種取り仕事
今日は午後から、その大豆をさやからはずしていました。
カラカラに乾いたさやを指でつまむと、パカっと開くのがいいヤツですね。
しばらく同じ作業をやっていると、カンがつかめてくるからえらいもんだ。
固くてなかなか開かないのは、だいたいもう黒くてだめになってたり、
虫さんが中で食事中だったりするのが多い。
そうとは分かっても、やっぱり中を見てみたいのが人情ですね。
なんで昼間からそんなことをやっているかというと、
だってほら、昨日からこんな天気予報だから。
この辺はよっぽどじゃないと雪が積もったりはしないのだけれど、
冬は突風、吹きまする。
それに雪が混じったりするものだから、その風が冷たいのなんの。
こんな日は、よほど用がないと人は外に出歩かない。
お客さんも来そうにないので、
今日は午後から気になっていた種取り仕事にとりかかったのでした。
ソーメン瓜の種子を封筒に入れ、
ささげのさやから豆を出し、
小さなニラの種を花殻から選りだし、
ネギ坊主はちょっとやりかけて、辛気臭いから後回しにし、
そうして大豆にとりかかったのでした。
さやから外して、いいのと虫くいのボロとにわける。
味噌を作るほどはないかもしれないけれど、来年の種にするぐらいはある。
さやが固くて割るのにてこずる。
それというのも、ここ数日の寒波で、
私の手は、あわれにも、ヒビわれ、あかぎれなのです。
そのうえ、焚き付け用の枝を片付けたり、壊れたよしずを切ったりしていたら、
もう、手が傷だらけになってしまった。
多少の傷は働いた勲章ですけどね。
メンソレータムを擦り込んだり、
女の子みたいに、水仕事の後にハンドクリームをつけたりしています。
風がガラス戸をガタガタと揺さぶる。
この分じゃ、明日も大豆とねぎぼうずの続きかな。