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2010年9月26日

まっとうなイノシシ対策

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まったくイノシシにはどうしたものかと頭を抱えていたら、
コンバインで稲刈りをしていた隣の農家の方に助けていただきました。
このあたりでは、ウチを除いてはそこが一番最後の稲刈り。

今日でもう不要になるので、と電気柵一式を貸していただいたのでした。
捨てる神あれば、拾う神ありというか、棚からぼた餅というか、
本当に困っていたら、こういうこともあるんですね。
「う、うれしい!」

しかし、何せ初めて使うものですから、
電気柵の仕組みから、その張り方から、コツまで丁寧に教えていただき、
支柱を打つ木槌まで貸していただきました。
いや、本当に、本当にありがたいことです。


話を聞くと、これまでも電気柵をしているにもかかわらず、
周りの(ウチ以外の)田圃にはあちこちとイノシシが入っていたようです。
それがあちらこちらとだんだん稲刈りが済んで、
とうとうウチの田圃に現れたようなのです。

それはたぶん、米の実り具合にもよるんだろうと思います。
動物的カンというのでしょうか。
ヤツラの食べ頃を見極める感覚の鋭さはまったくあなどれません。
ついにウチんちにもサンタがやってきた、って感じですね。
いや冗談じゃない、来ない方がいいに決まってますが。

支柱86本。
何だか電気柵に囲まれた田圃って、大人の感じだなぁ。


 
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これは陸稲のノーリン1号。
籾を蒔く時期があまりに遅くなったので、分けつは少ないのですが、
順調に実ってきています。

稲刈りのXデーは、やっぱり10月の12日以降かなぁ。
その週と次の週で、晩稲のベニロマン以外は全部刈ってしまって、
なだらを組んで、稲架かけまでやろうと思います。

そうすると、はぜハツカ。脱穀は11月の中旬あたりですかね。
やっぱり新嘗祭の11月23日あたりをめざすと、ちょうどいいのかもしれません。
完全無農薬・無肥料の手作り米。
自家製の新米で作った新酒なんて、さぞうまかろうなぁ。
いやぁ、楽しみ、楽しみ。

おっと、その前にしっかりと現実に目を向けて、
稲架かけに使う膨大な数の稲木と、
その収納庫の算段を真剣にしておかなくちゃ。

2010年9月24日

たわわ、しかしイノシシ。

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結構、たわわになってきたでしょう。
10月の1週目に稲刈りをしようと思って、
今日は10日前だし、そろそろ水を落とそうか思って田圃に出かけたのでした。

でも、よく見るとね。
茎や葉っぱがまだ青いんですよ。
やっぱり2週目の方がいいかなと思って、水はそのままにしておきました。

昨日、おとといと雨が降ったので、
実を結んだばかりの赤米には恵みの雨だったと思います。
三郎は赤米、黒米ともち米が大半なので、
三郎にはやっぱりもう少し水も入れておきたい気がしています。


 
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道路側から見ている分には気づかなかったのですが、
三郎の下の川沿いの畦まで降りて見ると、
もち米のあたりの稲が、だいぶ倒れているようです。

この間の風雨の影響かなぁと思ったのですが、
それにしてはどうも倒れている方向がでたらめだし、
これは、どうもイノシシになぎ倒されたようです。

 
 
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ほら、穂を噛んだような跡が残されています。
くそー、イノシシのヤツめ!

倒された稲を、「しっかりせよ」と、ひと束ひと束抱き起こしながら、
何だか悔しいような、情けないような、泣きたいような気持ちになりました。

いちおう電柵はしてあるし、
三郎の両端の畝にはほとんど被害がないのに、
真ん中のもち米のところだけがひどくやられています。

どうしよう。
いったいどこから入ったんだろう。

うーん、どうしよう。
これ以上被害を出さないために、いっそ刈ってしまおうかとも思ったのですが、
やっぱり、刈るにはちょっと早いような気がします。

今さら周囲を全部トタンで囲うってのもちょっとたいへんだし、
畦の草がだいぶ茂ってきていたので、
さしあたり、これをきれいに刈っておくのがいいかなぁ。
見通しが良くなると、イノシシも少しは警戒するはずだし。

そうだ!
それで、稲架かけに使う稲木を川沿いに林立させておこう。
イノシシおどし。

うん、そうしよう、そうしよう。
(え、それでいいのか?)

2010年9月23日

ピアノと農機具小屋

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ライトアップと言ったって、今時の合板貼り合わせじゃなくて、
一枚板で職人さんが仕上げていた時代の趣きのあるピアノです。
ウチの土間に持ってくることになりました。

昔のピアノは懐かしいいい音がするんですよね。
古民家の土間にぴったりのいい響きをします。

弾けるのかって、
いや、もちろん弾けないんですけどね。
でもほら、人間10年も懸命にやれば、
何とかたぶんいい感じぐらいには弾けるようになるはずじゃないですか。

そう思って、過去あれこれいろんな楽器に手を出したりしてきたのですが、
これが何一つ成就したためしがない。


 
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最初はこのピアノを、何とか自分たちで運ぼうとも思ったのですが、
なんせ250kgですからね。
みんなで腰をいわしてしまっちゃ、元も子もないと思い直してやめました。

浜田に気安い楽器屋さんがあるのでお願いすることにしました。
やっぱりプロは手際がいいし、当然ながら道具もちゃんと揃っている。
その仕事ぶりを見ていて、大枚はたいてでも頼んでよかったなぁと思った次第です。

そのうち、その気になったら、またピアノに向かってみたいと思っています。
私にとっては人跡未踏の絶壁に登るようなもんだけれど、
まぁ、どうせやってもやらなくっても誰も哀しみはしないんだからね。
とくに誰も喜びはしないけど。

バッハ、ときどきラグタイム。
私の弾きたいのは、そんなところです。


 
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いよいよ荷物が増えてしまって、
裏に農機具小屋を作ることにしました。

以前作った薪小屋はちょっと背が低くて、
中で屈んで作業をするのがちょっとエラかったので、
今度は少し高くしてみたら、何だか駐在さんのBOXみたいになりつつあります。
まぁいいでしょう。背が高ければ玉葱だって吊るせるし。

この小屋を雨が降るまでに仕上げようと思っていたのですが、
そういう時に限ってほら、何やかやと問題が起きるものです。

インパクトドライバーの充電池が2つともいかれてしまって、
いくら充電しても、熱くなるばかりで動かない。
放電とか過充電とか、たぶんそういう原因なんだろうと思うのですが、
何だかずいぶん早くいかれてしまった気がします。

トンカチと釘だけじゃ、ちょっとやりにくい。

早速、ネットで充電池を購入しようと思ったのですが、これがまた驚くほど高い。
いっそ本体ごと買い直した方がいいかもしれないというような値段です。
ひどいなぁ。何か、プリンターのインクみたいだ。
しかし、ないと困る、というか仕事ができないので、悩んだ末にやむなく充電池を発注。
これが届くまでは、次の作業ができないのです。

さしあたり屋根を仮止めはしたのですが、
そうこうするうちに雨も降るし、
片付けたいことが片付かないと、気分も曇ってくるし、まったくいいとこなしです。

 
それはそれとして、
来月の初めには、ついに稲刈りをしようかと思っています。
10日前には水を止めないといけないのですが、
それはそれ、お米の実り具合との相談で、
いつ稲刈りをするか、水を止めるか、なかなか判断に苦しむところです。

稲架かけの稲架木も、そろそろ真剣に考えて用意しておかなくちゃいけない。
たくさんの稲架木にする竹を、
いったいどこから切り出して運んでくればいいかと、
それの置き場もどこかの畦に組み立てないといけないしと、
それやこれやで思い悩むばかりで、
何だか悶々としてしまう今日この頃ではあります。

おかげで畑のことは近頃まるでほったらかしになってるし、
うーん、困った。

2010年9月14日

あかまいくろまい。

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晩稲のベニロマンがやっと穂を出し始めました。
他のイネより、2週間から3週間も遅いんですね。
赤米だけあって、ノギが赤いです。

こちらは黒米のオクノムラサキ。


 
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茎の根元の方と、籾がやや黒目です。
他のイネよりちょっと背が低く、分けつも少ないようです。


 
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向こうに見えるのが赤米、手前が黒米。
黒米の向こうにはもち米が元気に実っておるのですが、
問題は水ですね。

三郎の一番奥に赤米、黒米を植えているのですが、
この一番奥の畝が他よりだいぶ高くて、ここまでなかなか水が回らないのです。
でも、今はこの一番奥にたくさん水がほしい。

片や、他の畝はそろそろ水を抜こうかと思っている。
一番手前の水口に近いところに晩稲を植えておけばよかったのですが、
いやぁ、そんなことやってみないとわからないですからね。

来年は、晩稲は太郎の手前の方に植えなくちゃ、と思っています。
まぁ、古代米なんで、何とかしぶとく育ってくれることを祈ります。


 
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朝晩、だいぶ涼しくなって、半袖じゃ寒いぐらいですが、
毎日、朝顔がきれいに咲いてくれます。


 
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これはシロアリ被害。

納戸の奥に昔からの造り付けの棚があるのですが、
その奥の柱にシロアリが巣食っていたようで、
その柱の横に置いていた紙束や冊子本までが、
見事に食い荒らされておりました。

今年の春先に探し物をしていて、ちょうどそれを見つけたのですが、
あまりにおぞましかったので、見なかったことにしていたのです。

でもまぁ、いつまでもそんな風にしておくこともできないので、
今日、ちょっと思い切ってはがしてみました。
幸いにも、シロアリはどこかに行っておりました。

今のうちに竹酢の原液でも塗っておこうかと思います。

 
さて、稲刈りはいつかなぁ。
この調子で行くと、やっぱり10月の上旬頃かもしれません。