« 2010年6月 | メイン | 2010年8月 »

2010年7月31日

今年の夏は

100731_kyuri.jpg


 
ウチのウラ庭のキュウリは少しずつ育っております。
でもよその畑では、あまり雨が降らなくて、干上がっちゃって、
もう、葉っぱが黄色くなってしまったところも多いようです。

 
100731_kromochi.jpg


 
こちらは黒もちのとうもろこし。
小さいですが、だいぶ実が膨らんできました。

今年の夏は、
昼間は暑いのですが、朝晩には結構風が吹いて涼しく、
過ごしやすい日が多いです。

でも、ここ数日はその風がやまなくて、
明日は恒例のシーカヤック体験会の日なのですが、
この風がやみそうになく、白い波が立つので中止することになりました。

せっかく楽しみにして申し込まれた方、ごめんなさい。
またの機会に。


 
100731_kayak.jpg


 
カヤックの横にあるのは、今年の「流しそうめん装置」です。
孟宗竹の太いのがなくて、真竹で作りました。
でも据えてみると先の方が微妙に反り上がってて、そうめんが流れない。

こりゃ、いかん、と。
いろいろ工夫して、結局竹の先にブロックのオモリをつけて、
無理矢理に真っ直ぐに伸ばした次第です。

それでも保育園さんがたくさん来られる時には、
1台じゃとても間に合わないので、
もう1本横に並べて、竹を2連にしてそうめんを流します。


 
100731_tenkusa.jpg


 
こちらは天草。
今年も知人に分けていただきました。
毎年いただくのでだいぶストックも増えてきました。

天草もそうめんと同じく、
何年間か寝かせた方がおいしいということなので、
天日で乾燥させたら納屋にしまっています。
ウチのトコロテンは三年モノぐらいで、ちょうどウマイですよ。


そういえば、毎年夏前には赤潮が来て海が真っ赤になるのに、
今年は赤潮がなかったそうです。
異常気象は植物だけじゃなく、野菜だけじゃなく、
山にも海にも、じわじわとしっかり深刻な影響を及ぼしているようです。

しかし、それも元はと言えば人間の近代化の不始末。
人間は馬鹿だから、結局すっかり壊れてしまうまでわかんないんだろうな。

雨よ降れ。風よ吹け。醜いものを全部流してしまえ。


 
100731_goma.jpg


 
これは胡麻です。
去年はちっとも芽が出なかったのだけれど、
今年は何本か育っています。

楽しみです。

2010年7月22日

シーカヤックやってみませんか?

100711_kayak01.jpg


 
天気予報ではしばらく雨が続くみたい。
でも、たぶんこの雨が上がったら、いよいよ夏本番ですよね。
島根はこんなにきれいな海に恵まれたところなのに、
意外と海遊びをしている人が少ないような気がします。

で、シーカヤック体験会。
もうかれこれ5年目です。宅野の夏の恒例行事になりました。
日本セーフティカヌーイング協会公認の素敵なインストラクターが
やさしく指導してくれますので、まったくの初心者でも大丈夫。
30分あればスーイスイです。


 
100711_kayak02.jpg


 
シーカヤックがいいのは、
乗ると視線が海面にすごく近づくことですね。
かき分ける水の流れが肌で感じられるようで、とっても爽快です。

宅野の海はきれいなので、天気がいい日は底まで青くて透明です。
スーイスイと慣れてくると、本当に気持ちがいいものです。


 
100711_kayak03.jpg


 
大人はもちろん、子どもだって大丈夫です。
カヤックは一人乗りと二人乗りがあるので、親子で乗るのもいいですね。
でも、小学生だって一人で乗りますよ。

8月1日(日)、午前中2回、午後2回のプログラムです。
今ならまだお好きな時間をお選びいただけます。
お申込みはFAXまたはお申込みホームページから。

詳細はこちらです。


 
100711_kayak04.jpg

2010年7月21日

次郎の田植えが終わった。

100721_jiro01.jpg


 
次郎の田植えが終わった。
といっても、苗床に残った稲を移植したのだけれど、
これでようやく全畝に均一に稲が植わったことになります。

いやぁ、4月の末から怒涛のような3ヶ月でした。


 
100721_jiro02.jpg


 
向こう側の畝が苗床を解いて移植したところ。
うまく活着してくれればいいのですが。

梅雨で毎日大雨が降った時には、
次郎も水浸しになりそうだったので、何度か水を抜いたのですが、
今度は日照りで表土が割れてきたりしています。

慌てて水を入れたりしたのですが、
畝がでこぼこだし、水が漏れるし、
なかなかひたひたにまでは水がたまりません。


 
100721_sabu.jpg


 
こちらは三郎の畝。
だいぶ分けつも進み、背も伸びてたくましくなってきています。

2回目の草取りが、あと陸稲の一郎のところを残すだけ。

しかし、そうこうするうちに保育園さんが海遊びにやってきたり、
シーカヤックのイベントがあったり、
また、三郎から順番に大草が生えてくるんだろうなぁ。

でも、出穂するまでは力のかぎり草取りをするからね。
みんな、元気に大きく育ってくれますように。

2010年7月19日

梅の天日干し

100719_umeboshi01.jpg


 
梅雨が明けたと思ったら、いきなり猛暑になった。
まぁ、いつまでも梅雨の明けきらぬグダグダした天気よりは、全然潔くていい。
しかし、ちょっと殺人的に暑い。

梅雨が明けたら、梅の天日干しをしようと思っていたので、
これ幸いと、お天道様の下に塩漬けしていた梅たちを広げることにしました。

 


 
こんなに強烈なお日様は、いったい梅干しにいいんだか悪いんだか。
とにかく2日も干せば、もう干からびはじめたので、
3日目は夜露に当てて、4日目の朝のうちに、全部梅酢に戻しました。

去年の梅を全部食べちゃう前に、新しい梅干しができてよかった。

しかし、あれだなぁ。
梅干しは大きな粒の完熟梅がいいっていうけれど、
個人的には、
中粒のちょっと固めの梅でつけるのがちょうどいい気がします。
見栄えじゃなくて、食べることを考えれば。


 
100719_gobo01n.jpg


 
ごぼうの葉っぱがあんまり大きくなって、
隣のきゅうりがその日陰でひょひょろしてきたので、
ごぼうを掘ってみることにしました。

すると何と、どこまで掘ってもゴールが見えない。
ウチの裏庭は砂質なので、気持ちよく伸びることができたのかもしれません。
でも、掘っている右手の肩が地面に着くまでになったから、
それ以上追求するのはやめて、最後は引っこ抜いた。


 
100719_gobo02n.jpg


 
下の小さいのが、途中で折れた続きの残骸。
まだまだ地下に続いているようだったけど、それで諦めて土を戻しました。
でも、結構長いのが取れたでしょ。

採れたてのごぼうは、柔らかくて香りがよくて格別です。
きんぴらに、たたき牛蒡。
あぁ、日本人でよかった。


 
100719_kanban.jpg


近所の家の方が、お墓参りだかで年に何度か帰ってこられて、
その度にウチのカフェに寄ってくれる。

昔は大工さんだったそうですが、
今は現役を退いて、銘木に彫り物をして看板等を作っておられる。

その方がウチの玄関を仰ぎ見て、「今度、わしが作ってきちゃる」と。
で、出来上がったのがこれ。
黒柿の節のところをうまく利用した銘木の看板。味わいがあります。
何と無償で寄贈いただきました。うれしい。

しばらく雨が続いて、
どうも新しいことをするのがおっくうだったのですが、
ようやく梅雨も明けたので、新しい看板を取り付けることにしました。
 
「あれ、看板変わったんじゃないの」

って、最初に気づいてくれるのはいったい誰だろうなぁ。


 

2010年7月 8日

三郎の田植えが終わった。

100708_saburoine.jpg


 
今日、三郎の田植えが終わりました。
田植えといっても、苗床にしていた畝の田植えとあとは補植ですけどね。
本来であれば、この田植えが大きな山場だったんですが、
今年はほとんどを直播きにしちゃったんで、田植えもだいぶ楽ではありました。


 
100708_saburonae.jpg


 
当初は苗床の状況が劣悪だったので、
このままじゃ苗が育たないんじゃないかと危惧しての直播きでした。
でもまぁ、その劣悪な環境でも育つ苗は育っています。

特に、やっぱり水が多いところは成育もいいみたいで、
削りとるのが気の毒なくらいに立派な分けつをはじめています。
これくらい育つと、移植しても安心感があります。

しかし、移植のために苗床から鍬で削りとる作業が結構たいへんでした。
5cmほど下から根ごと削りとるんですが、
密に植わっているので、どうしても鍬幅からはみ出る苗が出てしまって、
そうするとせっかく伸びた根を切っちゃったりするんですね。

で、削った苗をトロ箱みたいなのに入れて運ぶのですが、
なんせ鍬幅ずつしか作業ができないので時間がかかるのです。
そのうえ、ドロはドロドロでなかなか鍬が入らないし、
削りとった後はそこだけへこむので後で整地が必要になるし。
この作業が意外と重労働でした。

それでも、通りかかった水利組合のおじさんから、
「だいぶイネのかたちになってきたじゃないないですか」と言われて、
まぁ、ちょっと嬉しかったです。
やっぱり、見られていたんですね。

この調子で、次郎も同じように田植えと補植を済ませると、
後は出穂の時期まで、もう一回ずつ草取りすればいいかなぁ、
いや、二回ずつかなぁ、という感じです。


 
100708_toumiall.jpg


 
じゃーん。
唐箕です。
やっぱり手に入れてしまいました。

足踏み脱穀機に唐箕。
これでいつお米が実っても大丈夫です(笑)。


 
100708_toumipart.jpg


 
しかし、古い機械はいいですね。
なんというか、ムダのない機能美みたいなのが年月を経ても古びなくて、
そのたたずまいに、そこはかとない風格があります。


 
100708_toumi4600.jpg


 
昔の人は、
何か買ったら必ずそれに日にちと名前を書くことにしているようです。
おもしろいなぁ。

これは昭和39年に4600円で買ったもののようです。
当時の4600円って、結構すごい金額だったのだろうと思います。
半世紀も前のことです。

それがまだ使えるんですよねぇ。
それを私は5000円で買いました。これはお買い得でしょ。

これさえあれば、
脱穀したあとの麦だって、口でフーフーしなくても粒だけより分けられる。
やっぱり道具のもんです。

欲をいえば、あと製粉機が欲しい(笑)。

ほしいなぁ、製粉機。

2010年7月 3日

梅雨の日々

100702_tsuyu.jpg


 
景色も白むほど雨が降ってくれたなら、
もう何もかもさっぱりあきらめることがことができるので、
梅雨もいいかもしれない。

九州の方じゃ豪雨で死人が出てるようだけど、
こちらはさほどたいしたことはありません。
でもやっぱり梅雨入りしてからは、ぐずぐずとした天気と湿気。

せっかく柿の葉茶を仕込んだのに、乾かない。
梅雨前に刈り取った小麦やライ麦も、乾かない。


 
100702_satoimo.jpg


 
結局掘らずに残しておいたサトイモは、
いったん葉が全部なくなって、また元気な葉を出してきた。
あまり葉が大きくなると、側に植えたきゅうりの苗が日陰になるのでちょっと困る。


 
100702_zephi.jpg


 
ゼフィは一年に何度花を咲かせるのだろう。
気がつくと、つくしんぼのように土からいきなりピンクの花を伸ばす。


 
100702_sotetsu.jpg


 
この間、丸裸にされたソテツも新しい葉を出してきた。

こんな雨の日は、バッハの無伴奏で一日埋め尽くされたままでいいような気がする。


昨日は、雨の中田植えをしました。
雨は降るんだけど、カッパを着ると暑くてもうがまんできなくなる。
それくらいならズブ濡れでいた方がましだと思って、そうした。
雨なのに、変な虫にいっぱい咬まれて、左手首のあたりが腫れた。


苗床の苗は、もう分けつが始まってるのでだいぶ大きい。
田植えするにも、これだけきっぱりした苗だと、植えがいがあって嬉しい。

赤米のベニロマンはよく育ってるけれど、
黒米のオクノムラサキは、どうも発芽率がよくないみたいだ。
水選はしたと思うのだけれど、種籾がよくなかったのかもしれない。

もし、最初から苗がきちんと育つ見通しがついてあれば、
草取りの仕事はここからでいいはずでした。

この5月・6月の、直播きからの草取りは本当にたいへんでした。
いまだに膝がガクガクで、われながら相当なダメージです。

来期は、冬の間から苗床の準備をきちんとしておくつもりです。
やっぱり何事も、自分で一度通してやってみないことには、
まったく本当の様子はわからないですからね。

もし、苗がきちんと育ってくれるなら、
4月中旬から連休前までの苗床への播種の時期、
そして、6月末か7月初めの田植えと出穂までの草取りの時期、
そういうように農繁期がはっきりとしてくるはずです。

今年は4月末から、もう長い長い農繁期でずっと走りっぱなし。
お店も土日しか開けられないし、
お店を開けてる日がカラダ休めの日だったりして、
さすがにちょっと、いっぱいいっぱいです。

でも、稲が順調に育ってくれているのを見ると、和みます。
最初は本当にちびっ子で、どれが稲だか区別がつかないほどだったのに、
やっぱり大きくなってくるんですね。

これからもっともっとツンツンと伸びて、
ものすごい分けつをして、
やがて出穂して花を咲かせて、
そうしてたくさんのお米を実らせてくれるんでしょう。

そうなると、ひょっとして獣害のことや、
うまく刈り取りまでできたら、
ハゼ干しのことやら、脱穀のことやらまで考えないといけなくなってきます。

何か子どもを育ててるようなたいへんさと、喜びのドラマがありますね。
そうして自分で手をかけたお米の成長を、
こんなに間近で見られることが、やっぱり素敵なんだと思います。

働いて働いて年老いて、腰が曲がった老婆の気持ちが、
少しだけわかるような気がします。