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2011年2月10日

「税金泥棒」って、こういうこと。

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2月1日の夕方に大田市で断水があったのです。
5千世帯断水というのは、大したことがないように思えるかも
しれませんが、人口の少ない大田市では、これで全世帯の約
3分の1がたいへんな影響を受けたわけです。

寝たきりの老人など、高齢化世帯が圧倒的に多い大田市で、
状況も復旧のめども、給水の可能性すら知らされないまま、丸
二日間に及ぶ断水が続いたのです。

こんな緊急事態を尻目に、その日竹腰市長をはじめ、多くの幹
部や職員は通常通りに夕刻に退庁したというから、驚きです。

以下は、2月4日の中国新聞の記事です。


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平成23年2月4日 中国新聞
危機管理の意識 市に欠如

「うち(自宅)はセーフでした」
と悠然と家路に就く大田市の幹部に、あぜんとした。
市の3分の1,約5千世帯に影響した1日夕からの断水。
重大事態なのに、市役所一丸となって住民の不便や不安
を解消しようとする姿勢が見られなかった。

車を持たない世帯に水を届けたり、電話対応をしたりと、初
日は仕事がいくらでもあったはず。
だが、所管の上下水道部のほかは10人が応援しただけ。
竹腰創一市長をはじめ、多くの職員は通常通りに夕刻に退
庁した。

市長の下、各部課が連携する対策本部はできずじまい。あ
る町の幹部は「市を挙げて対応しないと、自衛隊や消防、給
水車を持つ近隣市町の応援も要請できないのに」と驚く。

広報もお粗末。普及率50%のケーブルテレビ、同30%程
度の有線放送、広報車などでの周知にとどまり、情報がな
い世帯からの電話が徹夜の上下水道部に殺到した。
報道向け発表は、一切なかった。

上下水道部は「民生児童委員や自治会などに周知しなかっ
たのは反省点」と話す。それ以上に、担当部局に任せきりに
した市の危機管理意識の低さこそが問題だ。(馬場洋太)

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で、次の日の新聞がこれ。

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まったく住民のことを考えていない、竹腰市政の実態が見事
に露見した一件でした。

知らなかったとか、報告が遅れましたとか、そういうレベルの
話じゃないですね。竹腰市長以下、ほとんどの幹部や市職員
には、そういう意識しかないということです。

住民にとって何が危険なことなのか、恐らくそんなこと考えた
ことがないのです。市民病院の救急体制が崩壊しても、彼ら
に市民ほどの危機感はないのです。

処分場から砒素やカドミウムが流出していても、それが問題
だとは思わないから、何の処置も講じようとしないのです。


そればかりか、都合の悪いことは隠そうとする隠蔽体質が大
田市には強くあります。重大な過失があっても市民に知らせる
こともせず、報道向け発表もしない。

この断水の一件も、地元紙に掲載されたのは9日後の2月10日。
2月4日に行われた陳謝の記者会見が、何故10日まで掲載され
ずに伏せられてたのか、不思議な点も多い。


いったい、こんな竹腰市政をこのまま放置しておいてもいいので
しょうか。大田市民は、もっと真剣に怒らないといけないのじゃな
いのか。