いのちの営み
仁摩の前之浜を通ったら、中学生たちが海岸掃除をしていた。
海岸掃除はたいへんです。
一日だけならいいけれど、毎日海岸をきれいにしようと思うなら気が遠くなる。
だって海が荒れればもとのもくあみ、海岸のゴミはきりがない。
中学生と言えば、村上龍の「希望の国のエクソダス」という本を読んだ。
どうしようもない社会に、登校拒否の中学生たちが自分たちの代替案を実現していく。
中学生に希望を託すほどにつまらない世の中なのだ。
村上龍の「半島を出よ (上)」っていうのも読んだ。
すごくおもしろかったけど、やっぱり手に負えない少年たちが日本を救う。
気を病んだ少年たちに希望を託すほどに、本当につまらない世の中なのだ。
そろそろアメリカの経済破綻も本格的になっているようだし、
八方美人の日本は、今のままじゃ共倒れだ。
せめて国民だけでも、今のうちに自給自足体制を確立しておかなくちゃ、
本当に生きていくことさえできなくなる。
朝顔の双葉が出てきた。
朝顔の双葉はかっこいいね。
8月になれば、このフェイクの水道管にも蔓が巻いて花が咲くんだろうな。
落花生の黄色い花がさいています。
落花生も土壌改良にはとてもいいそうです。
秋になれば、獲れたてのピーナッツの塩茹でが食べられるんだろうな。
きゅうりにも黄色い花が咲いています。
早朝にきゅうりの蔓に指を近づけると、いい人なら巻いてくれるんだそうです。
小さな子どもなら、たいてい巻いてくれるようですよ。
でも、大人は巻かない人もいるようです。
きゅうりも人を見るのかもしれません。それでも飼い主には従順だということです。
ズッキーニ。全部で6株ばかり育っています。
去年は花が咲いてから腐ったりしたのもあったけれど、今年はどうでしょうか。
たくさん実ってくれればいいのだけれど。
にんじんと大豆の混植。
もういたるところに大豆を植えました。
トマトの横にも大豆。大豆の横にも大豆。
今年はこれで自家製の味噌でも作ろうと思っています。
日本がダメになってしまおうが、地球が滅亡しようが、
いのちの営みは、それまでの間ずっと続けられることになるのだから、
大豆を育てて、麦を育てて、
やっぱり、そうやって生きていくことだけなのだろうと思います。
でもね。
ちょっとそろそろ、慣れた日常を壊してみたい誘惑にかられています。