例のものが・・。
運送屋さんから、「これから持って行ってもいいですか」と確認のTEL。
「ええ、いいですよ。」とさりげなく応えた。
本体が72kgもあるからね。運送屋さんだって一人じゃ運べない。
ほらほら、こんなので来ると思ってたんだよ。
「FRAGILE」とかの赤いシールが貼ってあってね。
中国からゆっくり船便で来たんだろうなぁ。
舞鶴かなんかで陸揚げされて。
あーた、中国製を馬鹿にしちゃいけません。
たたらだって、石見銀山の銀の抽出だって、
金属の精錬や加工技術はみんな中国や韓国から教わったんだから。
あっちは扱ってきた歴史が違う。
で、さっそく梱包を解いて、
立ち上げの煙突だけ長さ調節をして、さっと付け替えようと思ってた。
そうして煙突を外して見ると、
途端に黒いすすがドォーっと落ちてきた。
「うーん、この際だから煙突掃除をするか」
小雨の振る中を、黒いすすを浴びながら急きょ煙突掃除夫に。
まったく泥縄だが、仕方がない。
そうして、新しいストーブに煙突をつなごうと思ったら、
何と!
今ある煙突と、新しい煙突の径が合わないじゃありませんか。
今ついてるのが、だいたい110mm程度だと思って、
ホームセンターで市販の煙突を見たら、106mmの次は120mm。
なら106mmだと、誰でも思うじゃないですか。
ところが106mmを買ってきて合わせてみると、がぽがぽ。
今あるのは、115mmほどの規格外サイズだったんだ。
仕方がないので、これは接合部を耐熱テープで巻くしかないと考え、
急きょ、ホームセンターに走る。
まったく泥縄だが、仕方がない。
ホームセンターでいろいろ見ていると、
耐熱テープというのが、アルミのくせに馬鹿高くて、
「耐熱パテ」というやつが比較的リーズナブルだったので、これにした。
接合部のすきまに、耐熱パテを注入し、ドライヤーで少し固め、
そうしてようやく新旧の煙突をつないだ。
そして、火入れ式。
まっさらなストーブの底に、うやうやしく先代の灰を敷いて、
焚きつけの小枝を入れた。
庫内が広いから、キャンプファイアーみたいに薪が組めるんだ。
ニ方向がガラス面になっているので、
あっちからもこっちからも、炎のゆらぎが見える。
ね、いいでしょ。
それでも買ったばっかりだから、
まず、「慣らし運転」というのをやらなくちゃいけない。
鋳物だから、あまり急激な温度変化はよくない。
少し温度を上げたり冷やしたりというのを、最初に2、3回やるといいそうだ。
最初は、油や塗料なんかが燃えるんでしょうね。
ちょっと臭いので、あっちもこっちも窓を開けながら燃やす。
何だか、寒い、あったかい。
煙突をサイドにつけたから、ストーブの上は超フラット。
鍋ややかんが三つは載せられる。
この上で三角座りだってできちゃうぜ。
ちょっとかちかち山になるけど。
先代は古風でスタイリッシュな感じがとてもよかったけど、
いかんせん小さいので、熱しやすくて冷めやすかった。誰かみたい。
それで、知らない間に消えちゃわないかと、
いつも薪と火の心配をしなくちゃいけなかった。
今度のは薪がたくさん入るし、かなり大きなヤツ(44cm!)まで入るので、
しばらく放っておいても、ひとりで勝手に燃えているのがいい。
灰の掃除も1、2週間に1回でいいようだ。
大薪喰らいになるかもしれないけれど、薪作りが圧倒的に楽チンになる。
言うことなし。今のところ。
まだ、ガンガン焚いたことがないからよくわからないけれど、
店内も、今までよりはだいぶあったかくなると思うよ。
ちょうど、明日からカフェ曜日です。
みなさん、ぜひ新顔のストーブにあたりに来てくださいね。
そうそう、これまでにもたくさんの方に薪をいただきました。
これからもどうぞよろしく。
でも今までみたいに割らなくても、ちょっと大きなサイズでOKですから。