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2008年4月23日

蕨(わらび)

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何だかCountry&Westernみたいな風景ですが、里山の放牧牛。
遠くを見つめる牛がカッコよく決まってますね。

里山というのは自然の宝庫です。
春になると、ふきのうとうが出てきて、つくしが顔を出し、
ヨモギがもさもさと生えて、たらの芽が出て、
そのうち、たけのこがにょきにょき。

もう春も本番になる頃には、
草を焼いた土手から、わらびがつんつんと伸びてくる。
こんな素敵な里山を放棄して、
季節はずれのうえに農薬だらけの食べ物を
高いお金を払って買うなんて、どこか間違ってる。

そんな食べ物を買うために、
朝から晩までつまらない仕事で時間をつぶすなんて、
どこか間違ってる。

でも、間違ってることに気がつかない人もいる。
間違ってると気づいても、ほとんどの人は何もしない。
何もかも、仕方ないと思ってる。

仕方ないことなんて、世の中には何ひとつないのに。

そんな簡単なことがわからずに、
世の中に埋もれている人があまりにも多すぎる。

シャボン玉を吹いて笑っていた頃から
やがて年老いて土に戻るまで、
僕たちに残された時間は、あまりにも短いというのに。

改めるに遅すぎることはない。
僕たちに残された時間は、そんなに多くない。


でも、今日は蕨がこんなにたくさん採れました。


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2008年4月16日

Just Do It !

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ぐたぐた言ってないで、やるならやれよ。
舞台装置ならどこにでも揃ってる。
他人のことを悪く言ったり、よく言ってみたり。

そんなことは、もうしなくていい。

たった一人で、そこから駆け出せばいいじゃないか。



誰かのために笑うんじゃない。

他人の代わりに生きてるわけじゃない。

何かのために、今を犠牲にしなくていいんだ。


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何度繰り返しても結果は同じこと。
もう、痛いほどわかってる。


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ストックできる明日なんて、どこにもない。

2008年4月13日

えんどう畑のあたりで

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えんどうのつるは、雨が降るごとにぐんぐん伸びる。
やがて白い花が咲いて、気がつくとえんどうの林になっている。

そこにかがんでえんどうを見上げると、
本当の林のようでおもしろい。

その花がしぼむと、あとからすぐにも実ができる。
その実もみるみる大きくなって、すぐにも食べ頃になるだろう。
そうなりゃ、たいへんだ。
来る日も来る日もえんどう御膳。

豆になるまで待ってもいいが、
そうすりゃいつまでも畑が空かない。
「まだですかねぇ」って、次に植える種が順番待ちだ。

黒茄子、生姜に落花生、すいかにかぼちゃにズッキーニ。
いそがし、いそがし、あー、いそがし。


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いちごの花も咲きました。
今年は少しいい土のところに移植。
牛ふん入りの大国B君をたっぷりあげたので、
今年はきっとおいしい実がなることでしょう。


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ルッコラね。
ごまじゃないのにごま風味のヤツ。
こういうハーブ系のやつは、一度土になじむと繁殖力が強い。
知らないうちに、あっちこっちに芽を生やす。


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強いといえば、たんぽぽ。
たん、といって、ぽぽ、っと咲くのはいいが、
日本たんぽぽを駆逐するのは、ちょっといけない。

うちの庭じゃ、西洋たんぽぽは撲滅種に指定されている。

そんな春の日。

2008年4月10日

さくらの頃

都会にいる頃にはそんなに強くは思わなかったけれど、
冬の間は、やっぱり木々も草花も、人の動きも少なくて、
4月になって、ようやくいろんな事が動き始める。

時折、春の陽射しを感じはじめるようになると、
枯れ枝から梅やあんずの花がほころび、
やがて、つくしがすぎなに変わり、おもむろにぼけの花が起きだす。

そうして、4月になるといちどきにさくらが満開になる。


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景気づけに花見でもしたい気持ちになるのがよくわかる。

しかし、さくらの頃にはよく春雨が降ったりするので、
花見のタイミングを合わせるのが難しい。

で、昨日は朝からどうも雨が降りそうで、
夕方からは、やっぱりぽつぽつ雨が降り出したのですが、
強引に花見をしたのでした。

食べたり飲んだりしはじめると、どうせ花なんて誰も見ちゃいない。
それでも、やっぱり花見ということで、
山から枝を取ってきてもらいました。

大丈夫。
このあたりじゃ、誰にも見てもらえない山桜が山にたくさんなっている。


そうそう、
開墾していた畑がようやく完成したからね。
昨日は雨がふりそうだからと、さっそく種播きをしておきました。


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世界一トマト、奥武蔵地這胡瓜、東京南瓜、食用種子南瓜、早生枝豆に
タイガーメロン。

ふふ。

2008年4月 7日

空と海辺(そらとかいへん)

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京都なら北の方を「上(かみ)」、南の方を「下(しも)」と言ったりするけれど、
このあたりは不思議な言葉の使い方をする。

海と山が近いからかもしれないが、だいたい海が基本となる。
そうして、その読み方がおもしろい。

海辺(うみべ)ではなくて、海辺(かいへん)。
山の方は、空(そら)なのだ。
「空(そら)の方に住んでる人」とか言ったりする。


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墓地(ぼち)ではなくて、墓所(はかしょ)。
音読みと訓読みの組み合わせがユニークだ。


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春になると風の勢いもおさまり、
野にはあふれる緑が茂り、
白や黄のさまざまな水仙が、思い思いに咲き乱れ。

2008年4月 6日

開墾地

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まるで墓穴を掘っているようだが、そういうわけではない。
春蒔きの種をたくさん入手したので、畑が足りなくなったのだ。
畑にできるところはどこでも畑にしたい。

そう思って2,3日前から空地を掘り返していたのだが、
もともと蔵のあったところなので、大きな礎石があったり、石ころがあったり、

その上に、蔵を解いた時の壁土や、割れた瓦や、不燃物等が重なり、
さらに抜いた草や、枯れた花や、しおれた野菜なんかを
野積みにしていたところなので、始末が悪い。


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少し掘っては石ころを拾い、岩を持ち上げ、
かがんだ姿勢で、そうして長く作業をしていると、
まったく精根尽き果てる。

それでも昨日なんかは、
スコップの先がガツンと陶器に当たった。
どうせ割れた破片だろうと思って周りを掘ってみると、
何と完全な大きな壺が埋まってある。

おっと、ついに宝物!かと、ドキドキしながら掘りあげた。
土で埋まった壺の中は、大判小判がざっくざく。
だったらよかったのに。
底の底までさらっても、やっぱり瓦の割れたのやら、
大きな石ころ、小さな石ころが詰まっているだけだった。
がっくり。


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明日は「大国B君」を鋤き込んで、畝を作ろう。
そして、サクラが散る頃に種を植えよう。

もちろん野口種苗の固定種をね。
どんな種を買ったのかというとね。

・世界一トマト(東京周辺で戦前・戦後に最も作られていたトマト)
・奥武蔵地這胡瓜
・早生真黒茄子(多くのF1種の片親となった茄子)
・東京南瓜(西洋南瓜の日本での元祖。芳香青皮栗南瓜)
・丹波黒大粒大豆
・沖縄あばし苦瓜
・ズッキーニ
・食用種南瓜
・タイガーメロン
・旭大和西瓜(交配種の母親として使われる西瓜)

とか。
あと、昨年好評だった落花生をどこかに植えたいと思っています。
ミニトマトもあれば便利だしなぁ。

うーん、やっぱり畑が足りない。