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2009年1月24日

煙突掃除

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昨日晩あたりからぐっと気温が下がってきたと思ったら、
今朝起きたら畑が一面、白い雪で覆われていた。
鉢に置いていた梅の花、その水が凍っていました。


今は夜、時折屋根から雪がどさっと落ちる音がしています。
明日は、朝市の日です。
シシ鍋をふるまいますよ、って有線で流しているのだけれど、
明日の朝は、相当雪が積もるかもしれない。


朝市を楽しみにしてくれている、おじいちゃんおばあちゃんは、
雪が多いと外に出れないだろうし、
無理して出かけて転んだりしてもたいへんだしね。


朝だけでも晴れてくれればいいのだけれど。

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そうそう、この間ストーブの煙突掃除をしたのです。

燃やしても、何だか煙ばかりが出て、
気がつくとカフェ中煙だらけで、もうもうになってしまうのです。
おかしいなぁ、木が湿ってるのかなぁ、
と木を乾かしてみたり、空気孔を調節したり、
いろいろやってみたのですが、
そのうち煙突の継ぎ目から黒い木酢液が流れ出してきた。

こりゃ、いかん。


意を決して、煙突を解体掃除することにしたのでした。

すると、出るわ出るわ、
コレステロールで脳血栓のようなものですな。
3年間のすすがコールタールのようになって、
煙の出口をふさいでいたのでした。

よくここまで放っておきましたねぇ。
すみません。


で、それからというもの、ストーブはとても快調です。
もう、煙の通りがよくなって、
ゴーゴーいって喜んで燃えています。

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で、ごみ問題ですが、

行政というのは、まったく詰まった煙突のようなもので、
住民のために住民の税金で仕事をしているはずなのに、
なかなか住民の声がとおらない。

住民の声を聞かずに、自分たちだけで勝手に決めて、
それを住民に強引に押しつける。
今回のゴミ処分場のことだってそうだ。


「今までのところがもうすぐ一杯になるから、すぐに作らないと皆が
困ります。だから理解してください」といった幼稚な言い方をする。


そんなこと以前から予測できていたはずなのに、
何故、ぎりぎりになるまで黙っていて、急に「ここじゃなきゃダメだ」
って駄々をこねるような進め方をするのか。


それって、どう考えてもまともな大人のやることじゃない。


もっと早い段階から住民と問題の共有をして、学識経験者をまじえ
た話し合いをきちんと重ねておけば、いくらだって解決の道はあっ
ただろうし、どういった結論になるにせよ、住民の合意はもっと簡単
に得られたはずだ。


ゴミを出さない「循環型社会」を環境省が推進している状況下で、大
田市は、今後まだ30年間もゴミを埋め立てるためのゴミ処分場の建
設に躍起になっている。
26億のプロジェクトは、推進派にいったい何をもたらすというのだろう。


レベルが低すぎて、ちょっと情けなくなる。
原点に立ち戻って、もっと将来を見据えた理性的な話し合いがしたい
と思うのです。


2009年1月18日

春のあたたかさ

ウチのストーブの側では、もう梅や桜が花盛りなのです。

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今日は昨日までとは打って変わって、春のあたたかさ。
「そうか、冬もいつまでも続かないんだ」と、実感したのでした。

人間というのはおかしなもので、
毎年必ず春を迎えるくせに、
今日も明日も寒い日が続いたら、もうずっと、
いつまでもこうやって寒い日々を耐えていなくちゃいけないんだと、
そんな気になってくるから不思議だ。

でも、今朝はちょっと春を感じて、ほっとしたのでした。

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■大きな「銀山カルタ」で遊ぶ子どもたち

今日は「仁摩小お父さんの会」が為山塾でありました。
毎年、お父さんたちがいろいろ企画を考えて、
子どもたちと楽しい時間を過ごそう、というものです。

今年は、「賞品つき!かるた・百人一首大会」。
そして、炭をおこして焼きもち。
大釜でおいしい豚汁。

ほんとは、全部お父さんでやるはずなのですが、
やっぱりお母さんのヘルプもちょっとありました。

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子供たちも20人以上集まって、みんなでわいわい楽しみました。
いい陽気に恵まれてよかったです。
何かやる時はね、アタシの場合、たいがいハレることになっているのです。


年末からごみの話ばっかりだったので、
今日は、こどもたちの元気な顔がたくさん見れたので、
とても嬉しかった。

どうもありがとう。

2009年1月17日

宅野を売り渡していいのか。

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宅野にゴミ処分場。
そんな降って湧いたような話も、裏側ではかなり前から着々と
手が打たれていたようです。
知らぬは一般住民ばかりなり。

市側と漁協の理事を兼務する地元市議との間にはいったいど
んな話があったのか。

常識で考えれば、地元住民の意見を真っ先に問い、計画に異
議を唱えるはずの地元出身の市議が、宅野を最終候補地とす
る候補地選定委員会において、「決定に従いがんばります。」
との発言。

一般住民を差し置いた、漁業関係者だけの説明会と施設見学
ツアーでは、説明後に「この件をよろしく頼む」と、市議からの直
接の要請があったという。


先日の説明会でも、会場の入り口には市議がにらみを聞かせ、
会場の最前列には、賛成を唱える漁師が、そして最後列には
地元の建設関係者が陣取り、中には地元の市職員が座る。


それだけのことでね。
地元の一般住民は、何か言いたいことがあったとしても、
哀しいかな、口に出せなくなるんですよ。

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都会にいると、靴を履き潰すことなんてほとんどないけれど、
こっちではね。
数ヶ月で、履き潰しちゃうんです。
「ありがとう。靴さん、よく働いてくれました。」

いや、漁師さんの気持ちもわからなくはないんです。
宅野の漁師、わずか18人。60歳以上が8割を越します。
つまり、ほとんどの人はもう何年かで船を手放すことになる。
跡継ぎもいない。

昨今は魚も取れなくなるし、燃料代はどんどん上がる。
漁に出ないと仕事にならないが、漁に出ても足が出てしまう。

そんなに先も長くないし、
もし海に影響が出れば漁業補償の話もある。
安全な施設なら何も問題ないだろう。
そう思うのも、わからないではない。


でも、そんな目先の判断で、
この宅野の豊かな自然と素晴らしい生活環境を
本当に売り渡してもいいのか。

一度、なくした自然環境は戻ってこないのです。


ごく一部の利権を優先する人たちの意思で、
この宅野が売り渡されるのかと思うと、本当にたまらない。
そのなかにも、古くから宅野に住む住民がいる。

それを思うと、本当に情けなくなるのです。


2009年1月13日

雪が屋根を滑る。

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昼過ぎからみぞれのような雪が降り始めた。
それが重みで屋根を滑って、
あちらにドスン、こちらにドスンと音を立てて落ちるのだ。


時代遅れの行政につきあうのは、とても根気がいる。


今日は大田市長との面会。
そして、明日は要望書への回答をベースにした「住民説明会」。

反吐が出そうな猿芝居。

神様、この行政のくだらなさに、耐えて打ち勝つ勇気を私にください。


最新情報は、こちらの公式ホームページをご覧ください。

「宅野の自然と生活環境を守る会」
http://gomix.caferoman.com/

2009年1月 9日

357

宅野全271戸656人。
今、宅野の住民たちは揺れています。
本当は、ゴミ処分場なんて宅野にできてほしくない。
自分たちが小さな頃から親しんだ浜の、すぐそばにゴミ処分場ができる。
毎日散歩をしている海岸道路を年間9600台ものゴミ運搬車が通るようになる。

そんな事をよしとする人はどこにもいない。
それも大田市からきちんと納得のいく説明があるならまだしも、
「こういうことに決まりました。」という最後通告のような説明会だけで、
どんどん計画を進めようとする。
こんな住民を愚弄したような行政があっていいものか。

それでも、古くからの宅野の住民たちは声を上げられないのです。
役所や親方さん、議員の先生方の決められたことは、
ただ黙って従うように育てられてきたのだから、と
それは、他所者にはほとんど理解できないような暗黙の掟があるのです。

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ですから、本当は反対の気持ちを持っていても、
市のやることに反対するような集会には、周りの目があるから出られない。
心の底では、ゴミ処理場建設に反対する会に拍手を送りたい気持ちを持っていても、
名前が出るような署名にはなかなか手が出せない。


そんな状況の中、年末から正月をはさんでわずか2週間あまり。
それでも、署名は今日1月9日現在で357も集まりました。
やっぱり、「何かがおかしい」と思う気持ちは止められない。


1月13日には、これまでに集まった署名を持って大田市長に会見を求めます。


ここまできたら、計画をいったん白紙に戻し、
きちんと住民の声を聞いてから進めるのが筋じゃないかと思います。

聞くところによると、今年は大田市、市長選の年なのだそうです。
私がここに来た直後に市町村合併、そこで現竹腰市長になったのだから、
もう4年目になるわけだ。

合併されてからいい事は何ひとつない、と仁摩町民は声をそろえる。

誤った市政を正すためには、まだまだ署名のパワーが必要です。
あなたの応援メッセージをください。

オンライン署名
http://gomix.caferoman.com/postmail/ohen_shomei.htm

2009年1月 5日

オンライン署名

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昨日、たまたま深夜テレビで「下妻物語」というのを見た。
なかなかアナーキーで意欲的な作り方をしていて、最初ちょっと驚いたけれど、
最後はつまらないまとめ方になってしまってがっかりした。

しばらく神戸の実家に戻っていた。
郷に入れば郷に従えで、
ただただ、馬鹿みたいに垂れ流しのTVを見ることになってしまう。
くだらない番組ばかりでまったく反吐が出そうになるけれど、
その反吐が出そうなTVを見ている自分を確認するのもいいかと思い、
実家にいる間中、自虐的にずっとそうしていた。


今日、高速バスで島根に戻った。

高速バスは大阪から島根まで5時間半ぐらい。
夢と現実との間を、うとうととタイムスリップする感覚だ。


掴みどころのないもの哀しさは、
やっぱり、都会の方が濃いような気がするなぁ。
希薄な存在感。

そして、リアルな島根にたどり着いた。

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ゴミ処理場建設をめぐる問題は、宅野だけの話ではない。

ゴミ処理プラントのメーカーと地方自治体とのビジネスでのギブアンドテイクは、
往々にして住民無視でお膳立てが進められる。

絶対安全で近隣住民に害を与えないゴミ処理場なんか、
世界中にひとつもないというのに、
市の住民説明会では施設の安全性ばかりが強調される。

そこからもう、嘘が始まっているのだ。

ゴミ処理場をどこに建設するか、それは極めて恣意的なもののようだ。
早い段階から、「宅野ありき」で仕組まれたスケジュール。


理由は、「ゴミが運びやすい(宅野が大田市の中ほどに位置する)」、
「ゴミの搬入道路を新設せずに済む(宅野は海岸道路が使える)」、
「地元の反対が出にくい(地元出身の市議を賛成に回らせた)」。

そういったことです。

宅野で誰かが異議を唱えるなんて、彼らは夢にも思っていなかった。


アタシだって、そうなんだぜ。
アンタたちが、あんまり時代錯誤であこぎなことをするから。


ここで、ゴミ処理場建設の反対運動に関わるなんて、思ってもみなかったよ。


でも、目先の損得だけで、
この素晴らしい宅野の自然と生活環境を壊しても、まるで平気な人たちがいる。
それは役人だけじゃなくてね、
古くから住む宅野の住民の中にもいたりするのです。
誰かとの義理やつきあいだけで賛成に回ったり、
この件については賛成も反対もしない、と保身を決め込んだり、
まったく馬鹿ばかしく、
哀しいくらいにくだらない話。


島根みたいなド田舎で、
何でこんな住宅密集地のすぐそば(人家から300m)に、
こんなきれいな海のそば(浜から100m)に、
生活道路に面したところ(住民の散歩コース)に、
ゴミ処理場を作らないといけないのか。


私はまだここに住んでから3年ほどしか経たないのだけれど、
心ない人にこんな風に壊されていく自然を、
みすみす放置することはできない。

そういうことです。


「宅野の自然と生活環境を守る会」
会結成までの経緯や私たちが反対する理由を書いたホームページを立ち上げました。
遠くにいる人でも、この問題に関心を持っていただいた方に、
気軽に参加してもらえるようにと、「オンライン署名」を作りました。

オンライン署名
http://gomix.caferoman.com/postmail/ohen_shomei.htm


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あなたからの率直なメッセージが、私たちの活動の勇気になります。
どうぞ、声をかけてください。

2009年1月 3日

そして神戸

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生まれた町に戻っています。
今日は、幼なじみの女の子と出会いました。
何十年ぶりだろう。
二人でいろいろ話しながら、神戸の町を歩いた。


楠公さん

元町商店街

生田神社

にしむら珈琲

南京町

中突堤

ポートタワー

MOSAIC

ハーバーランド


まるで観光客みたいに歩いた。
神戸はいいね。


人はそれぞれ、自分の描いた想念の世界で少しの限られた時間を過ごす。
僕たちはもうここまで歩いてきた。
あとまだ少し、僕たちは残された時間で、自分のできるだけのことをする。

僕が君にしてあげられることは何もないかもしれないけれど、
僕は君や、君や、君や、君を、とても愛おしく思う。

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そういえば幼い頃、まちかどに焼きいも屋があった。
おばあちゃんが新聞紙に包んでくれた焼きいも。

インド料理のナンを焼くような大きなつぼがあった。
そこから針金に吊るしたあつあつの焼きいもを取り出してくれた。
ちょっとつまんで、ほどよく焼けたいもを選んで秤にのせる。
量り売りだね。ほくほく甘くておいしかった。


焼きいもが吊るされたあのつぼは、いったいどういう仕組みだったんだろう。
調べてみたら、火床はコークスか木炭だそうだ。
いもを吊るし、鉄のフタをしてじっくりと蒸し焼きにする。


じゃ、石窯と同じじゃん!

おいしく焼けるにはやっぱり時間がかかる。
間違ってなかったんだ。

そうか。
戻ったらもう一度、石窯でチャレンジしてもいいかもしれない。

2009年1月 2日

守る会のHPを公開しました

新年おめでとうございます。
うーん、おめでたいかのなぁ。ま、おめでたくもあり、嬉しくもあり。

というのも、年末30日頃から作り始めた守る会のHPが先程ようやく完成したのです。
「宅野の自然と生活環境を守る会」の公式ホームページです。
アドレスは、http://gomix.caferoman.com/
サブドメインの「gomix」は「ゴミ処理場×要らない」ということでもあります。

ブログ組み込みで3日で仕上げたのだからまずまず上出来でしょう。
正月早々、自分をほめてあげたいです。
でも、しばらくはもうパソコンの画面を見たくないよ。


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水面から飛び立とうとしている鳥は「鵜」です。
お正月の空気はいつもきれい。

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「宅野の自然と生活環境を守る会」
会の活動はさしあたりお正月で休止していますが、
明けた頃からまた忙しくなるでしょうね。
1月8日には、新年1回目の集会があります。
宅野のからしま会館、19時30分から。
ご都合のつく方は、何はともあれぜひお集まりください。

「何か私にできることがあれば・・・」という声もたくさんいただいています。
本当にうれしいことです。
新しいHPでは、遠くにいても何かできないかと考えておられる方に、
せめて「応援メッセージ(応援署名)」を送っていただけるようにと、
投稿できるフォームを設けました。

投稿はこちらからお願いします。


こういう問題は、本当は誰もが当事者のはずなのに、
ともすれば、地域住民のエゴの問題のように思われがちです。
「だって、ゴミ処理場は必要でしょ」って、
他人事だと思ったら、まるでよき理解者のような言い草をする人が多い。

アタシだって、こんな身近にゴミ処理場の問題が持ち上がるなんて
考えたこともなかったよ。
島根みたいなど田舎で、何でこんなに住宅が密集しているところに
造らなくちゃいけないんだ。

しかし、これを知って、これに関わってしまったからには、
もう後戻りはできない。
何が真実で、何が私利私欲で、何がエゴなのか。
いかにして行政は既成事実を積み上げていこうとするのか。

何が因果か、それを見極めないではいられなくなったのでした。

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私のことですから、今さらね。
あまりガチガチに目くじらを立てるようなことはしたくないのですが、
できるだけ穏便に楽しませてもらおうと思っているのですが。
それでも、あまり訳のわからない人たちが、
訳のわからないことを言い張るようだと、本当に困ってしまいます。


ゴミ処理場建設はとてもシビアな問題ではありますが、
私的にはこれを機に、きちんと自分の意見を持つ宅野の住民の人たちと、
世間話じゃない、真面目なお話をしていきたいと思っています。

将来の「新宅野村建設」のためには、
このことで雨降って地固まるなら、それはそれでいいことだろうと思いたい。