味噌の仕込み
3月1日に味噌8kgを仕込みました。
大豆が4kg、米麹が4kg、塩が1620gです。
大豆も4kgとなるとたいへんな容量です。
またこれを水に漬けておくと結構ふくらむので、入れる鍋がないんですね。
煮る時だってそうです。
昔はかまどにのせるような大きな釜もあったんでしょうが、
今日びの家庭には、小さなガスコンロに見合うような鍋しかありません。
それでもアルミの大鍋や、蒸し器の鍋やらを総動員して、
ストーブでコトコトと煮ました。
それをミキサーで潰して麹に混ぜ混みます。
少しずつやらないと、どろどろでミキサーが空回りしてしまいます。
何せ4kg、4kg、合わせて8kgなんで、麹と混ぜあわせる器もない。
仕方がないので、混ぜたはしから味噌玉にしてハンドにぶち込みました。
これがちょうどよい大きさで、8kgぴったりでした。
そうしてこれ、麦麹です。
きれいに花が咲きました。なかなかのもんでしょ。
まずはじめに玄麦を精米機にかけました。
ところが、白米づきにするとモーターが動かないんです。
仕方がないので、7分づきぐらいに目盛りを緩めると、ようやく動き始めた。
しかし、出てきた麦を見るとどうも茶色い皮が取れていないのです。
ですが、これしかできないんだから仕方がありません。
何とかなるでしょう。
それでも、結構ヌカがでてきたのです。
そこで考えました。
米の場合、ヌカですが、麦の場合も、やっぱりヌカでしょうか。
これが正直なところ、どうも小麦粉みたいなのです。
小麦を挽いたら小麦粉になるわけで、
それはやっぱり、ヌカではないのでしょうか。
でもそれなら、米を挽いたってヌカじゃなくて、米粉になるはずですよね。
それとも、米の場合は特別に皮殻部が分厚いというのでしょうか。
何だかわからなくなってしまったのですが、
これはきっとヌカに準じるものには違いないと思い、
それならばヌカ漬けもできるはずだと。
結構、麦ヌカが出てきたので、
米ぬかみたいに、塩を混ぜて、白菜を漬けようと思いました。
(しかし、どうも手触りが小麦粉に近いんですよね。)
でも、やり始めたことを途中でやめるわけにもいかない。
そうして、麦ヌカに白菜を漬けました。
そういえば、その後様子を見ていないなぁ。
どうなってることやら。
いや、麦味噌の話でした。
その7分づきの2kgの麦を水に4~6時間浸し、2時間ほど水切り。
そうして、それを蒸します。蒸すこと約4~60分。
もろぶたに布を引いておいて、そこに蒸しあがった麦を広げます。
そうして、種麹を5~10グラムほど、パラパラとまぶします。
いきなりまぶすとうまく広がらないので、
少量の麦にまんべんなくまぶし、それを全体にうまく混ぜ込みます。
できあがったら、湿らせた布で覆って、もろぶたで蓋をします。
そうして、温めていたコタツに直行!
だいたい32~35度で18~24時間寝かせます。
ウチのコタツだと「強」だと熱すぎるようで、5~60度にもなってしまいます。
時間になったら開けてみて、しゃもじで全体を薄くのばします。
温度が高いようであれば調節します。
ウチのコタツだと「中」よりも少し「弱」よりで大丈夫みたいでした。
それから4~5時間寝かせて、もう一度二番手入れ。
その後、10~15時間、種麹をまぶしてからは40~45時間で出来上がりです。
玄麦に近い状態だったので、うまく花が咲くかなぁ、と心配したのですが、
いやいや、結構うまくできました。
時間はかかったけれど、そんなにたいへんでもなかったかな。
米麹も、買えば1kg500円はかかりますが、作れば2kgが300円ほどでできる。
手間をいとわなければ、安くつくということですね。
これでできた麦麹は、米麹の時と同じように塩切りして、後は同じ工程です。
大豆2kg、麦麹2kg、塩810gの麦味噌を、今日仕込みました。
さてさて、どんなふうに出来上がるか、今年の暮れが楽しみです。
麦麹が1kgほど余ったので、
これでどぶろくでもしたらどうだろうかと思っています。
麦焼酎じゃなくて、麦酒。
ん?ビール。
さてさて、どうなることやら。