続・仕込み
久し振りに町のスーパーにでかけると、「ひしお麹」というものが売られていた。
大麦・裸麦・大豆が原料の麹だと。
「金山寺味噌ができるのか、いいかもしれない」。そう思って、即レジに。
だいたい金山寺味噌というのは何故かナスが入っていて、
夏場に作るみたいなのだけれど、まあいい。
冷蔵庫にある、ごぼうと人参としょうがを入れて作ることにした。
しょうゆとみりんを入れて一週間ぐらいで即席に作る方法と、
塩を混ぜて5,60日ねかせる方法がある。
ねかせるやり方だと上がってきた上澄みが「しょうゆ」になるらしい。
どちらもおもしろそうなので、500gのひしおを半分に分けて、
両方のやり方で作ってみることにした。
おいしくできたらいいなぁ。
これでごはんがなんぼでも食べられるんだろうなぁ。
そして秘蔵酒。
最近は麹づいているので、やっぱりこれもやらなあかんでしょ。
どぶろくにもいろいろやり方があって、
ドライイーストやヨーグルト菌をいれたりするのが一般的だけれど、
「基本の作り方」というのがおもしろいのでこれでいくことに。
まず米3合に水3合、これにひと掴みのにぎりめしを入れて数日間おく。
これを北海道や東北の方では「うるかす(潤かす)」というらしい。
やがて発酵臭がしてきたらできあがり。
米をざるにあげた残りの水、これが「くされもと」です。素敵な名前ですね。
この発酵した水を、ご飯や麹と一緒に混ぜるのだ。
昔から日本酒は「水」で決まるということなので、
どこか近くにいい湧き水はないかなぁと探したら、ありました。
大田市街の大願寺「宮島さんの水」。
境内にある蛇口をひねって出た水をひと口すくって飲む。
甘い!
うん、これでいい。
本殿にお礼を言って、ペットボトルに1本分もらってきました。
仕込んだら、毎日朝夕によーくかき混ぜます。
おいしくできるといいなぁ。
そうして来年は、ウチのお米で作れたら最高ですね。
去年作って残ったキーウィ酒の残りをたいらげて、
瓶に残ったキーウィを捨てようかとも思ったが、「待てよ」
これを煮ると、きっとジャムになるに違いない。
そう思って、鍋にあけて即ストーブに。
ちょっと酸味が欲しいので小さなリンゴを刻んで入れる。
味見をすると、うん、なかなかおいしい。
あと、去年のゆず酒もやがてなくなるので、
これもジャムにしておくか。
元仁摩町長の泉翁が逝去されたという。
往時のことは人から伝え聞いた話しか知りませんが、
時々ウチに来ては、大好きな日本酒をおかわりしておりました。
88歳。