柿木村
かきのきむら。大井谷の棚田。
日本一の清流、高津川が村の中を流れている。
素敵な響きの柿木村に、いちど行ってみたいとずっと思っていました。
仁摩からだと、いったん益田まで出て、そこから187号線を津和野方面に下る。
柿木村を出た高津川は、やがて大きな流れになって益田の海にたどりつくのだ。
川には車一台しか通れない鉄橋がいくつもかかっていて、
何だか、ハイデルベルグの古い橋の下をくぐるライン河のようにも見えてくる。
法師淵あたりの瀬に下りて、水に触れてみた。
それはまるで、氷水のような冷たさ。
ひとくち掬って、口に運ぶ。
意外なほどに、くせのない水なんだ。
ここが高津川の水源。
六日市ICの近くにそれはあった。
大きな杉の木の足元の沼から、水が湧き出しているらしい。
そこが水源だとはっきりとわかる川なんて、ちょっと珍しいのかもしれない。
それの近くの「ドメニカーナ」。
石窯のピザとパスタを出している素敵なお店。
お昼の11:00から15:00までしかオープンしていない。
あとの時間は、草刈りや畑仕事が忙しいらしい。
手作りの住居兼店舗に石窯。
どこかで聞いたようなスタイルだね。
岡田さんは、トマトソース用のイタリアントマトを栽培して、
ピザ生地用の小麦や雑穀を作る。
どんなスタイルで生きていくかは、みんなそれぞれだ。
そのスタイルを10年も続けているのは、素敵なことかもしれない。
週4日だった休みを、週1日だけにしようと思うのも、
新たな冒険には違いないのだから。
「草の庭」の羊くん。
こちらも手をかけた素敵なお家で、レストラン・パブをやっています。
パンも焼いて道の駅なんかに出しているみたいだけど、
残念ですね、あいにくお留守でした。
そういえば、
その近くに天然酵母パンのお店もあるというので探してみたけど、見つからない。
近くの郵便局で聞いたら、
「個人情報なので場所は教えられません」って、何だそれ。
たぶん、郵便局にそういうマニュアルを作ったヤツがいるんだろうけど、
営業しているパン屋の場所を知ってて教えないことの、
どこが個人情報保護なんだろう。
本当に。あきれるぐらいに。みんな頭が悪くなってしまったもんだよ。
柿木村、木部谷温泉の間歇泉。
25分に1回、温泉が噴き上がる。
鉄分がたくさん含まれていて、
噴き上がる水は透明でも、空気に触れると見事な錆色に変色する。
いいお湯でした。