのようにみんな太陽の方を向いています。
朝見ると、それがよくわかる。

 
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昨日は久しぶりの雨。
雨が降る前にと、午前中に急いでにんにくを植えかけたのですが、
途中で種ぎれで、雨の中をにんにくの買い足しに出かけた。

今日はその続き。

昨日の雨でまたコシヒカリが倒れているかもしれないなぁ。
そうそう蕎麦が芽を出してるかもしれないしね。
午後はちょっと田圃に様子を見に行こう。

後は納屋に放っておいたライ麦の脱穀。
これもそろそろ片付けないと、と思っています。

2013年9月19日

蕎麦、蒔いた。

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五畝ほど蒔こうかと思って2kgの蕎麦種を入手した。
ばら播きにしようか、条播きににしようかとちょっと考えたが、
大草を刈ったばかりなので、
やっぱりちょっと表土を出してあげないと種も芽を出さないだろうと思い、
条播きに。

久しぶりに鍬でちょっと表土を表した。
田舎では腰が90度に曲がったおばあちゃんが
何気に鍬を振るっている場面をよく見かける。

畑仕事が日々の生活の中で大きな位置を占めている。
動けるうちは、這ってでも畑に出る。
そういう暮らし。


季節も季節なので、多めに播種していくと、二畝で種がなくなった。
約2ヶ月で実を結ぶ蕎麦。

これで新蕎麦が食べられるといいのだけれど。

2013年9月18日

初いちじくからカチンそばまで

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うちのウラ庭のいちじくに初めて実がなった。
知らなかった。
ちっちゃいけれど、わずかに1個だけだけれど、
葉に隠れて、木の下の方で、申し訳なさそうになっておりました。

桃に続き、梅、無花果、と、次々に実を結び、
ウチの「ウラ庭果樹園化計画 その2」も順調に進んでおります。
「ウラ庭果樹園化計画 その1」はこちら
 
さて、朝の風景。

 
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コスモスの葉をたどって、朝顔が咲いた。
この朝顔は葉も花もちっちゃい。
他の花はだいたいブルーなのだけれど、これはなぜか薄むらさき。
あじさいみたいに、そこの土によって色が変わったりするのかな。

 
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これがノーマルなブルーの小朝顔。
ちっちゃくて、つつましやかで、
大輪なんとかみたいな園芸種の朝顔と比べれば、
ちっとも迫力がないのだけれど、
これはこれで、すっきりとして愛らしい、でしょ。


 
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朝日を浴びるカワラナデシコ。

本当の撫子、というかコスモスも、いよいよ蕾がたくさんついてきました。

これからが本番ですね。
畑のあちこちで、好き勝手にわさわさ生い茂るのを、
横目で見ながらじっと我慢してきた甲斐があるというものです。

 
で、今週は畑の草刈りとかをやっていて、
久しぶりに田圃をじっくり見てみると、
コシヒカリの中程のあたりがどうも倒れているようなのです。

それが、畝の中にまで入ってよく見ると、
中にはベタッと倒れて水に浸かっているヤツまであります。
それが歩いて見ていくと、結構な数が倒れています。

 
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「しっかりせよ」と抱き起こし・・・。
このテイタラクです。

放っておいたら籾から芽が出てしまうので、
立たせてはヒモで縛ってオオワラワ。
いつかイノシシにやられた時の事を思い出しました。

ちっと雨が降ったり、風が吹いたりしたぐらいで倒れるような、
そんなヤワなヤツに育てた覚えはないんだけどな。

やっぱり、田植え直後の深水が影響しているようです。
これまで、畝ヒタヒタで育てていれば、倒れるなんてことはなかったのに。

深水にすると、水の草しか生えないのでずい分と楽なのです。
そうじゃないと、陸の草が勢いを増して、夏中草取りに追い回されることになります。
年を取ってくると、そういう体力勝負は持続可能じゃなくなります。
だからいろいろと対策を講じないといけない。

それにしても、コシヒカリはいかんですね。
これが晩稲だと、他の稲と足並みを合わせられるので、
もう少し水を落とすことができれば、倒れてもどうってことないのですが、
緑米はまだこれから花を咲かせる時期ですから、
同じ田に早稲と晩稲を同居させるのは止めた方がいいのかな。

作業の時期をずらせるのが一番の利点なのだけれど、
こんな時には、水の管理がうまく行かなくなる。
今年は、モチも早稲だしね。

来年は、もうコシヒカリをやめてキヌムスメ一本にするか。
別にコシヒカリに未練はない。

 
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こちらは早稲モチの中に生えた背の高い赤米。
今年は赤米は全然作付していないのに、
去年のこぼれ種がこんなに育つんですよね。
古代米すごし。

 
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これはミドリ米。
雑草のようなアオアオとした草がゆっくりと分けつを進めていたのですが、
ようやく穂を出し始めました。

近づいてみると、ホレ。

 
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何か、たくましくていい感じでしょ。
モチ性のミドリ米です。
きっとうまいと思います。
年末のもちつきが楽しみですね。
うまかったら、来年から、モチはこれ一本にしよう。

いろいろと遺伝子を操作したお米より、
やっぱり、原種に近い古代米の方が頼もしいですね。

そうそう、明日は三郎の空いている畝(大豆の隣)に
蕎麦を蒔こうと思っています。

急に思いついたので、もうちょっと播種は遅い気もするのですが、
まぁ、だめもとで。
もしうまく実ったら、年末は搗きたて挽きたてのカチンそば(そばにモチが入ったヤツ)
が食べられます。

 
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楽しみだニャーってば。

2013年9月13日

秋に向かって

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9月も半ばになってくると、さすがに朝晩が涼しくなって、
今朝なんか朝露がたくさん降りていた。
この間の雨続きの日々で田んぼの畦も畑もウチの裏庭も草だらけ。

そろそろこれを手入れして秋蒔きの種を蒔かないといけない。

それでもウチの裏庭は、あちこちにタカサゴユリが咲いている。

 
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そしてまた、いたるところにコスモスの林。
こうしたおのれ咲きの花たちは、花が咲くと素敵なのだけれど、
それまでは、刈るにも刈れず、始末がつかない。

 
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こちらはニラの花束。

 
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ささげがもう終盤になってきたので来年の種取りと、
豆で食べる用に天日干し。

今週は人ンチのなだら掛けを手伝って予行演習。
ウチのはまだまだだから。

この間に、田んぼの畦を刈って、畑の草を刈って、秋蒔きの種を蒔こう。
そうして、収穫して乾かしていた麦の脱穀もしよう。

そうそう、冬の薪の準備も今のうちからしておかないとね。

今月は、「金・土・日・月」と週4日シフトで営業しております。
どうぞよろしくね。

2013年9月 6日

チャドクガ

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ちょっと遠出して戻ってきたら、前庭のツバキが丸坊主になっていた。
こりゃ、先日のスズメバチ退治の際に、
大量にまいた竹酢液の後遺症かなと思っていました。

ところが翌日よく見てみると、
何と残ったわずかの葉や木の枝にすごい数の毛虫がウヨウヨ。
後で調べてみると、チャドクガの幼虫ではありませんか。

この数日続いた雨が格好の繁殖環境だったのでしょうか。

毒針毛が激しいかゆみと痛みを引きおこすというチャドクガ。
あな、おそろしや。

 
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またもや竹酢液を持ち出してちょっとスプレーしたら、
なんと無数の幼虫が、出動態勢の消防士のように、糸を引いて降ってくるのでした。
何ともおぞましい光景に唖然。

何百匹というチャドクガの幼虫が落ちてきました。
竹酢液に、洗剤を薄めたものや、ガラスクリーナーなど、
ウチにある、これぞと思うモノ総動員で手当たり次第に振りかけました。

ハァハァ。

昨日も何百匹、今日も何百匹。
明日もまだ出てくるかなぁ。

ツバキも枯れちゃうかもしれません。
いやはやスゴイものです。

 

ところで久方ぶりに足を運んだ田圃です。

  
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向かう道々の田圃は、降り続いた雨で稲刈りもできず、
黄金色に熟れながら、ちょっと倒れ気味のところもあったようですが、
ウチの稲はピンピンです。

これはウチのこしひかり。
ウチのもだいぶ熟れてきました。

 
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これはモチ。
早稲だからコシヒカリと同じぐらいの育ちぶりです。

 
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これは黒米。
黒米はいつもあまり分けつしません。
それでも今年はだいぶいいようです。

 
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これは緑米。
だいぶ分けつが進んでいますが、かなり晩生ですね。
まだ穂があまり出ていません。
パッと見には、何だか元気のいい草みたいです。

 
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そしてこれがキヌムスメ。
こちらは穂がどんどん出てきたところです。
今年はずい分と背が高いような気がします。

いつもは穂高があまりなくて、
刈り取った稲を縛るのに、ウチのは短いなぁといつも思っていたのですが、
今年は大丈夫です。

背が高いのは、
ちょっと深水ぎみで育てたから、そのせいなのかもしれません。
セイタカのっぽのキヌムスメ。


この長雨で周りの草も元気いっぱいに伸びているようです。
畦も、電柵の下も、草だらけ。
また、ちょっと草刈りをしないといけません。

2013年9月 4日

遠出

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稲の穂が出て、刈り取るまでの束の間と思い、
少し遠出をしてきました。
本州最南端、潮岬の白灯台。

世の中には、ただ受け入れるしかない現実もたくさんあります。
昨今は、異常気象なのか熱帯化なのか、
カンカン照りの日が続いたかと思いきや、スコールのような土砂降りの雨。

ウチは大丈夫だけれど、
せっかくの田畑が水浸しになっても、誰にも文句が言えません。

 
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見上げれば、くるみ。

3.11以来、
もう東日本には行くことはないと思っていたけれど、
以前お世話になった方に会いに、信州長野まで足を伸ばしました。

3.11以来、
被曝した福島の現地に何度も足を運び、
我が身を顧みずに放射能汚染の実態調査を行っていた方ですが、
とうとう不治の病に倒れました。

多発性骨髄腫、ステージ3。
日本では10万人に2、3の割合でしか発病しない病気です。
原因は不明とされますが、多量の化学薬品(ダイオキシン、ベンゼンなどの溶剤)や
放射線にさらされたりすると発病の危険性が高まるとされています。

そんな病気ですから、原因は自らが一番よく知っています。
劣悪な環境の現場に、誰よりも先に乗り込んで行くタチですから、
科学的には証明されていない因果関係を、身をもって証明したかのような発病です。

そんなリスクは当然わかっていました。
科学者である本人が、誰よりもよく理解していたことです。
それでもやはり現場に駆けつけずにはいられなかったのだと思います。

その生き様がある種の美学だったとしても、やっぱり哀しいですね。
病床にいても、まだ福島にやり残した仕事があると言う。
何というか、ただ受け入れるしかない現実です。

 
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道端のリンゴの実が赤く色づいていました。