大石さんの葡萄
その温室に入ると、何とも芳しい香りに包まれる。
りんごが農薬まみれなのは、もう周知の事実だけれど、
葡萄だって、たぶん相当なものに違いない。
ところがここの葡萄ときたら、まったくの無農薬・無肥料で育っている。
奥出雲ワイナリーの下に広がる大石さんの葡萄園。
大石さんは安心して食べられる生食用の葡萄を作っておられます。
3年ほど前から、まったくの無農薬・無肥料に切り替えられたのだそうです。
営業農家の方のこうした決断には、本当に頭が下がりますね。
お店で売っているような房のきれいな葡萄ばかりじゃないですが、
それはまだ、土が完全じゃないからなのかもしれません。
これからが楽しみですね。
でも、カタチなんてどうでもいいですよ。
この葡萄の深みのある甘さは、他ではちょっと味わえないものです。
行った時には、まだ時期的にに熟れてはいなかったのですが、
どうしても持って帰りたくて、ハサミで摘ませてもらいました。
熟れてなくったって、おいしいです。
そりゃ、洗わなくても皮ごと食べられる葡萄ですからね。
うれしいです。
8月になると、葡萄狩りもされてるみたいです。
食べ放題で800円とか。
こりゃー、奥出雲まで「葡萄狩り」に行くしかないでしょ。
それはともかく、
昨日、大田で買い物をしていたら、
消防車が次々に仁摩方面に走っていく。
まさか、宅野じゃないよね、と思っていたら、
宅野も宅野、なんと龍善寺さんが燃えている、というウワサ。
戻ってみると、辺りにはもうもうと白い煙。
消防車やパトカーがたくさん出て、川から長いホースが伸びている。
しばらくして鎮火したようですが、
庫裡はもう全焼とのこと。
ご隠元さんや家族の方は出かけられていて無事でした。
また、本堂にまで燃え移らなかったのは不幸中の幸いというべきかもしれませんが、
それはたいへんなことでした。
何の試練か、まったく、こういうこともあるものです。