田圃の水を落とした。
今日、太郎と次郎の田圃の水を落としました。
連休明けの12日から稲刈りを始めようと思います。
だいたい稲刈りの10日前に水を落とすのですが、
これから10日後にどれくらいに実っていくのか、そんなことわからないですよね。
しかしまぁ、ハゼ干しもすることだし、
実際のところは多少のズレがあってもいいような気がします。
もう穂はだいぶ黄色くなってるしね。
水を落としていたら、カラカラの溝のところに亀を発見。
亀って、何か自尊心のあるいい顔してますよね。
こうして田圃から水を落とすと、
これまで水の中に住んでいた生き物がたちまち困ることになる。
カエルも何だか右往左往。
でも、水を入れる前はそもそも水はなかった訳だし。
そんなことを考えていたら、
田圃の外周道路をでっかい猿が二匹ランニングして消えて行った。
あいつらにお米を狙われた日にはどうすりゃいいんだろう。
まったく、先が思いやられます。
遠くの畦には一列にひがんばな。
お地蔵さんの前掛けを思い出す真っ赤な赤。
今日はイノシシに倒された稲を起こそうと思って、
久しぶりに田に入ってみたのですが、
やりはじめると、あっちにもこっちにもイノシシの暴れた跡。
べったりと倒れて、水の中に没した稲穂からは、白い芽が出始めていたり、
踏まれて泥の中に埋まってドロドロになった稲穂を見つけると、
もう何だか情けないやら、哀しいやら。
もっと早く助けてあげりゃよかったと思うもあとの祭り。
「くそー、イノシシのやつめら!」
来年は本格的にトタンでも張り巡らさないといけないののかと思うと、
今から気が重い。
倒れた稲を二束ぐらい、こうやってわらで結んで立てるのですが、
こっちをやっても、あっちも倒れていて、
あっちを立てれば、さらにその奥まで踏みつけれた稲がある。
電気柵も、あるいは効いていないのかもしれません。
こんなことなら、もう全部刈ってしまおうと思ったりする気持ちもよくわかる。
しかしまぁ、もう少しの辛抱。
来週には稲架かけの稲木に使う竹を切ろうと思っています。
たぶん4,50本は要るんだろうなぁ。
その稲架かけの時に稲束をしばるためのわら縄。
このあたりで、「いーじ」とか「えーじ」とかいうものを見よう見まねでやってみたのですが、
全然できない。できたはしからほどけてくる。
私の場合、昔から手指が乾いていて、新聞もめくれないくらいだから、
わらのひねりが思うようにできないのです。
それならと、
しっかりグリップ感のあるゴム手袋を買ってみたのですが、
まったく使いものになりません。
ごわごわして、手袋なんてはめて、わらの作業なんかできやしませんよ。
やっぱり人間の手のもんですなぁ、
あとで聞くと、
横に洗面器を用意しておいて、手を濡らしてやるといいそうな。
なんだ、それでいいんだ。
「いーじ」の編めない身体なんだと、ほとんど諦めかけていました。
1反で1500束ほど必要らしいから、
2反3畝で3500本!
イノシシにやられた分を差し引いても3000本。
果たして稲刈りまでにいーじの製造が間に合うかどうか、
それが喫緊の課題ではあります。