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2010年1月29日

続・仕込み

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久し振りに町のスーパーにでかけると、「ひしお麹」というものが売られていた。
大麦・裸麦・大豆が原料の麹だと。
「金山寺味噌ができるのか、いいかもしれない」。そう思って、即レジに。

だいたい金山寺味噌というのは何故かナスが入っていて、
夏場に作るみたいなのだけれど、まあいい。
冷蔵庫にある、ごぼうと人参としょうがを入れて作ることにした。

しょうゆとみりんを入れて一週間ぐらいで即席に作る方法と、
塩を混ぜて5,60日ねかせる方法がある。
ねかせるやり方だと上がってきた上澄みが「しょうゆ」になるらしい。

どちらもおもしろそうなので、500gのひしおを半分に分けて、
両方のやり方で作ってみることにした。
おいしくできたらいいなぁ。
これでごはんがなんぼでも食べられるんだろうなぁ。
 


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そして秘蔵酒。
最近は麹づいているので、やっぱりこれもやらなあかんでしょ。
どぶろくにもいろいろやり方があって、
ドライイーストやヨーグルト菌をいれたりするのが一般的だけれど、
「基本の作り方」というのがおもしろいのでこれでいくことに。

まず米3合に水3合、これにひと掴みのにぎりめしを入れて数日間おく。
これを北海道や東北の方では「うるかす(潤かす)」というらしい。
やがて発酵臭がしてきたらできあがり。
米をざるにあげた残りの水、これが「くされもと」です。素敵な名前ですね。
この発酵した水を、ご飯や麹と一緒に混ぜるのだ。

昔から日本酒は「水」で決まるということなので、
どこか近くにいい湧き水はないかなぁと探したら、ありました。
大田市街の大願寺「宮島さんの水」。

境内にある蛇口をひねって出た水をひと口すくって飲む。
甘い!
うん、これでいい。
本殿にお礼を言って、ペットボトルに1本分もらってきました。

仕込んだら、毎日朝夕によーくかき混ぜます。
おいしくできるといいなぁ。
そうして来年は、ウチのお米で作れたら最高ですね。


 
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去年作って残ったキーウィ酒の残りをたいらげて、
瓶に残ったキーウィを捨てようかとも思ったが、「待てよ」
これを煮ると、きっとジャムになるに違いない。
そう思って、鍋にあけて即ストーブに。

ちょっと酸味が欲しいので小さなリンゴを刻んで入れる。
味見をすると、うん、なかなかおいしい。

あと、去年のゆず酒もやがてなくなるので、
これもジャムにしておくか。


元仁摩町長の泉翁が逝去されたという。

往時のことは人から伝え聞いた話しか知りませんが、
時々ウチに来ては、大好きな日本酒をおかわりしておりました。
88歳。


2010年1月28日

毎日、毎日、僕らは・・

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鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃう前に、
先にタイ焼きを作って、食べてしまえばいいのだ。
そうさ、先手必勝!


昨日はあんこを全部使ってしまったので、
(毎日やってんのか・・)
今日はあんこの代わりに、カスタード、焼きリンゴ、またはリンゴジャム。


焼きリンゴは、アルミホイルで包んでストーブに入れると簡単に作れてしまう。
あまりに簡単なので、ちょっと焼きすぎて皮が焦げてしまった。
でも、これがなかなか高級感があってうまい。


 
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それでも、 
リンゴジャムとカスタードの組み合わせが一番おいしかったなぁ。


いずれにせよ、
焼きたてのあつあつが何といってもウマイです。
がぶっとかじると、おなかのやぶれたところからぴゅわっとカスタードくりーむがとびだす。
それをこぼさないように、はふはふ食べるのが断然ウマイ。

それにこのはみ出たバリが、カステラ焼きみたいでまたカリカリとうまいんですわ。

次は何をあんこにしたろかなぁ。
いやいやホンマ、わしらもうタイ焼きでおなかいっぱいでんがな。

2010年1月27日

畑日和

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今日も朝からいい天気。
リバーサイドの畑の畝立ての続きをやらなくちゃ。
天気予報によると明日は雨なので、とにかく今日やってしまわないと。

残りの畝の人参は昨日全部掘り出したのだけれど、
どうも人参と一緒にらっきょを植えていたようで、
これを掘り出して移植する作業から始めた。

これが結構たくさんあって、ひと畝半150本ぐらいはあったかなぁ。
いや、200本ぐらいだろうか。
これで来年はらっきょ漬けができる。

 
 
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らっきょがあまりに多かったので、
種採り用に移植した人参を別の畝に引越し。

種採り用の人参は斜めに土に寝かせて土を被せる。
そうして上から押さえると、槌に隙間ができないでいいらしい。
斜めに寝かされた人参がちょっと可哀想な気もするが、
やがて自分で真っ直ぐに立つんだそうだ。
にんじん、エライ。

 

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そして、5時のチャイムを聞きながら、
すべての畝立てを無事終える。
小道をはさんで、向こうが9畝、こっちも9畝できました。


 
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そんなことをしてたら、あっという間に日が暮れた。
一日にできることは、哀しいぐらい少ない。

2010年1月26日

田圃日和

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金・土・日・月をカフェ曜日にして、
火・水・木は田畑曜日にしてるのだけれど、
その火・水・木にうまく晴れてくれないことには、なかなか野良仕事ができない。

今日は久し振りに穏やかでいい天気。
朝から田圃に出て次郎の土塊砕きの続き。
午前中で次郎がようやく終わる。

後は、苗を植える畝に米ヌカを少し蒔き、
土手の枯れ草をもう一度刈って上に被せ、それで春の苗床の準備完了。
米ヌカが入手できるまで待機。


 
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午後からは畑に出る。
リバーサイドの仕切り直しをしようと思い、畝立てを。
人参を全部掘り出した。

ウチの無農薬・無肥料の黒田五寸は、生でかじると柿のように甘い。
いつも全部食べちゃうので、また種を買わないといけない。
今回はその反省に立って、
掘り出した中から、大きくて形のきれいなのを6本、種採り用に植え替えた。


 
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そんなことをしてたら、あっという間に日が暮れた。
一日は早い。

2010年1月23日

仕込みいろいろ

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冬期のカフェ曜日は金・土・日・月なんだけれど、
雨が降ったり、大風が吹いたり天気が悪かったりすると、
なかなか外に出かけてコーヒーでも飲もうかという人も少ない。

そんな冬の日には、いろいろと仕込みをするのがいい。

これは「甘酒」。
米麹の発酵に初挑戦しました。
ゆるく炊いたお粥にばらばらにほぐした米麹を入れる。

やることは、たったこれだけなんですね。
後はうまく糖化するように適度に保温する。

コタツの中に入れて、電気カーペットを敷いて、
最初は60℃前後もあったのですが、
だんだん冷えていくものです。
やがて人肌ぐらいまで温度が下がって、結局28時間ぐらい。

酸味が出る前に80℃以上で発酵を止めるための火入れ。

最初にしては、まあまあの出来でしょ。
甘酒は今まであまり好んでは飲まなかったけれど、
自分で作ったものは、麹の自然な味わいがあって、やっぱりおいしい。

明日の朝市でこの甘酒のふるまいをやります。

皆さん、なくなる前にぜひ味わいに来てね。

 

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麹つながりで、
買い物をしていたら大豆が安く売っていた。
1kgで270円。
これはやっぱり味噌を作るしかないかと思い、麹を追加購入。

本当は自分で作った大豆で味噌を作るつもりだったのだけれど、
今年は大豆が不作だったので仕方がない。
270円だったら種を買うより安い。
なんてこった。

まず、大豆を一晩水に漬けて戻す。
これが1kgを戻すと結構すごい量になる。
それを指先でつぶれるぐらいまで柔らかく、ストーブの上でことことと煮る。

麹に塩を入れたものを、この炊き上がった大豆に混ぜ込む。
味噌作りといったって、やることはこれだけです。

あとは甕に詰め込んで、梅雨頃までひたすらねかせる。
うまくできればいいんだけど。

 

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次は庭の仕込み。
買い物にでかけた先で、梅の苗木が半額だったので買ってしまった。
実ができるまでにはしばらくかかるだろうけど、
春先に梅の蕾が開くのを、ウチの裏庭で見られるならうれしい。

鹿沼土とか赤玉とか、バーク堆肥もあわせて購入。
花を愛でるにもお金がかかるわい。


 

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ついでに目についたハクモクレン。
もともと、枝にいきなり花をつけるのが好きなのですが、
やっぱり清冽な香りのモクレンがいいですね。

いつか庭に植えたいと思っていましたが、
この機会に衝動買い。

蕾がついているので、花は今年から見られるかもしれない。

やぁ、たのしみ、楽しみ。

2010年1月15日

冬の季節

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昨日は本当に寒かった。
このあたりじゃ雪は積もったりはしないのだけれど、凍結までもいかないけれど、
とにかく風が冷たくて、家の中でも土間から立ちのぼるような寒さがきつい。

ストーブにあたっていても、あたっていない側が寒かったりするので、
こたつに丸まって過ごした。


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インドも中国も記録的な寒さで大きな被害が出ているみたいだし、
もうこのまま地球は氷河期に突入するんじゃないかと思ったりするけれど、
今日は朝から晴れて、寒さも少し緩んだ。

そんなに悪いことばかり続くもんじゃない。
待てば海路の日和ありだ。

この寒風にくじけて、おかげで1日しか田圃に出れなかった。


 
 
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年末からの風雪で、ついにトマトも終結。

 


 
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みなさん今年の抱負はどうですか。

今年も相変わらずだらだらとやりますか。

本当の氷河期が来てGAMEOVERになるのを、
ただ、ぐたぐたした生活の涯に迎えるのもどうだろうと思います。

でも、畑で種を蒔いていた聖アウグスグスチヌス卿が、
もし明日、世の終わりが来るとしたらどうされますか、と聞かれた時、
「やっぱり、こうして種を蒔くだろう」、と答えたという。


そうだろうね、アンタの気持ち分かるよ。
どの道うたかたの生なら、明日終わろうが、50年先にくたばろうが、
たいした違いはない。

何のために種を蒔くか、ということなら、
たぶん収穫をすることなんか、もう目的ですらないんだ。
ただ種を蒔くために、種を蒔く。

種でも蒔いていないと、気が済まないんだよ。


僕はもう、ちょっとはじけてみたくなってきました。

2010年1月 8日

負けるものか!

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2010年が始まってしまいました。
外はみぞれのような雨雪がばらばらと降り、
積もることもできずに、ばさばさと屋根から落ちる音がしています。

「負けるものか!」

いいですね。
包み隠すことをしないまっすぐな意気込みが素敵です。
「まぁ、いいか。」の脱力姿勢からは、
本当に何も生まれないからね。
やっぱり、かっこ悪いぐらいむきになる方が絶対にいい。


 
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そりゃ、寒いのは寒いんだろうけれど、
北極の犬だって確か何も着てなかったよ。
できれば服なんて着せられたくはないのだろうけど、
馬具か、首輪の延長のようなつもりで、
飼い主のすることだからと諦めているのかもしれない。


 
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あれからもう、15年も経ってしまったのですね。

激震地だった神戸の新長田に「鉄人28号」が出現した。
そこに正太郎はいませんでした。

正太郎は、きっとその鉄人28号を見上げている、僕たちなんだ。

 
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長田の六間道商店街はおもしろい。

肉屋に豚の顔や耳や舌が平気で売っている。
これを燻製にしようと思って、島根までクールで送ってもらった。

桜チップは竹取物語さんのチッパーで去年たくさん作ってもらったし、
楽しみ、楽しみ。


さて、2010年のカフェロマンは、明日8日からオープンです。
冬期は、金・土・日・月の週4日営業でやります。
今年もよろしくね。