« 2008年12月24日 | メイン | 2009年1月 2日 »

2008年12月29日

ゴミ処理場がやってきた!

23日に恒例のX'masコンサートを終えて、後は28日の朝市だけ。
ちょっと早目に「冬ごもり」にでも入って、
ゆっくりと来る年の事でも考えるか、と思ったりもしていたのです。


081229_01.jpg

ところが、なんのなんの。
その前にとんでもないことが起こって、23日から今日まで、
本当にてんやわんやだったのでした。

サンタクロースが来るくらいなら、微笑ましくていいのですが、
何と、「宅野にゴミ処理場が建設される!」
それも、年内に住民の合意でGOサインが出る!という切迫した話。

そりゃ、ゴミ処理場の噂は聞いていたけれど、
そこまで決定された話だとは全く思っておりませんでした。
それは私だけのことじゃなくて、住民のほとんどが蚊帳の外の状態で、
大田市では粛々と計画が進められていたのです。


これはとても深刻な問題なので、
早急に別サイトを立ち上げて真実をみなさんにお伝えしようと思っていますが、
そんなとんでもない話が、振り向いたらすぐ背後に迫っていたのです。


そのことを知ってからというもの、
とにかくこの計画にストップをかけなくてはと、
フルスピードでとにかく打てる手を打ってきたのでした。


■12月23日(火) 
住民有志の緊急集会 「宅野の自然と生活環境を守る会」の発足。
島根日日新聞社の取材。

■12月24日(水)   
大田市長ならびに大田市議会議長にノンアポで直接面会。
「ゴミ処理場建設に反対する理由」と「大田市への要望書」および
「新不燃物処理場建設に関しての請願署名(書式)」を手渡す。

■12月25日(木)
「大田市新不燃物処分場建設検討委員会」の委員長(副市長)に面会。
同上の資料を手渡す。

■12月26日(金)
同上の資料に「宅野のゴミ処理場建設はまだ決まった話ではありません。」
というメッセージと署名用紙をつけた資料を宅野全戸に手配り。

■12月27日(土)
住民への個別訪問による状況説明と署名の回収。
「宅野の自然と生活環境を守る会」の第二回緊急集会の開催。
朝日新聞社、毎日新聞社の取材。

■12月28日(日)
住民への個別訪問による状況説明と署名の回収。

■12月29日(月)
住民への個別訪問による状況説明と署名の回収。
宅野仏教会が「宅野の自然と生活環境を守る会」への賛同の意思を表明。


やっとここまでたどり着いて、とりあえず年内を終えようとしています。
住民有志の方のスピーディーで綿密な行動力に、本当に頭が下がります。

何故、私たちがここまでしなくちゃいけなかったのか。
詳しくは、12_25全戸配布資料.pdfをぜひお読みください。


いかにすればゴミを出さないようにできるかの議論はともかく、
日々溢れるゴミを処分する施設はさしあたりどこかに必要なのかもしれません。

しかし、住宅の密集する宅野の町の、
人家から僅か300mしか離れず、海からも100mしか離れない生活の近接地への建設。
しかも、これが完成すると、ワカメ干しや畑が両脇を埋める宅野の生活道路を、
年間9600台ものゴミ運搬車が行き来することになる。
こんな重大なことを、大田市は何故住民への充分な説明もせずに進めようとするのか。

しかも、真っ先に反対するはずの地元市議が先頭に立って建設への理解を求める。
地元の漁協や漁師は、反対するどころか諸手をあげて賛成に回る。
自治会長は、当初から賛成の方向で住民合意の取りまとめにかかる。

こんなことがあっていいものでしょうか。

常識で考えても、これはどこかがおかしいと思いませんか。

古くからの歴史と素晴らしい自然環境に恵まれた宅野の町を、
目の前の私利私欲だけで売り飛ばそうとしている輩がいる。
そう取られても仕方がないような状況です。


081229_02.jpg

哀しいけれど、それが現実なら、
宅野の町を美しい姿のまま未来の子どもたちに残しておくために、
やっぱり私たちは戦わなくちゃいけない。

あとになって振り返るようなことがあるなら、
ゴミ処理場建設の話が持ち上がった時、宅野住民としてどういう態度を取ったか、
きっとそれは末代まで語り継がれる、そういう重大なことなのだろうと思います。


年末年始でいったん休止状態になるけれど、
年明け早々から、やらなくちゃいけないことがたくさんあります。

私たちの反対の意思を明確に示すために、多くの署名が必要です。
ゴミ処理場建設に関する専門知識も必要です。
パンフレットやのぼりを作るにも、多くの活動資金が必要になってきます。


私たちの活動にご理解、ご協力いただける方を求めています。
ゴミ処理場建設反対、白紙撤回に至るまでの活動の進め方、知識や支援団体などの情報、
資金・物品の援助、何でも結構です。私たちに力をお貸しください。