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2010年10月12日

アヤキヌ(三郎)のなだら

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朝晩の冷え込みが厳しくなったせいで、
朝9時頃に田圃に出ても、まだ葉っぱの上に朝露が光っているんですね。
こうやってじっくり登熟していく稲は、本当に神々しいほどきれいです。

本当はもっと早起きして稲刈りを始めればいいようなものなんですが、
「まだ朝露で濡れてるしね」、と思ってゆっくり田圃に出ることにしています。

 
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これがアヤキヌ(アヤちゃんに種籾をもらったキヌムスメ)のなだらです。
この三脚みたいな「稲架かけ機」。
知人にいただいたものですが、これがなかなかのスグレモノです。

見たとおり、三脚みたいに足を開いて立てるだけ。
あとは竹を横に渡すだけで、もう稲架の出来上がり。
何とも便利なしろものです。
しかも、真ん中の吊り下げ棒は、4段まで横木が渡せるようになっています。


 
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稲束の重みで竹がしなって、先の方が曲がってしまいました。
もう一本支柱を入れておけばよかったけどね。
まぁ、竹は折れないからいいでしょう。後は乾いて軽くなるだけだし。
竹がしなるほど実りがあるということで。


 
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もうひとつのスグレモノ。
借り物なんですけどね、これがまたすごいんですよ。
何だか「ホッピング」みたいですけど、実にいい仕事をします。

稲木を立てる時に、先にこれで穴を開けておくんです。
そう、ホッピングみたいに飛び乗ると、土の中にブスッと入るので、
それをグリグリと埋め込んで、グルッと回して引き抜くだけで穴あけOK。
ぶとい丸太なんて、これがない日にはとても立てられやしません。

そうして、これがすごいのは引き抜いたその後。
V字型の真ん中のところにある棒をぐいっと下に押すと、
穴を開け機にたまった土が、トコロテンみたいにゴロンと押し出されるんです。
いやー、これを最初に見たときには思わず声をあげて感動しました。
シンプルなんだけど、実によく考えられています。

「三脚式稲架かけ機」とか、「ホッピング式穴あけ機」とか、
こういうのを考え出した人にノーベル賞をあげればいいのに、と思います。
その素晴らしさが誰にでもすぐにわかり、しかも感動できる。


しばらく天気がいいようなので、しばらくは稲刈りざんまいです。
いやぁ、稲刈りや稲架かけは本当に楽しいですよ。

種蒔きや草取りの時は、もういつになったら終わるんだろうと思ったけれど、
稲刈りはちょっと気持ちが違いますね。
刈っても刈っても、まだまだはるか向こうまで稲があるんだけれど、
それがまったく苦にならないんです。

他人に手助けをしてもらうと、それはすごく仕事がはかどるし、楽なんだけれど。

ここだけの話、本当のことをいうと、全部自分でやりたい(笑)。
だって、楽しいんだもん。