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2010年11月26日

それでは計算いたしませう(収量編)

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さて、初めての稲作の出来はどうだったか。
ちょっと計算してみました。

総作付面積が約1反7畝(1697.4 ㎡)。
収量がなだらを掛けたときの稲束で、1,755 束。
ということは束の大小はあれ、平米あたり一束の稲ができたということだ。
そうして、およそ100束で一袋。

全収量は籾袋にして16袋と5分の1。
反当りにすると、9.4袋。
このあたりの平均が反当り、7.5から8袋ということですから、
これはかなりよく獲れていますね。


★作付面積及び収穫量
 1.アヤキヌ(三郎) 132.0 ㎡  1.3 畝 213束、籾袋2つ。反当り換算15袋。
 2.アヤキヌ(次郎) 205.7 ㎡  2.1 畝 192束、籾袋2つ。反当り換算10袋。
 3.カジキヌ(次郎)  288.4㎡  2.8 畝  325束、籾袋3つ。反当り換算10袋。
 4.コシヒカリ(次郎) 420.8 ㎡  4.2 畝 467束、籾袋4つ。反当り換算10袋。
5.ミコトモチ(三郎) 186.3 ㎡  1.9 畝 300束、籾袋3つ。反当り換算16袋。
6.ベニロマン(三郎)      58.6 ㎡  0.6 畝  96束、籾袋1つ。反当り換算17袋。
7.オクノムラサキ(三郎)   58.9 ㎡  0.6 畝 300束、籾袋5分の1。反当り換算3袋。
 8.ノーリン1号(太郎)    346.9 ㎡ 13.5 畝 130束、籾袋1つ。反当り換算3袋。


★総作付面積及び収量     1697.4 ㎡  1反7畝 1,755 束、籾袋16と5分の1。


イノシシに荒らされていなければ、もっと収量があったかもしれません。
でもまぁ、イノシシや鳥にもちゃんと分け前をあげないとね。
しかしできることなら、稲を倒さずに行儀よく食べてくれるとありがたいんだけど。


おもしろいのは、反当りに換算した数字です。
一番下の三郎の田の収穫量が、すごい。

出来のわるかった黒米のオクノムラサキは別として、
キヌムスメも、もち米のミコトモチも、赤米のベニロマンも、
反当りに換算すると、それぞれ15袋、16袋、17袋も獲れているということです。

同じキヌムスメでも、
二番目の田の次郎では10俵どまり。
別の種籾のキヌムスメもコシヒカリも、申し合わせたように、いずれも10俵どまり。

太郎、次郎は4、5年前まで慣行農法で稲作が行われていたところ。
三郎は、それよりも長い間ずっと放置されていたところ。
その違いがあるのかもしれません。

また、三郎は上の田からの水が浸透して降りてくるところなので、
栄養分も降りてきて、その分土が肥沃になってるのかなぁ、そうかもしれない。

でも、三郎はザル田で来年どうしようかと思ってライ麦なんかを蒔いてみたのだけれど、
こんなことならちょっと考え直してもいいのかもしれません。

いや、いずれにしてもたいしたものでしょう。
うんうん。

★オマケ<お米ものしり博士>
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・野生の稲は本来、多年生植物で地下茎で繁殖。ほとんどが赤米だった。
・籾は刃のようにとがった殻をもつという意味の漢字。
・玄米の表層のぬか部分はうすい茶褐色なので、玄(くろい)い米という意味。
・精米の精はきれいにするという意味。玄米を臼で搗(つ)き、白くする。
・米の主成分であるデンプンは、アミロペクチンとアミローゼの2種でできている。
・糯(もち)米の「需」はやわらかいという意味。もち米はアミロペクチン100%。
・粳(うるち)米の「更」は硬いという意味。うるち米はアミロペクチン20%とアミローゼ80%。
・インディカ米はアミロースが30%で硬くてパサパサしたご飯になるので、
 手で食べるカレーやチャーハンに適している。
・「代かき」の代はたんぼと同じ意味。水を入れかきまわして平らにし、水漏れを
 防いで、田植えをやりやすくする。
・稲架の横木のことを長柄(ながら)という。この辺りで稲架を「なだら」と呼ぶのは
 ここからきているのかもしれません。
・「いねこき」ってどんな字だろうと思ったら、「稲扱き」。刈り取った稲の穂から籾(もみ)を
 こいて落とすこと。
・茶碗に一杯のごはんは約3200粒。一粒の種籾から取れるお米は1000~2000粒。
 二粒か三粒の種籾があれば、ご飯が茶碗一杯食べられるわけだ。すごい。
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収穫マウス

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稲刈りした後の田圃に、こういう藁くずの丸まったようなものをよく見かけます。
風で丸まったんだろうと気にもしなかったのですが、
何と野ねずみの巣だったんですね。

カヤネズミ。
日本で一番小さなネズミだそうで、体重は6~14グラムとか。
これはもぬけの殻でしたが、
そっと拾い上げると、中に子どものネズミが何匹か入っていることがあるそうです。

英語では「Harvest mouse(収穫ねずみ)」。
稲が刈られた収穫の頃に、巣が目につくからかもしれません。
何だか、名前からして福ねずみですよね。

小さな虫やイネ科の種や草の実を食べるようですが、
農作物への被害はほとんどないそうです。
そうして、日本の野生種は、現在生息の危機に瀕しているといわれています。

今度、ぜひ顔を見てみたいものです。


 
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これはサフラン。
サフランライスとかで黄色になるヤツですね。
アヤメ科の紫色の花に、紅色のメスの花芯がわずか2本ほどしかつかない。
とても貴重なものです。

その球根をいただいたので、ウラ庭に植えてみました。


 
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これはキヌサヤ。
このまま冬を越して、春にたくさん実をつけてくれるといいな。