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2008年6月 2日

さようならスターレット

haisya.jpg


こっちに来てからずっと乗り回していた愛車を手放すことにした。


知り合いから10万円で譲ってもらったスターレット。

レンタカーにも登録されていたスターレット。

教習所のビデオでしか見たことがない、恐ろしい「バースト」を起こしたスターレット。

友だちと話しながら走っていたのだけれど、
急に眠たくなって目を閉じたら自動操縦になったスターレット。

そうしたら、左側のボディをガードレールに擦りそうになって、
助手席の友だちが慌ててハンドルを掴んだスターレット。

天気の良い日に一人で走っていたのだけれど、ついつい気持ちが良くなって、
ちょっと目を閉じたら自動操縦になったスターレット。

気がついたら反対車線を走っていて、
正面から突っ込んでくる対向車が慌てて反対車線によけたスターレット。

・・・さすがに、あの時は死ぬかと思った、スターレット。


それからは、運転する時にはちゃんと目を開けておくことにした。


切り出した長い竹を積んだり、重い耐火煉瓦を積んだり、
引っ越し荷物を満載にしたり、大量の不燃ごみを運んだり、
まるで軽トラのような扱いをされたスターレット。

覆面パトにつけられて、あと1kmオーバーで免停でしたね、
とニコニコしながらキップを切られたスターレット。

そんなことにひるまず、
大阪までの中国道を、時速150kmで突っ走ったスターレット。

メーターが10万kmを超えて、ますます快調に走るスターレット。


手放すのは惜しいけれど、
普通車は税金も高いし、そのうえガソリンも天井知らずの勢いだし、
彼女にはこれっぽっちの不満もないのだけれど、
やっぱり手放すことにした。

でも、いいんです。
彼女はこの先、ドバイとかエジプトに行って第二の人生を送るはずです。
今までのことがいい経験になるでしょう。

私はこの人生で、もうドバイとかエジプトに行く機会はないかもしれない。
でもその分、彼女が異国の地で活躍してくれることでしょう。


最初は、廃車にしようと思っていました。

廃車にするには費用がかかる、みたいなことをよく言われます。
でも、いろいろ調べてみると、最近はそのままスクラップにはしないで、
使えるパーツを取ってリサイクルに回すのだそうです。

つまり、リサイクルできる車はパーツ代で買ってもらえる、ということです。

今までなら中古車センターみたいなところで、
「これはちょっと下取りできませんねぇ」、とか足元を見られた車でも、大丈夫。
ちゃんとお金になります。

さらにそれがトヨタ社製だったりすると、輸出という手もあるみたい。
トヨタ車は中近東のバイヤーに大人気。
日本なら廃車寸前の車でも、向こうならまだまだ現役、ブランド車。


それでスターレットは、結局4万5千円でお嫁に行くことになりました。


今まで一緒にいてくれてありがとう。君のおかげで何度も命拾いしたよ。
さようなら、スターレット。元気でね。

コメント

さようなら・・・・・。助手席にいたら、急に崖が近づいてきたスターレット。草をかすめて走ったスターレット。

あのハッチバックなら、どこまでも、走れる窯になれたのに。

次は軽のポルシェ「スバルサンバー」?

?!
スターレット どちらに売られたんですか?w(°o°)w
凄い!!自分も教えてはいただけませんか?

中古車引取りとか、町の修理屋さんに頼むと言い値になったり、処分費用を取られたりするかもしれません。
でも、法律がかわりましたからね。
ちゃんとした買取業者で相見積りを取れば、それなりの価格をつけてくれるはずです。
10万km超えの車なんかだったら、そっちの方がいいかもしれませんよ。

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