米麹をつくる
昨日、夜に雪が降った。
みぞれまじりの雪だから積ったりはしないのだけれど、
屋根に振り積もった雪がだんだん溜まってくると、
やげてアップダウンクイズ(知ってる人はかなりフルイ)みたいに、
しんぼうたまらんようになって、
雪がスーっと瓦を滑って、ドサッと落ちてくる。
それがあっちで、サーっ、ドスン、こっちでサーっ、ドッスンだから。
こりゃ、結構降ってるんだなぁと、夢うつつに。
そんな雪の次の朝は、
どうせ田圃にもいけないなぁと思ったら、猫みたいに布団にくるまったまま、
いつまでも温かい寝床から離れられないのです。
でも、
昨晩、米を6kgも水に漬けておいたのだから、そうもだらだらしてはいられない。
今年の味噌のために、米麹を仕込むのです。
去年は、種麹と小麦(大麦じゃなくて!)で麦麹を仕込んで、
それで、麦味噌と金山寺味噌を作ったんですよね。
これが結構うまくできた。
レアな小麦味噌がまったくいい出来なのです。
去年までは、生の米麹をJAで購入してたんですけどね。
やっぱり、麹も自分で作った方が当然安くつくし。
今年は、種麹から自分で米麹を仕込むことにしました。
これ、この種麹で3斗分(45kg)できるって書いてあるので、
これはすごいと思って1袋だけ買ってみたのだけれど、
袋を開けてみると、なんと4.5グラムしか入ってないじゃん。
だいたい、どの作り方を調べてみても、
1kgの米に1gの種麹、安全を期すためにはその倍ぐらいが必要、
とあるので、これじゃ全然足りないじゃないか。
確認のために発売元に電話したがまったくつながらず、
今朝になって、慌てて種麹を買い足しに出かけたのでした。
で、蒸し器で米を蒸して、人肌ぐらいにまで冷ましてね、
種麹を茶漉しでまんべんなくふりかけて、種つけをして、
もろぶたの中に丸めて、さきほどコタツに放り込んだところです。
種切りをしてから、あいだに混ぜ返しの手入れなどをして、
約48時間で完成です。
まぁ、それはそれとして。
TVや新聞報道って、お正月休みに久しぶりに見たけれど、まったくひどいですね。
原発震災なんて、もう終わったことになっちゃってます。
だけど、崩壊寸前のフクシマ原発4号機なんて、
まだ、ほとんど3月15日のままなんですよね。
大量の使用済み核燃料が未だ手をつけられずに放置されている。
これが倒壊すれば、250キロ圏の横浜あたりまで危ないのでしょ。
そんなこと、政府もアメリカも当然わかっています。
わかっていながら放置している。
放置しているどころか、避難した人々に帰郷するよう呼びかけている。
これはいったい何なのでしょう。
フクシマで、このチャンスにヒバクの実地調査がしたいのだとしか思えない。
大本営発表を地で行っているのが、この政府の現実なのです。
そういうことを考えてみると、
やっぱり、今や日本は戦時下にあると思っていいのだと思いました。
前の戦争の時と違うのは、
今は誰にでも信頼できる情報を得る手段があるし、
逃げる自由もあるということ。
逃げたい人は逃げる。
文句を言いつつも、騙されても、被曝しても、仕方がないと思う人はそうする。
家や仕事や今の生活が捨てられないと考える人は、その現実を甘受するしかない。
そんな状況のようです。