昇る月
ビルの林立する都会でも月は昇る。
大晦日の月がこんなにまん丸なのだとは知らなかった。
2009年最後のまん丸の月が昇り、
それを追いかけるように、やがて2010年最初のまん丸の朝日が昇る。
昇る朝日とは反対に、
実は僕たちが沈んでいるんだということに、もう気づかなきゃいけない。
月も太陽も毎日昇り続け、そして僕たちは毎日沈み続ける。
それでも、沈みながらでも、歌は歌える。
風の音で声がかき消されようが、構いやしない。
僕は僕がここに生きている証に、明日も大きな声で歌い続けよう。
Don't cry over spilt Milk.
もうミルクは溢れ始めているのだから。