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2009年8月13日

花火の煙ほどに

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この夏はぐずついた日が多かったけれど、
それでも保育園の子どもたちが海遊びに来た日には、
いつも晴れ間が見えていました。

突堤の上に立つと、
日暮れとともに、沖の漁火がひとつふたつと灯りだします。
花火にろうそくの火をつける頃には、だいぶ暗闇も降りてきて、
煙の行方だけが風の吹く先をあらわすようです。

こんな風にして、
花火がやがて勢いをなくすように、今年も短い夏が終わっていきます。

 

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さびきの篭を落とすと、小さな魚たちが狂ったように寄ってくる。
小さなちいさな、豆あじ。
それでも、時折15cmほどのせいごの子やボッコやあいなめの子がかかって、
子どもたちは大喜びです。


 
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何度も保育園の子どもたちがやってきて、
ニナ貝をいっぱい拾ってきて貝汁にする。
もう、浅いところに貝はいなくなるんじゃないかと思ったりするけれど。

なになに、海にはまだまだたくさんの貝がおります。
大きな石をひっくり返すと、そこにはまだたくさんの貝がくっついている。
そうやって、自分で取ってきた貝のお汁のおいしさを、
子どもたちは、いつか懐かしく思い出すこともあるのでしょうね。

そういえば、大きなくらげのかけらのようなものがたくさん流れ着いていた。
あとで聞くと、エチゼンクラゲ。
浜田の沖の方で、
大量発生したエチゼンクラゲを、ワイヤの網でぶった切っているのだそうだ。
仕方ないね。


 
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夢物語の中で、蝉の声とともに、確かに過ぎていく夏の一日。

 

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