海ソーメン
夏のような日差しに引かれて海に出た。
それでもテンクサには早いようで、岩肌にはまだ姿がない。
仕方がないので、ぼべとじじ採りに予定を変更。
波が見え隠れする岩場に
そばのように生えていた海草をもぎって食べてみると、
これが歯ごたえがあって、くさみもなく、結構うまい。
太モズクかなぁ、と思って採って帰った。
調べてみると、モズクは枝分かれしている。
何だかモズクじゃないようだけど、
食べられないものでもなさそうだし、むしろうまい。
いろいろ調べてみると、「海ソーメン」。
これが採れる季節が限られていて、さほど量も採れない。
いわゆる珍味なのだそうだ。
どおりでうまい。
生で大丈夫。
二杯酢にしばらくつけるとクタっとてしてしまうから、
食べる直前に酢やしょうゆをかけるのがいい。
でも、海でつまみ食いするのが一番おいしい。
世界遺産に指定されていても
あまり訪れる人もなく、静かな鞆の港。
近くでちょうど屋根換えをしていた。
あの屋根であれだけの泥が出るんだ。
あの泥を袋につめて下に降ろすだけでもたいへんだ。
後始末の心配もしなくちゃいけない。
あのはしごが欲しいなぁ!