苗床の準備
今日は朝からいいお天気になったけどね。
夜の間にだいぶ降ったみたいだから、田圃はぬかるんでいるはず。
そう思って出てみたら、案の定。
上から見ると、水たまりになっているところがよくわかります。
苗床の跡は、苗と一緒に泥をごぼっと取ったのでくぼんでいます。
暗渠の上も土が流れたんでしょうね。溝になっています。
ウチは代かきをしないから、
このでこぼこはスコップや鍬でならすしかないんですが、
なんせ泥土なんで、
簡単にあっちの土をこっちになんて運べないんですね。
うーん、これはまた今度、
ちょっと土が乾いてからでないとできません。
気を取り直して、来年の苗床の準備。
ウチは畑苗代だからね。
苗床はまとめて一ヶ所で作ればよさそうなものですが、
苗床から苗をはがして、
それを植える場所まで持っていくのが実はたいへんなのです。
今年やってみてそれがわかったので、
来年は、小さな苗床を2畝にひとつぐらいの割合で、
たくさん作ることにしました。
まず必要な苗床の大きさを決めて、
土の表面を鍬で薄くはぎ取ります。
これで表面に落ちている草の種やなんかをよけておくわけです。
それから、周囲に溝を掘ります。
これには2つの意味があって、
ひとつはモグラよけ。
そして掘りあげた土が、籾を蒔いた時の覆土になります。
去年はこれをやってなかったので、
覆土しようにも泥んこの塊しかなくて困ったのです。
そうして、表土が隠れるぐらいにヌカを振りまきます。
あとは稲藁を敷いて、
飛ばないように縛ったままの藁束をのせてできあがり。
残った藁も全部田圃に返して、
これで来年の春までお休みです。
しかし、畝の大きさに合わせて、大小22枚。
冬の間に、この仕込みをやっておかなくちゃいけない。
稲刈りの後、ちょっとホッとしてなまけて、
そのあと、稲木置場はがんばって作ったものの、
しばらく天気が悪かったせいもあってから、田圃に出ておりませんでした。
久しぶりに溝掘りなんかやると、これが結構きついんですね。
これを毎年やるのかぁ、と思って最初は途方にくれたりするのですが、
次の日に行くと、まぁちょっと身体も気分も慣れてくる。
でも、やっと2枚終わっただけだからね、
あと20枚は残っています。
こりゃ、来年に積み残しですね。
いくらも仕事が進まないうちにあたりはもう暗くなる。
空にぽっかり、月が昇る。