秋蒔き
先日の雨以来、ぐっと涼しくなった。
いくら昼間が暑くても、吹く風は涼しいし、もう、夏には後戻りできないみたいだ。
田圃はやっと穂が出揃ったようで、一息。
今のうちに、まるで耕作放棄地のようになっていたウチの畑に着手。
この間やっと草刈りができた。
これは、去年のダイコンのこぼれ種から育ったもの。
もう、何回かここから間引き菜をいただいた。
ちょうど、溝になっているところが水分があってよかったのでしょう。
この夏の日照りにも負けずに芽を出している。
通りすがりの人が、「苗がいっぱいできとるのー」と。
そうか、あたしゃ間引き菜で食べることばかり考えていましたが、
「苗」として移植するのも、確かにありですね。
こんな風に、おのればえで出来る野菜が理想です。
これを見て、
「そうか、種採り用の母本の周りには、溝をほっておくのがいいかもしれないぞ」
と思ったり。
これは、ひょっとすると画期的なアイデアかもしれません。
そうすると、
「種を採って保存して、また時期が来たら、それを蒔いて、苗を作って」
という作業が、全部自然にまかせられるかもしれない、
でしょ。
そんなことを考えながら、
その横で、いつものようにダイコンの種を蒔いていたのでした。
種を蒔くのも気合ですから、
いい加減に蒔いただけじゃ、やっぱりちゃんと育ってくれない。
コマツナとかハクサイのような小さな種は、なかなか均等にうまくは蒔けない。
ついつい、いい加減にバラっとやっちゃうから、ダメなんですよね。
実は、農夫には向いていない。
そう思って、今日は丁寧にやりました。
おかげで仕事が進みません。
明日も次の畑で種蒔きです。
来週は少し雨が降りそうだから、それまでに蒔いておきたい。
田圃の稲の方は、順調に穂を膨らませているようです。
これは9月3日の姿。
まだ幼穂を伸ばしています。
たったひと粒の籾が、こんなにたくさんの穂を出すのですから、
本当にミラクルです。