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2010年7月 3日

梅雨の日々

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景色も白むほど雨が降ってくれたなら、
もう何もかもさっぱりあきらめることがことができるので、
梅雨もいいかもしれない。

九州の方じゃ豪雨で死人が出てるようだけど、
こちらはさほどたいしたことはありません。
でもやっぱり梅雨入りしてからは、ぐずぐずとした天気と湿気。

せっかく柿の葉茶を仕込んだのに、乾かない。
梅雨前に刈り取った小麦やライ麦も、乾かない。


 
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結局掘らずに残しておいたサトイモは、
いったん葉が全部なくなって、また元気な葉を出してきた。
あまり葉が大きくなると、側に植えたきゅうりの苗が日陰になるのでちょっと困る。


 
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ゼフィは一年に何度花を咲かせるのだろう。
気がつくと、つくしんぼのように土からいきなりピンクの花を伸ばす。


 
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この間、丸裸にされたソテツも新しい葉を出してきた。

こんな雨の日は、バッハの無伴奏で一日埋め尽くされたままでいいような気がする。


昨日は、雨の中田植えをしました。
雨は降るんだけど、カッパを着ると暑くてもうがまんできなくなる。
それくらいならズブ濡れでいた方がましだと思って、そうした。
雨なのに、変な虫にいっぱい咬まれて、左手首のあたりが腫れた。


苗床の苗は、もう分けつが始まってるのでだいぶ大きい。
田植えするにも、これだけきっぱりした苗だと、植えがいがあって嬉しい。

赤米のベニロマンはよく育ってるけれど、
黒米のオクノムラサキは、どうも発芽率がよくないみたいだ。
水選はしたと思うのだけれど、種籾がよくなかったのかもしれない。

もし、最初から苗がきちんと育つ見通しがついてあれば、
草取りの仕事はここからでいいはずでした。

この5月・6月の、直播きからの草取りは本当にたいへんでした。
いまだに膝がガクガクで、われながら相当なダメージです。

来期は、冬の間から苗床の準備をきちんとしておくつもりです。
やっぱり何事も、自分で一度通してやってみないことには、
まったく本当の様子はわからないですからね。

もし、苗がきちんと育ってくれるなら、
4月中旬から連休前までの苗床への播種の時期、
そして、6月末か7月初めの田植えと出穂までの草取りの時期、
そういうように農繁期がはっきりとしてくるはずです。

今年は4月末から、もう長い長い農繁期でずっと走りっぱなし。
お店も土日しか開けられないし、
お店を開けてる日がカラダ休めの日だったりして、
さすがにちょっと、いっぱいいっぱいです。

でも、稲が順調に育ってくれているのを見ると、和みます。
最初は本当にちびっ子で、どれが稲だか区別がつかないほどだったのに、
やっぱり大きくなってくるんですね。

これからもっともっとツンツンと伸びて、
ものすごい分けつをして、
やがて出穂して花を咲かせて、
そうしてたくさんのお米を実らせてくれるんでしょう。

そうなると、ひょっとして獣害のことや、
うまく刈り取りまでできたら、
ハゼ干しのことやら、脱穀のことやらまで考えないといけなくなってきます。

何か子どもを育ててるようなたいへんさと、喜びのドラマがありますね。
そうして自分で手をかけたお米の成長を、
こんなに間近で見られることが、やっぱり素敵なんだと思います。

働いて働いて年老いて、腰が曲がった老婆の気持ちが、
少しだけわかるような気がします。

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