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2011年2月26日

茶の木を植えた

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「そうだ、ウラ庭にお茶の木を植えよう!」
急にそう思い立って、すぐにインターネットで苗を注文した。
3年生苗が1本130円程度のものですから、さほど高くはありません。

昔の農家じゃ、畑の周りなどに家庭用の茶の木を植えていたのですから、
やっぱりウラ庭に茶の木ぐらい植わってないといかんでしょ、
そう思ったわけです。

品種は「さきみどり」。
やぶきたの交配種で、クロロフィル含有量が多く、
深蒸ししても色沢劣化が少ないということです。

葉がこんもりとなるのは、いったいいつのことやらですが、
まぁ、いずれの楽しみですね。


 
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先日、本当にひさしぶりに田圃に出たわけです。

12月、1月、2月と、何だかいろんなことがあってばたばたしていたし、
雪とか雨とかの日が続いて、冬はずっと寒かったしね。

そんなことを言ってストーブの側でだらだら過ごしているうちに、
田圃に出るのが、ちょっとおっくうになってしまっていたのです。

苗床の準備を、苗床の準備を、とずっと気にはかけていたのですが、
脱穀した後のワラ束も、ずっとそのままの状態で投げていたのでした。

それをこの間、ようやく田圃一面に振りまいてきました。

田圃に出れば出たでやることはいろいろあるもので、
久しぶりに身体を使ったものだから、
翌日からもう、身体中の筋肉があちこち痛くて弱りました。

よくもまぁ、今まで怠けていたものです。

そうそう、昨年に引き続き味噌を仕込もうと思いながら、
これもいつまでも実行できなかったわけですが、
やっと昨日、4kg(大豆2kg、麹2kg、塩810g)の味噌を仕込みました。

週明けには、もう8kgを仕込みます。、
それから、今年は麦味噌もやってみたいと思っているのですよ。
麦を精米機にかけて、蒸して、種麹をふりこんで、花を咲かせて、
うまくできればいいんですけどね。
やっぱり、麦味噌はうまいでしょ。


 
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来週はもう3月。
そして4月の中旬にもなれば、いよいよ種籾を蒔いて、
今年の米作が始まるんだからね。

いつまでもだらだらしちゃぁいられませんぜ。

2011年2月20日

きりぼしだいこん

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いろんな方からだいこんをいただいては、こんな風に干してます。
天気のいい日にはよく乾きます。

ウチの大根でやればいいようなものだけれど、
自然農法でやってるものだから、米ぬかぐらいしかあげない。
肥料分がほとんどないから、根菜なんかは太らないのです。

草や虫たちの営みが自然に循環して、土が肥沃になるまでには、
たぶん、5年や10年はかかるのかもしれません。

一緒に自然農をやり始めたお友だちが、
彼はもう70を超えているんですが、言うんですよね。
「もう、土ができるまで待てん」

そうですよね。
いくらいいとはわかっててもね。
それまで自分がもたない。
そうかもしれません。


 
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自分がやるべきことというのは、
本当はたぶんそう複雑なことじゃなくてね、シンプルに決まってるはずななんだと思う。
でもそれがね、いくつになってもよくわかんないんだよ。

煤がたまって家の中が煙だらけになったからといって、
慌てて煙突掃除をしてみたり。

晴れた日には、もらった大根をこんなふうに切って干してみたり。

そんなことをやっているうちに、
オンボロになって、身体がいうことをきかなくなって、
くたばっちまうのかなぁ。

いや、まだまだ。

2011年2月10日

「税金泥棒」って、こういうこと。

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2月1日の夕方に大田市で断水があったのです。
5千世帯断水というのは、大したことがないように思えるかも
しれませんが、人口の少ない大田市では、これで全世帯の約
3分の1がたいへんな影響を受けたわけです。

寝たきりの老人など、高齢化世帯が圧倒的に多い大田市で、
状況も復旧のめども、給水の可能性すら知らされないまま、丸
二日間に及ぶ断水が続いたのです。

こんな緊急事態を尻目に、その日竹腰市長をはじめ、多くの幹
部や職員は通常通りに夕刻に退庁したというから、驚きです。

以下は、2月4日の中国新聞の記事です。


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平成23年2月4日 中国新聞
危機管理の意識 市に欠如

「うち(自宅)はセーフでした」
と悠然と家路に就く大田市の幹部に、あぜんとした。
市の3分の1,約5千世帯に影響した1日夕からの断水。
重大事態なのに、市役所一丸となって住民の不便や不安
を解消しようとする姿勢が見られなかった。

車を持たない世帯に水を届けたり、電話対応をしたりと、初
日は仕事がいくらでもあったはず。
だが、所管の上下水道部のほかは10人が応援しただけ。
竹腰創一市長をはじめ、多くの職員は通常通りに夕刻に退
庁した。

市長の下、各部課が連携する対策本部はできずじまい。あ
る町の幹部は「市を挙げて対応しないと、自衛隊や消防、給
水車を持つ近隣市町の応援も要請できないのに」と驚く。

広報もお粗末。普及率50%のケーブルテレビ、同30%程
度の有線放送、広報車などでの周知にとどまり、情報がな
い世帯からの電話が徹夜の上下水道部に殺到した。
報道向け発表は、一切なかった。

上下水道部は「民生児童委員や自治会などに周知しなかっ
たのは反省点」と話す。それ以上に、担当部局に任せきりに
した市の危機管理意識の低さこそが問題だ。(馬場洋太)

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で、次の日の新聞がこれ。

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まったく住民のことを考えていない、竹腰市政の実態が見事
に露見した一件でした。

知らなかったとか、報告が遅れましたとか、そういうレベルの
話じゃないですね。竹腰市長以下、ほとんどの幹部や市職員
には、そういう意識しかないということです。

住民にとって何が危険なことなのか、恐らくそんなこと考えた
ことがないのです。市民病院の救急体制が崩壊しても、彼ら
に市民ほどの危機感はないのです。

処分場から砒素やカドミウムが流出していても、それが問題
だとは思わないから、何の処置も講じようとしないのです。


そればかりか、都合の悪いことは隠そうとする隠蔽体質が大
田市には強くあります。重大な過失があっても市民に知らせる
こともせず、報道向け発表もしない。

この断水の一件も、地元紙に掲載されたのは9日後の2月10日。
2月4日に行われた陳謝の記者会見が、何故10日まで掲載され
ずに伏せられてたのか、不思議な点も多い。


いったい、こんな竹腰市政をこのまま放置しておいてもいいので
しょうか。大田市民は、もっと真剣に怒らないといけないのじゃな
いのか。

2011年2月 4日

大田市民が本当に知っておかなくてはいけないこと。

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2月8日の関口先生のお話について

宅野地区に巨大な不燃物処分場を造ろうという計画が進んでいます。
しかし、それが本当に安心・安全な施設なのか、私たちは、処分場に詳しい
専門家の先生に調査してもらいました。

その結論として、「宅野の建設予定地は多くの水脈が走っており、地質学的
に非常にもろい地盤であり、事故が起きる可能性が高く、処分場の候補地に
するような場所ではない」とのことでした。
また、事前に行われた「生活環境影響調査」についても、ずい分いい加減な
内容であることがわかりました。

大田市が、宅野に処分場を造ることに決めた大きな理由は、「経済性、利便
性」だと説明しています。しかし、他地区に比べ安価とされた建設費は、当初
の26億円から結果的に37億円にふくらんでいます。そして、「絶対に安全・安
心な施設である」と繰り返していたことも、専門家の調査の結果、実際には事
故が起きる可能性の非常に高い施設であることがわかりました。

このまま新処分場の建設が行われると、住民にとって一番大切な「生活環境
の破壊や健康被害」が現実のものになる可能性が大きいのです。

2月8日にお話していただく先生は、日本全国で造られる処分場で、実際に起
こっている事故や健康被害について詳しく調査されている専門家です。処分
場が住民にとってどんなに危険な施設なのか、私たちが生活する海や地下水
や空気にどんな影響をおよぼすのか、具体的な事例でわかりやすく説明して
くれます。どんな質問にもいくらでも応じてくれます。

処分場は本当に危険な施設です。遮水シートは簡単に破れて、海や地下水が
汚染されます。細かな毒性物質は、フィルターを簡単に通り抜けて空気中に飛
散します。そうして、頭上から、土の中から、空気や水や食べた魚などから毒性
物質は体内に滞留します。それがいつまでも分解されることなく、濃縮されて人
の体を壊してしまうことを確信しました。

処分場から出る毒物は眼に見えないのです。臭いも色も、煙が出ないからといっ
ても、安心なことはひとつもありません。
そしてまた、これは宅野だけの問題ではないのです。

大田市がこれまで安全に運用していたと説明する、仁摩町、温泉津、そして大田
の処分場においても、過去に毒性物資が流れ出ていたという事実が、専門家の
調査により明確になってきました。

特に仁摩町、温泉津町の処分場からは、今も基準値を超えるヒ素や鉛が垂れ流さ
れています。にもかかわらず、専任の技術管理職員さえ置いていないのが大田市
の実態です。

例えば、こうした環境汚染により、がんや催奇形性、性ホルモンのかく乱に繋がっ
ていく恐れがあります。


 大田市の場合、これまで造られた三つの処分場も、そして宅野に新たに計画さ
れている処分場も、どれもが海辺に集中しています。これは、特に漁業に関して
の被害がまっ先に現れるということです。

 特に、宅野の計画地は海からの地層が隆起した地盤のために非常にもろく、ま
た水脈が走っているため、盛土も簡単に崩れるような場所です。こんな柔らかい
地盤の上に、長さ100mものコンクリートのプールを造るのですから、ちょっとした
地すべりでも、ひびや割れが起きてしまうのです。そうなるとコンクリートを覆う遮
水シートなどは簡単に破れてしまいます。

 処分場から漏れる毒性物質は海の水が汚染します。その結果、さざえやあわび
等の魚介類の巨大化や雌化、魚の奇形等が現れます。これは五十猛の海でも実
際に起こっていることです。小魚から大きな魚へと毒物は分解されることなく凝縮
され蓄積され、その魚を食べることで人間の体内に入り、やがて身体が蝕まれま
す。水俣病やイタイイタイ病は、もう決してよそ事ではないのです。

 石見ブランドの新鮮でおいしい魚や海産物を、子孫代々までこれからも安全に
食べることができるように、今真剣に考えておかないと、実際に大きな公害にな
ってしまった後では間に合わないのです。
海はつながっています。宅野だけの問題ではありません。

 現在ある、仁摩・温泉津・大田の処分場のずさんな管理実態のこと。37億円もの
税金を使って造られようとしている巨大な処分場により、大田の海がどのように汚
染されるのか。そして住民にどのような健康被害が現れるのか。

2月8日は、大田市民として知っておかなくちゃいけない「本当のこと」を、関口先生
がわかりやすく説明してくれます。とても温かい方です。

ぜひお越しのうえ、納得がいくまでお話をお聞きください。お越しをお待ちしています。


 
<講師>
  関口鉄夫(せきぐちてつお)
     長野県在住 60歳 信州大学卒(環境学科)
     大学などの元非常勤講師、長野県および滋賀県、沖縄県
     山梨県等の市町村の公的委員として活躍

<当日のお話>
1 新処分場の立地環境(地形・地質・地下水など)と施設の安全
  性の問題点(粉塵・アスベスト飛散、排水〈構造上排水は避け
  られない〉と水系汚染、施設の事故と地下水汚染の可能性)
2 新処分場の施設の構造と技術上の問題(有害物質の安定化、
  コンクリートの問題点、施設の構造上の問題点、施設の維持
  管理上の問題点など)
3 既存三施設の維持管理上の問題点

「新処分場は本当に安心・安全な施設か。
       ――― 事故?大田市の既存施設の実態」

 とき:2011年2月8日(火) 19:00から
 ばしょ:宅野・向西寺

 
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上記チラシのダウンロード(pdfファイル)はこちら
 

2011年2月 2日

餅つきをした!

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100%自家製のもち米で餅つきをしたい、とずっと思っていました。
最近、何だかばたばたとしていて書けなかったのだけれど、
1月22日の土曜日に餅つきを決行しました。

今回のエントリーは、
いのししの悪行にもめげずに頑張ったミコトモチ。
陸稲だけどもち米種のノーリン1号。
それに黒米のオクノムラサキ。

一斗と少しで八臼ぐらいつきました。
前日に籾摺りと精米をして、一晩水につけていたもち米です。


 
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つく人、丸める人、こね手の人。
いろんな人が手伝ってくれて、わいわい楽しみました。

うっかりしていたのが蒸し器でした。一段しかない蒸し器だったので、
ひとつ蒸し上がると、次まで、また4、50分待たねばなりません。
その間に、つきたての餅を「うまい、うまい!」とやるんですけどね。

それはそれで最高なんですが、
ついちゃ食べ、そしてしばらく休憩しては、ついちゃ食べ、
午前中で終了する段取りだったのですが、
結局、朝の9時頃から、夕方まで、一日中もち餅ざんまいだったわけです。

何をついたかというとね。
「おかぼもち(白)」「みこともち(白)×2」「ザラメもち」「豆もち」「黒米もち」
「よもぎもち」「よもぎあんこもち」「白あんこもち」

何ともおいしく楽しい一日でした。
あと2回分ぐらいはもち米があるから、またやりたいものです。


 
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これはといえば、製粉機。
小麦粉の全粒粉が、結構簡単に作れちゃいます。
一回挽きでもだいぶいい感じにはなるのですが、
それを60~80メッシュに通すと、まさに小麦粉。
残ったのを二回挽き、またふるって三回挽きしていくと、だいたいできあがります。

まだ2回ほどしかやっていませんが、自家製粉はいいですよ。
フスマ入りの全粒粉はパワーが違います。
今度、米粉とかそば粉もやってみようと思っています。