« 建具職人みたいに | メイン | 土間の猫 »

2009年12月10日

例のものが・・。

091210_stove01.jpg

 
運送屋さんから、「これから持って行ってもいいですか」と確認のTEL。
「ええ、いいですよ。」とさりげなく応えた。
本体が72kgもあるからね。運送屋さんだって一人じゃ運べない。

ほらほら、こんなので来ると思ってたんだよ。

「FRAGILE」とかの赤いシールが貼ってあってね。
中国からゆっくり船便で来たんだろうなぁ。
舞鶴かなんかで陸揚げされて。

あーた、中国製を馬鹿にしちゃいけません。
たたらだって、石見銀山の銀の抽出だって、
金属の精錬や加工技術はみんな中国や韓国から教わったんだから。
あっちは扱ってきた歴史が違う。

で、さっそく梱包を解いて、
立ち上げの煙突だけ長さ調節をして、さっと付け替えようと思ってた。
そうして煙突を外して見ると、
途端に黒いすすがドォーっと落ちてきた。

「うーん、この際だから煙突掃除をするか」
小雨の振る中を、黒いすすを浴びながら急きょ煙突掃除夫に。
まったく泥縄だが、仕方がない。

そうして、新しいストーブに煙突をつなごうと思ったら、
何と!
今ある煙突と、新しい煙突の径が合わないじゃありませんか。

今ついてるのが、だいたい110mm程度だと思って、
ホームセンターで市販の煙突を見たら、106mmの次は120mm。
なら106mmだと、誰でも思うじゃないですか。

ところが106mmを買ってきて合わせてみると、がぽがぽ。
今あるのは、115mmほどの規格外サイズだったんだ。

仕方がないので、これは接合部を耐熱テープで巻くしかないと考え、
急きょ、ホームセンターに走る。
まったく泥縄だが、仕方がない。

ホームセンターでいろいろ見ていると、
耐熱テープというのが、アルミのくせに馬鹿高くて、
「耐熱パテ」というやつが比較的リーズナブルだったので、これにした。

接合部のすきまに、耐熱パテを注入し、ドライヤーで少し固め、
そうしてようやく新旧の煙突をつないだ。


 
091210_stove02.jpg

 
そして、火入れ式。

まっさらなストーブの底に、うやうやしく先代の灰を敷いて、
焚きつけの小枝を入れた。
庫内が広いから、キャンプファイアーみたいに薪が組めるんだ。

 

091210_stove03.jpg

 

ニ方向がガラス面になっているので、
あっちからもこっちからも、炎のゆらぎが見える。
ね、いいでしょ。

それでも買ったばっかりだから、
まず、「慣らし運転」というのをやらなくちゃいけない。
鋳物だから、あまり急激な温度変化はよくない。
少し温度を上げたり冷やしたりというのを、最初に2、3回やるといいそうだ。

 
091210_stove04.jpg

 

最初は、油や塗料なんかが燃えるんでしょうね。
ちょっと臭いので、あっちもこっちも窓を開けながら燃やす。
何だか、寒い、あったかい。

 
091210_stove05.jpg


 
煙突をサイドにつけたから、ストーブの上は超フラット。
鍋ややかんが三つは載せられる。
この上で三角座りだってできちゃうぜ。

ちょっとかちかち山になるけど。


 
091210_stove06.jpg

 
先代は古風でスタイリッシュな感じがとてもよかったけど、
いかんせん小さいので、熱しやすくて冷めやすかった。誰かみたい。
それで、知らない間に消えちゃわないかと、
いつも薪と火の心配をしなくちゃいけなかった。

今度のは薪がたくさん入るし、かなり大きなヤツ(44cm!)まで入るので、
しばらく放っておいても、ひとりで勝手に燃えているのがいい。
灰の掃除も1、2週間に1回でいいようだ。
大薪喰らいになるかもしれないけれど、薪作りが圧倒的に楽チンになる。

言うことなし。今のところ。

まだ、ガンガン焚いたことがないからよくわからないけれど、
店内も、今までよりはだいぶあったかくなると思うよ。
ちょうど、明日からカフェ曜日です。
みなさん、ぜひ新顔のストーブにあたりに来てくださいね。
 
そうそう、これまでにもたくさんの方に薪をいただきました。
これからもどうぞよろしく。
でも今までみたいに割らなくても、ちょっと大きなサイズでOKですから。
 

コメント

暖かそうなストーブですね。
夏にお邪魔しましたが、今度は是非寒い冬に行きたいですね。
コトコトと小豆でも炊いてぜんざいを作りたいです。
いいな~ストーブ。

ぜんざい、いいですね。
隣でお餅も一緒に焼けます。
食べさせてもらえるなら、持ち込み可です(笑)。

いも、栗、ギンナンも 持ち込み可ですか?
ビフテキ用牛ロース肉300gもいいですか?

ついでに酒もいいですよね、マスター。
みんな少し分けてあげますから!

あ~ いい匂い。

おっと、失礼!
イモ食って プッ! 栗食って ボッ!

ついに来ましたか、大食らいの働き者が。
餌の薪、蓄えは大丈夫?

いも、さっそくやりました。
庫内が広いので楽チンです。
うまかったです。

薪はしばらく大丈夫ですが、乾きが今ひとつ
なので、来年からはシーズン前に準備してお
かないといけません。(・・毎年そう思ってるだ
けなのですが。)

やっぱり直火はいいですね。身も心も温まりますね。そちらはもう雪でしょうね。
寒い夜に、暖かいストーブ、いいですね・・。

コメントする