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2011年4月30日

何言ってんだ、ふざけんじゃねぇ。

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僕たちは生まれてくる親を選べないように、生まれてくる国も選べない。
原発推進のカラクリをいろいろと知るにつけて、
だんだんと、日本という国が本当につまらないものに思えてきた。

それはとりもなおさず、政治にはちっとも関心をもたず、
つまらない仕事で稼いだカネにモノを言わせて、
平和をイイトコどりしたい一人ひとりの国民が支えているのだけれど。

その国の何万分の1かの縮小コピーが、
島根県大田市という、こんなクソ田舎のさびれた地方都市にもある。

「原発」を「ゴミ処分場」に変えれば同じこと。
薄汚いカネに群がって、身動きが取れない人間たちが浮かび上がる。

「放射能」を「ダイオキシン」に変えれば同じこと。
「安全です。漏れません。健康に直ちに影響はありません。」


今さら補償を要求したってつまらない。
こぼれたミルクは戻らない。毒はどんどん流れて出ちゃう。
国が悪い、業者が悪い、手筈を整えたお役所が悪いのは当たり前だけれど。
「仕方ないね」って、部落の中でいい顔してみせたのはアンタなんだ。

僕たちは、もうそろそろ気づかなくちゃいけない。

どこか遠いところで起きるわかりやすい災難なら、
カワイそうねって寄付したり、勇んでアクションしたりしてみても、
自分の属する仕事場や生活の隣で起きるごたごたには、
できれば近づきたくない、巻き込まれたくないごめんだね。
みんなそう思ってる。

それを平和のイイトコどりっていうんだ。
だから悪いやつらがいい気になって、ウラの方で大きな顔して大銭を儲ける。
カネのあるヤツのところに、国もなびくようになってるんだ。


忌野清志郎さんが、まだ原発がこんなにたくさん作られていない頃に、
歌っていた、「LOVE ME TENDER」。

何言ってんだー、ふざけんじゃねー 核(処分場)などいらねー
何言ってんだー、よせよ だませやしねぇ
何言ってんだー、やめときな いくら理屈をこねても
ほんの少し考えりゃ俺にもわかるさ

放射能(ダイオキシン)はいらねえ、牛乳を飲みてぇ
何やってんだー、税金(かね)かえせ  目を覚ましな
たくみな言葉で一般庶民を だまそうとしても
ほんの少しバレてる、その黒い腹

何やってんだー、偉そうに 世界(島根)の真ん中で
Oh my darling, I love you 長生きしてえな
Love me tender, love me true Never let me go
Oh my darling, I love you だまされちゃいけねぇ
何やってんだー、偉そうに 世界(島根)のド真ん中で
Oh my darling, I love you 長生きしてえな


 

もう一発、斉藤和義「みんなウソだった」

 
もういい加減にしようよ。

2011年4月 9日

春になってきた

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昨日は久しぶりの雨で(・・・それは放射能の雨かもしれないけれど)、
草ぐさは朝つゆをいっぱいためて、ひと回り成長しておりました。
いよいよ春の気配です。

4月も中旬になろうというのだから(・・・原発の不安はいっこうに晴れないけれど)、
そろそろ重い腰を上げて、田畑に通わなければいけません。
種籾の算段もしなくちゃいけません。

 
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サヤエンドウが実を結んでおりました。
ことし初豆、初収穫。
さっと湯通しして、かじったら、あぁ、確かにこんな味でした。
一年ぶりです。実ってくれて、ありがとう。

 
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汚染されていない土、汚染されていない大気、
そして汚染されていない河川、海。
それは昔は、ちっとも当たりまえのことでした。

今はもう、願ってもないものになろうとしています。

田舎だって同じです。
少しぐらい緑が多いからって、里山ももう見捨てられてしまったから、
荒れちゃって、竹藪やイバラばかりです。

山間に、谷筋に、無造作に捨てられてきた廃棄物。
そこからやがて、ダイオキシンやヒ素や鉛が地下水に染みこみ、
河川をつたって生命の海に流れこみます。

海が透明で、きれいだからって、
そこはもう、貝や魚が住めなくなっているのです。

これからは、無邪気にアジゴ釣りだって楽しめない。
ワカメやのりだって、ちょっとびくびくしながら口にしないといけない。
こんな海の近くに住んでいるのに、何てことでしょうね。

 

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これは菊菜の花。
今日は、そのそばにジャガイモを植えました。

来週からは田圃に出ようと思っています。

原発がいくつ吹っ飛び、放射能がまき散らされようが、
ダイオキシンや環境ホルモンで、どんなに海や大気が汚染されようが、
いったん出たものは、誰も回収することができないのだから、
自然に薄まることはなく、重く蓄積されていくのだから。

はい、わかりました。
私たちは、もうそれらを甘受して生きていくしかないと、
そういうことですね。


日本が、もう少しまともに物事を考えられる社会になることを祈りながら、
私は、黙って田畑に出ることにします。