ジョゴリン
そろそろ魚が泳いでないかなぁと思って、
岸壁から海をのぞくと、
2cmほどの稚魚がたくさん群れになって泳いでいた。
こりゃー、ちりめんだ。しらすだいこんだ。
と思って、慌ててタモとバケツを取りに帰った。
それを掬おうと海に網を伸ばしたのだけれど、竿が短くて届かない。
そのうえ、ヤツらは逃げ足が速いのだ。
夏の頃は、かわはぎやアジなんか、
むこうから網に入ってきたのになぁ。
漁師さんが来たので、
これは何の稚魚だかな、って聞くと、
「そりゃ、ジョゴリンだ」
何だ、そりゃ。
食えるかな、って聞くと、
「食って、食えんことはないが、うもうなかろ」
何かの稚魚かと思ったけれど、
漁師さんいわく、
「ジョゴリンはおっきくならん」そうな。
そうかぁ。
今日の夕飯は、てっきりしらすだいこんが食べられる
と思ったのになぁ。残念。