梅干しと08式流しそうめん装置
君にはもう話したかもしれないけれど、今年は梅干しを作ることにした。
しっかりと塩漬けにしたものを、日の当たらないところに置いて、
天日干しをするために、梅雨の晴れ間を待っていたのだ。
畑の青ジソの種の保存のために、畑の赤ジソを撲滅したら、
畑には赤ジソが1本もなくなって困った。
赤ジソがないんじゃ、白干し梅にするしかない。
忘れないように書いておくけれど、第一弾の天日干しは7月10日。
塩漬け瓶が3本で、全部で4kgほど。
それからは、まるで梅雨が明けたようになったので、
次々と順調に天日干しが完了したのでした。
梅雨明けまで待ってから干す人もあるようだけど、
「梅雨の晴れ間がいい。」というのは、本当のことかもしれない。
でも、干してみると、
これがだんだんいい色合いになってくる。
なんだ、白干しで充分じゃないですか。
1kgほどは、以前いただいた赤い梅酢を加えたのですが、
仕上がりはさほど変わらないようです。
日が昇らないうちにきちんとザルにならべて、
乾いた頃に、またひとつひとつ裏返していく作業が、
なかなか、非生産的で楽しいものです。
そうして、最後の1、2日は夜露にさらし、
まだ朝露を含んだ梅を、ひとつひとつ袋に入れて完成です。
うん、意外と簡単でした。
さっそく食べると、とてもフレッシュな梅干しに仕上がっています。
来年はもっとたくさん作ってもいいかも。
で、そうこうしているうちに夏休みがやってきた。
今年の夏も、為山塾には保育園さんがたくさん遊びに来ます。
夏はやっぱり、「流しそうめん」。
去年は、浄光寺のご隠元さんの発案で
二段回流式の「流しそうめん装置」が開発されたのですが、
今年は原点に帰って、まっすぐなカタチになりました。
「08式流しそうめん装置」
シンプルなのはいいですが、
継ぎ目のないのがいいところ。
まずは、4、5mの竹をちょうど半割りにするのがひと苦労なのです。
達人なら、ナタで真ん中に狙いを定めて、
まるで竹を割るように、それは見事に竹を割るのでしょうが、
素人はなかなかそんな具合にはいきません。
真ん中に狙いを定めても、
トンカチ、トンカチ、割れ目が進んでいくうちに、
どちらか片方に寄っていってしまう。
で、1本目は失敗して、
それでも2本目は、何とかだいたい半分になったので、それでよしとした。
トンカチ、トンカチ、
ナタを酷使したので、ついに持ち手の柄が壊れてしまった。
ちょうどいい機会なので、
ウチの手斧と一緒に高橋鍛冶屋さんに直行しました。
これを支える足がちょっと苦心したところです。
どうです、なかなか美形でしょ。