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2010年11月22日

縄をなう。菰を編む。

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先日、桜江の川越公民館で「縄ない。こも編み」のイベントがあって、
ちょっと顔を出してきました。

これ、いいでしょ、「自動縄ない機」。

自動、ってったって、自転車みたいに足で踏まないと動かないし、
これが結構重たくて、太ももに身が入りそう。

それに二方向から、タイミングよくわらを継ぎ足してあげないと、
途中で縄が切れちゃいます。
とても一人じゃできないし、慣れるまでにはコツがいります。

でも、機械として何か美しいですよね。
昔の機械は仕組みは単純だけど、何だかどれもオブジェのように美しい。
いいなぁ。
 

 
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おじさんが縄をなう姿も、不思議と美しいですよね。
私の場合、昔から乾燥肌で素手で新聞をめくることができなかったのですが、
そのうえ年をとって、もう手に水分というものがなくなっちゃって、
わらで縄をなうなんて、とても。
脇に水の入った洗面器でも置いとかないとできやしません。

来年のために、稲束を括る「いーじ」を作りたいと思って、
わらを取ってはあるのだけれど、この乾いた手で水をつけながら作れるかどうか。
いずれにしても、冬仕事ですね。

 
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これが「こも編み機」。
といったって、こまをぶら下げた台にすぎないんですが、
これがまた、簡単だけど実にうまくできてるんですよね。

右側から三本ほどのわらを据え、一番目のコマと三番目のコマで麻ひもをとめる。
今度は左側からわらを据え、四番目のコマと二番目のコマで麻ひもをとめる。
これを繰り返しているうちに、どんどんこもが編まれていくんですね。
すごい。

こもというのは名前のとおり、本当はマコモで編んだみたいですが、
この時はわらで編みました。
「むしろ」と「こも」は、いったいどこが違うんだろうって調べたら、まぁ同じことですよね。
どちらかというと、目の粗いのが「こも」みたいです。

編み込むわらを太くして、強いヒモでしっかり作れば、むしろ、むしろになりそうです。
これでベッドや座布団を作れば、さぞあったかいでしょうね。
わらはこもを作ったり、草履を拵えたり、いろいろ使えてエライなぁ。

というか、稲はおいしいお米がとれるだけじゃなて、
もみがらやヌカは使えるし、わらで何でも作れるし、本当に捨てるところがない。
稲はエライ。

しかし、そういう稲づくりに着手した自分もエライ(笑)。

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