誰も来ないから
そうして、ドアを半分だけ開けて、
「こんにちは」って、誰かがやって来るのを待っていました。
土日は、とにかく開けることにしたから、
晴れても田圃には出ません。
そうして、誰も来なくても、ずっと誰かが来るのを待っています。
でも、誰も来なくても、
結構やらなくちゃいけないことはあって、
この間、梅雨の晴れ間に収穫していたさや豌豆の、さやを全部外したり、
この間、籾摺りをした玄米の中から、まだ混じっている籾を選ったり、
誰も来ないけれど、
時々、猫がウラ庭を横切る。
最初にクロッチが横切ったと思ったら、
そのすぐ後を、ポンタが追いかけて行った。
アイツら、昨日から王様ごっこでもやってるんだ。
誰も来ないけれど、
時々、宅配の人が荷物を持ってきたりする。
「アキコさんからお荷物でーす」って、
おかしな言い方するんじゃない。
ウチの母じゃないか。
そうこうするうちにマメの仕分けも終わります。
ツタンカーメンとキヌサヤ。
キヌサヤがちょっと赤っぽい。どうもツタンカーメンと交配したみたい。
青い時は、どちらもそんなに違わないけどね。
明日からまた、田圃の草取りです。