林の中にみつまたの群生が
たらの芽を探していたら、杉林の中にみつまたの花が咲いていた。
仄白く辺りを照らして、静かに群れるみつまたの花。
その金切りの細い枝が、三つに分かれ、
それがまた三つに分かれて、三つに分かれ。
たらの芽というのも不思議なもの。
ただ一本や二本でニョキッと立って、その先っちょからひとつ芽を出す。
せっかく出した芽をポキッと折るのも、少し気は引けるが、
また脇から出てくるのだそうだ。
川土手の水面に映る黄色がきれい。
水際のセリや、日陰のユキノシタや、自生してするやわらかいニラを採った。
茹でて食べた。
まだ産毛のついたつわぶきをたくさんいただいた。
夜なべ仕事にふきのスジを取っていたら、フキユビになった。
ふきのアクが、指のひびの割れ目にしっかり染み付く。
この黒ずみが二三日はとれないのだ。
それでもこの指先は、とてもツルツルとして気持ちがいい。
ふきのアクは、天然のハンドクリーム。
ふきのスジが取れて○、指先が保護されて○、しかし指が黒ずんで×。
まぁ、二勝一敗で良しとしよう。