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2008年10月28日

スーマーさんがやってくる。

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昨日辺りから冬の風が吹き始めた。
雲間からときおり晴れ間がのぞくが、日の光で暖かいのはほんのひととき。
ズォーッと風が吹いたら、ガラス戸ががたがた鳴る。
これはもうどうしようもなく、冬の風だ。

こうなったら仕方がない。
朝起きて、前から気になっていたストーブの煙突掃除をした。
はずしてみるとさほど煤もついてないみたいでひと安心。
夜はさすがに足元から寒くて、
今シーズン初めてストーブに火を入れた。

一度つけると、もうストーブの側から離れられなくなる。
やれやれ、明日から暇を見つけては薪割りだ。
本格的な冬が来る前に、薪小屋の整理をしておかないとね。


薪割りの手斧は、この間高橋の鍛冶屋さんでチューンしたから大丈夫。
でも、今年はチェーンソーが欲しいなぁ。

ところで、
いよいよ11月のライブ日程が決まりました。
今年もスーマーさんがやってくる。


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しかも、今年は総勢20人のミュージシャン仲間を引き連れてのツアー。
11月23日(日)は15:30からスタートしますが、
たぶん4時間ぐらい延々、共演者のライブも含めてじーっくり楽しめます。

昨年、好評だったフラダンスのあいのやゆきさんも再登場。

会場では、ぜんざい、おでんに、お酒、ビール、おつまみを販売します。

地元ミュージシャンの飛び入りも大歓迎です。

こりゃ、かなりおもしろくなるぞ。

詳しくは、こちら


前売が1000円(当日1200円)。
前売券はカフェロマンで好評発売中です。
でも、来れない方はWEBからの前売申込(当日支払い)も可能です。
前売のお申し込みは、こちら

ぜひ、ぜひ。

2008年10月22日

つるし柿

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今年は季節がよくわからなかったから、柿はまだかと思っていたら
もう熟柿もできていたり、じゅうぶん収穫の時期になっていました。
このあたりは西条柿がたくさんなっていて、
地元の人たちは渋抜きをした「あわせ柿」というものを好んで食べるのですが、
一度にたくさん食べられるものでもないし、
やっぱり柿はつるしが最高でしょ。


というわけで、今年も軒先にはつるし柿。


今年のようにまだ昼間の気温が高かったりすると、
山間部では、吊るし柿にカビが生えてきたりするのだそうです。

でも、宅野は海風があるから大丈夫。
カビの心配もなく、きれいに干しあがります。

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昨日、その柿を取りにいってたら、
ちょうど収穫したアズキを莢から出しているおばあちゃんがいた。
話を聞くと、90歳。受け答えもしっかりしているし、元気だなぁ。
「畑を大きく耕す力がないので、これが一番!」
といって、たくさん小豆を植えていました。

あずきの濃い赤がきれいです。
虫食いの豆や小さすぎる豆をより分けては乾かす、
そんな手仕事がボケ防止にちょうどいいんだ、といいながら、
明るい日向でぼちぼち作業をしている様子が、とても絵になります。

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これは牛蒡。
ゴボウは掘り出す時が至福です。
土の香りにあいまった、清冽で高貴な香りがたまらない。

そういえば、落花生もいい香りですよ。
掘り出す時の落花生の香りは、いったい何に例えればいいかなぁ。
とにかく素敵です。

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吊るし柿に、菊の花、赤く色づきはじめたサルトリイバラの実。
カフェロマンの玄関は、
限りなく秋のよそおいになりました。

そのうえ、今日はひらたけをもらったものだから、
七輪に炭をおこして、焼くことにした。

木からもいだ青柚子を、
焼きたてのひらたけにじゅっと絞って食せば、
はざわりも絶妙で、このうえなきおいしさ。


何とも、まぎれもない秋です。

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こうなれば冬も近い。
さて、そろそろ薪の準備をしておかないとね。


2008年10月19日

収穫あるいは試し掘り

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もう、いい加減そろそろかな、と思って
鳴門金時を掘ってみました。
とてもきれいな紅色です。

でも、ちょっと小ぶりかなぁ。
去年はひと株にもっとたくさんついていたような気がします。
もう少し置いててもいいかもしれません。
植えるのもちょっと遅かったしね。

あとふた畝あるので、それはもう少し、11月になってから
もう一度掘ってみよう。

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こちらは、お約束の落花生。
いい感じです。
でも、こちらもちょっと実のつき方がすくないかなぁ。

さっそく茹でて食べました。
どうだったかって、
そりゃー、もちろん、超うまいに決まってる。

2008年10月18日

第4農場、始動!

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もう使わないからと、貸してもらった畑の草抜きをした。
海の近くの第4農場。
道の向こうが海だから、沈もうとするお日様の夕焼けの空がよくわかる。


ここは麦畑にするつもりです。
来年の6月頃にはきらきらと黄金色に揺れる小麦の穂が見れるはず。
でも、穀物を作るにはもっと広い畑が欲しくなるね。


そういえば、
第2農場の落花生がもうそろそろかなぁ、と思っているのだけれど、
去年も確か今頃でした。
でも、収穫時期は葉や茎を見てもわからないらしい。

収穫が遅れると味が落ちるようだし、
やっぱり、明日は試し掘りをしてみよう。
ひと株掘ってみて、8割ほどの殻が網目になっていたらいいらしい。
全部掘っても一度には食べられないしね。

よし、明日は落花生の試し掘り。

2008年10月17日

ヒヨドリと麦踏み

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ツバキの木の茂みでごそごそしている鳥がいるなぁ、
と思っていたら、どうも巣を作っているみたいだ。

今日、外から玄関に入ろうと思ったら、
人の気配に驚いた鳥が店の中に飛び込んだ。
網戸のところにいるのを掴まえたら、まだ小鳥だった。

クチバシがとんがっていて、スズメじゃない。
うぐいすみたいだけど、ちょっと違う。
そうか、ヒヨドリのこどもか。

そういえば、ツバキの木で巣を作っていたヤツ。
まだ、飛び始めて間がないのだろう。


小さな鳥の身体が、手の中であったかかった。


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今、為山塾の庭は銀木犀が満開です。
白は清楚な感じがします。
金木犀ほどにおいも甘くない。

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おのれ生えの唐辛子。
あれだけ種が落ちたのに芽が出ないなぁと思っていましたが、
今年も2,3本つきました。

赤と緑のコントラストが何とも美しい。

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これはライ麦です。

葉が4,5枚になってきたので、今日麦踏みをしました。
種を蒔いた時にも踏んで、少し大きくなったら踏んで、
春になるまで、あと何度か踏む。
踏むことで土と圧着して水分が補給できたり、
踏まれたことの刺激で分けつが起きたりするのだそうです。

「ライ麦畑でつかまえて」というのは、
誰かが誰かをライ麦畑でつかまえて、それからどうにかしよう、
という意味だと、ずっと思っていたのだけれど、
そうじゃなくて、「私のことをライ麦畑でつかまえてください」
ということなのね。

でも、原題は「The Catcher in the rye」だから、
ライ麦畑で捕まえる人だ。

いくら麦は踏んでもいいからといって、
ライ麦畑でそんなにあばれてもらっちゃ困る。

いずれにしても、ウチの畑じゃふた畝ほどしか蒔いてないから、
追いかけっこはできない。

11月になれば、第4農場の方に、
小麦と大麦を蒔こうと思っています。

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2008年10月16日

みかんの国

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愛媛のみかん農園をたずねてきた。

島根はみかんの北限地だけれど、
愛媛の海辺に行くと、陽の当たる崖はみかんの木だらけだ。

よくもまぁ、こんなところまで、
というところにみかんの木がたくさん成っている。

今はちょうど、極早生の温州みかんが色づいている。

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これはレモンの木。

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無農薬のみかんを24年前から作っている「無茶々園」に行ってきた。


この間行った熊本の「福田農園」の時にも思ったけれど、
農業というより人生そのものだ。

無農薬にこだわるかどうかも同じ。
地元の農家とどう関わっていくかも同じ。
どのように流通経路を構築していくかも同じ。


人の生き様がよくわかる。


与えられた環境をどう生かしていくか、
その中で自分の立ち位置をどう構築していくか。
人に頼るのではなく、
自分が納得できる振る舞いを求めて試行錯誤していく。

あっさりと捨てるものもあれば、
馬鹿みたいに守りとおしていくものもある。
よきにつけ、悪しきにつけ、
いずれ自分が決めたこと。

人生とは、そういうことの積み重ねに過ぎない。

人の振り見て、わが振りを思う。

2008年10月12日

岩にんじん

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2年にわたってきな花をつけ、辺りに種を撒き散らせてくれたにんじんは、
岩と岩の隙間に生えた「岩にんじん」でした。

ついに枯れたようなので、その枯れた茎を引っ張ってみると、
何と、せんべいのような岩にんじんが出てきた。
よくまぁ、こんな隙間に根を広げたものよ。

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にんじんロード。
敷石の脇にも、雑草のようににんじんが生えている。

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ここにも岩にんじん。

こんなところに生えてしまった境涯を、
にんじんは決して嘆いたりしないんだろうな。
どこに生えたとしても、にんじんはそこでできる限りの生を生きる。

ココロドスの原点だ。

昨日は、薬草を研究されている方と一緒に、
福田さんちで作っているマコモダケの現地を見に行きました。

マコモというのはイネ科の背の高い植物で、
古代米のようなワイルドライスというものができるらしいのですが、
その芽に「黒穂菌」というのがつくと、マコモダケになるのです。

このマコモダケというのが、
たけのこのような、アスパラガスのような素敵な歯ざわり。
中華料理の食材として使われるそうですが、
この辺ではあんまり見かけない。

生でも食べてもおいしいすぐれもの。
クセがなくていい。
ぽりぽりと、、とてもおいしいものです。

これを取らずに放っておくと、真っ黒になるらしい。
昨日取ったのも、もうぽつぽつと黒い斑点がでてきていました。
真っ黒になったのを、昔はお歯黒に使っていたらしい。
おもしろい。

湿田や沼地に植えておくとすごく繁殖する。

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月に群雲。

夜には空いっぱいにひつじ雲だ。
こんな空いっぱいに雲を散りばめるのには、
どれくらいの雲がいるんだろう。

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2008年10月10日

秋なのに小春日和

春なのにコスモスみたいとか、
秋なのに小春日和とか、
夏にはあんなに生い茂っていた草々も、勢いが弱くなってきた。


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朝には土も朝露で濡れて、穏やかな日々です。
畑も日照りの心配をしないで済むので安心ですね。
遅蒔きになった大根や株の芽が元気に顔を出しています。


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イカが気持ちよさげに揺れています。
宅野の浜に干してるイカは、何で猫やカラスが狙わないのか不思議です。

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馬路の砂浜に沈む夕焼けがきれいです。

2008年10月 5日

青柚子こしょう

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九州の方では、唐辛子のことをこしょうと言うのだ。
だから、「柚子こしょう」には、コショーじゃなくて、唐辛子が入っている。
ウチの第2農場で取れた青唐辛子と、福田農場の青柚子、
それに塩を加えてゴリゴリすれば、「青柚子こしょう」ができる。

「柚子こしょう」は、九州の方では瓶詰めでよく売られているが、
自分で作ると、とてもフレッシュでおいしい。

白いおにぎりにつけて食べたら、
そりゃもうおいしくて、辛くて、たまらんよ。


それはそれとして、今日は宅野の運動会でした。
お店もあるので、出場は午後からでええよ、
と言われていたのですが、

朝から曇り空で、お昼が近づくにつれて雲行きも怪しくなり、
お昼前にはとうとうぽつりぽつりと降り始めた。

で、心配になって様子を見に行ったら、
やっぱり午前中で切り上げ。
ちょうど最終種目となった総合リレーに出ることになった。

走りましたよ、一周50mほどですけどね。
それでも、最後の方は哀しいかな足がもつれそうになった。
何とひ弱な。
でも、参加賞にはサラダ油。やったー。

そうして、わが赤組は優勝しました。
あたしゃ、今年はあんまり貢献してないんだけどね。
まぁ、勝つのはいいことです。

万歳三唱を思いっきり叫んで、サラダ油を持って帰りました。
これでいいのだ。

2008年10月 1日

秋になる前に

隣の畑の人は早々と大根の種を蒔いて、
もう葉っぱがこんもりと茂っている。
庭の柿の実も、日に日に黄色く色づき始めて。


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この間から、あわてて大根や蕪や、菜っ葉の種を蒔いたのだけれど、
種というのは出てくるまでわからないものだから、
何だか植え足りないような気がして、また種を買ったりする。


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にゃーご。
株価が暴落しようが、世界経済が混乱しようが、わしゃ痛くも痒くもないわい。


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ウチの落花生は今年も順調に育っています。
落花生はいい。
何しろ、植えておくだけで勝手に育つ。
虫もつかない。
そのくせ収穫はたっぷり。とてもおいしい。
こんなにいいものはない。


近所はもう掘り出してるそうだが、早生の紅あずま。
ウチの鳴門金時も、もうそろそろかと思って試し掘りをしてみたけれど、
まだ全然ちっこかった。
そういえば、去年も10月の半ば頃だったもんな。
とりあえず芋づるを食した。

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あんなに実が落ちてるのに、どうして芽が出ないんだろうと
心配していた唐辛子も元気に育っています。
やっぱり、種からだとだいぶゆっくりみたいです。

唐辛子は、高うねにすると激辛に育つのだそうです。
ウチのは、まぁ、中辛かな。


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最近は陽が沈むのが早い。
6時半はもう暗いもんなぁ。
夕方に釣りをしていると、すぐ真っ暗になる。

「夏カンジキに冬まぐわ(馬鍬)」というが、
秋になる前に、しておかなくちゃいけないことが、
まだあんまりできていない気がするよ。

きりぎりすだからね。
でも、今年は冬が来る前にストーブの煙突掃除をしておかなくちゃね。