ウラ庭果樹園化計画
その計画は密かに進行していたのでした。
畑もいいけれど、やっぱり果樹が近くにあるとうれしいよね。
ということで、果樹の苗木を少しずつ買ってきては植えております。
ウラ庭といっても、もともと蔵や納屋が建っていた宅地だし、
掘っても砂地だし、畑に向いているわけでもなく、
かといって、果樹にも向いてはいないだろうと思うのですが。
そこはそれ、日々の生活から出る野菜くずや米ぬか等で、
少しずつよくなっていけばいいということで。
下草の代わりに、イチゴやベリー類や、少しのハーブがあればいい。
それに、時々豆類やきゅうりやトマトが、
その果樹の幹を伝って実をつけてくれれば最高です。
イチゴはもう毎年ランナーで増えてるし、
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム、バジル、ミントも植えつけてあるしね。
来夏のキッチンの窓際には、
ゴーヤとヘチマで自然の日除けカーテンをやってみたいなと。
それで、冬の間に土を入れて春まで寝かせておこうと考えています。
コスモスの花が終わったらね。
これは、ミカンの「はるか」。
島根はかつて温州みかんの北限地と言われていたけれど、
このあたりの海でも秋田のハタハタが捕れるようになったぐらいだし、
おいしいミカンが育ってくれればと思っています。
これは「梅」。
この梅の木だけで、自分ちの梅干しや梅酒がまかなえるようになるのは、
いったいいつの話だろう。
自分が生きている間は無理だったりして。
まぁ、それでもいいんだけど。
「白モクレン」。
これは食べられないけどね。
春になったら、木の枝からいきなり大きな花をつけるでしょ。
その潔さが、好きなんです。
これは「ソルダム」。
田圃にプラムがあるかと思って、苗木を植えてみたのだけれど、
実がなってみると、それは梅でした。
だから、ウラ庭に移植することにしたのです。
プラムは花粉樹というのが必要で、一本じゃ実が成らないんですね。
だから、今こいつの相棒を注文しているところです。
想い出の「レモンツリー」。
レモンの木も平均温度があまり低いと育たないといわれますが、
まぁ、「はるか」とともに頑張ってほしいと思っています。
で、これが「プルーン」。
生のプルーンはおいしいからね。
プルーンが、木に鈴なりになって食べきれなくなったらどうしよう。
楽しみだなぁ。
さて、これでオシマイかと思ったら、まだあるんですね。
この間、プラムと一緒に白桃といちじくの苗木を注文しました。
もうすぐ到着する予定です。
それから、
枇杷と柿は、いつかペッと飛ばした種が、庭の片すみで順調に育っています。
いやぁ、数年後が楽しみですね。
これらの木が、やがてたくさん実をつけるまで、
それまでだって、生きている甲斐があるというものじゃありませんか。
しかし、こんなたくさんの果樹を狭い庭に植えたりして、
何にも考えてないんじゃないの、と心配の向きもあるかと思いますが。
はい。
先のことなどなぁーんにも考えておりません。
それでいいのだ。
夢のような「ウラ庭果樹園化計画」。
その夢に着手したというだけで素晴らしいんじゃありませんか。