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2009年9月20日

母さんの子育て

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もう、何匹目かの子どもを生んで育てている。
母さんは、いつもお腹を膨らませたり、引っ込めたりしながら、
しょっちゅう子育てをしている。

いつもどこか知らないところで子どもを生んで育てるのだけれど、
今回は、ようやく目が開くようになった子どもを口に咥えて運んできた。
ウチの薪小屋がどうも安心だと思ったようで、
一度は追い出してみたのだけれど、知らない間に二匹目を連れてきた。

薪小屋の奥で授乳しているところをのぞいたりすると、
「フワーッ!」と言って、母さんは威嚇するのだ。
仕方なく、見て見ない振りをしている。

どこからか、大きな骨の魚のしっぽを運んできたりする。
「そんなもの、子猫が食べられるかよ。」

そう思うけれど、子育てをしている時は、
母さんは、自分は食べずに、全部子どもにあげるのだ。

それでもある時を境に、手の平を返したように子猫を見放す時が来る。

エサは自分が先に食べ、
子どもが近寄ってきても、威嚇して自分だけが食べるようになる。
何が起こったのか、子どもにはしばらく分からないだろう。

本能の為せるわざか、
何とも素敵に、ある日突然子離れをするのだ。
 

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コスモスが、秋空に映えて美しい。

 

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もうすぐ、庭中がコスモス畑になる。
カフェに来られれば、ちょっと覗いて見られてもいいですよ。


 
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ところで、もちきびが全部スズメにやられました。
最初は実が入っていないのかと思いましたが、
人に聞くと、スズメのやつは一粒残らず食べてしまうのだそうです。

少し遠い畑なので、いつも見張っているわけにはいかなかったからね。

いや、そもそも芽が出てきた時に、
これは雑草だと思って、いっぱい抜いちゃったからね。
今年は仕方がありません。


来年はきびを蒔いたところをちゃんと覚えておいて、
もう草を抜かないようにして、
スズメにやられないように、周りにきちんと糸を張っておこうと思いました。

 
野菜であれ草であれ、
それの生命をまっとうさせてあげるということが、
頭で考えていても、なかなかわからないですね。

川口さんも最初はやはりそうだったようで、
稲を植える時に、やっぱり草を刈らないと田植えができないと思って、
冬草を全部刈って植えたのだそうです。
すると、その後にあっという間に夏草が茂ってたいへんなことになった。

そうではなく、冬草を刈らないで根っこをつけたまま、ただ倒しておいたら、
その草が生命をまっとうしてから、次の夏草が生えてくる。
そうして、ゆっくりと生命が交代してくれると、
稲の苗が小さい時に、他の夏草に負けないで育ってくれる。

そのように、自然の生命の巡りに任せながら栽培をするということ。
自然の中で稲や野菜を栽培をしていくということの、
その関わりの機微が難しいですね。

自分の持ってる常識や、浅い知恵で考えていたんじゃわからない。
無駄なことをいっぱいしたり、
しなければならないことをちっともしなかったり。

何をすればいいのか、どこまで手を貸せばいいのか。
作物の性質や田畑の状態、季節季節にあったやり方、応じ方を、
少しずつ見つけていければいいのですね。

母さんのように、人は本能が働かないからね。
暗中模索のままに、自分なりに答えを出していくしかありません。
それがおかしく、何とも愉快ではありますが。

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