春景色
「そろそろ暖かくなったから、つくしが出てるかもしれない。」
そう思って出かけた時には、いつもスギナになってしまっている。
だからと思って少し寒い頃に行くと、つくしはどこにも見当たらない。
去年はどの辺りにあったんだか、
季節が終わるとすっかり忘れてしまう。
「つくしがたくさんあるのはどこだろう?」
人に聞いて行ってみたら、そこにはたくさんあった。
少し早いくらいでも、やっぱり日当たりのいいところは出てる。

でも、たくさんあるからといってたくさん採ると、
後がたいへんなのだ。
ハカマを取るのがあんまりたくさんだと、もう嫌になってくる。
最初はひとつひとつハカマをはずしていたけれど、
途中からはハカマのところをぶちぶちと切って捨てて済ませる。
つくしというのは、
「つくしごはん」か「つくしのつくだに」か、
いずれにしても、つくしの味というものは本当はあまり分からないんだと思う。
味はあまりしないけれど、やっぱり食べたい。
春しか、春のこの時期にしか採れない、食べられない。
それはやっぱり「つくしごはん」でしょ。

「ほとけのざ」
春の七草に出てくるからそれだと思っていたが、そうじゃないみたいだ。
それは本当は「小鬼田平子(こおにたびらこ)」という。
「ほとけのざ」とは全然違う。
それとは背丈が違う「鬼田平子(おにたびらこ)」というのもある。
何ともヘンな名前にされたもんだ。


