宅野の夕焼けざんまい

裏庭から少し見える空の色で、おっ、今日の夕焼けはすごいぞ!
っていうのがわかる。
だからそんな時には、気がついたらとにかく早く駆けつけないと、
日が暮れてしまうまでのステージはとても短い。
うかうかしてると、せっかくのクライマックスを見損なってしまう。

で、走って海に出てみると、
うわぁぁぁ、って時は、本当に空一面が見事なほど芸術なんですね。
そういう時は、本当はただ口をあけて見てればいいんだけれど、
本物は、ファインダー越しになんんか覗いている場合じゃないんだけれど、
でも、何かしないと落ち着かなくて、
カメラのシャッターを何度も何度も切る。

このダイナミズムが写し取れるはずはないのにね。
何かドキドキしながら、
馬鹿みたいにシャッターを切ることしかできないんだ。

この美しさが本当に愛おしくなる時には、
丸ごと抱きしめたいという衝動にかられるのだけれど、
この大きな空と海を、どうやって抱きしめればいいのかわからない。

だから、ひとしきりシャッターを切った後は、
もう何もせず、ただただ呆けて目を見開いているのです。

そして、空はひとしきり紅く染まった後に、
まるで幕を閉じるようにトーンを変えてしまうのです。

空も海もきれいだけれど、
こちらでは気持ちのよい人たちに本当にたくさん出会います。
そういう気持ちのよい人たちに出会うたびに、
僕はもっと頑張らなくちゃなぁと思います。
僕なんかに、何でこんなによくしてくれるんだろう。
そう思うとありがたくて、何だか生きててよかったという感じがすごくします。
だから、なまけたり不満を言ったりしているひまはない。
本当のところ、僕の人生なんか、その人たちに喜んでもらうためだけに
費やしていいと思っています。
でも、身体がひとつしかないところが憎いですね。
あれをするためには、まずこれをしなくちゃいけないし、こっちをやってると、
あっちができない。
今日、ようやくタマネギの種を蒔きました。
苗ができるまで55日。
それは、もう11月10日なんですね。もう今年が終わっちゃうよ。
でも、種蒔きができただけでも、今日はよしとしよう。
明日、時間があれば、畑の草を抜いて、冬野菜の種を蒔く準備をしよう。





