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2008年3月31日

海に続く道

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海はいつも様子が変わる。
たまに行ってみると、びっくりするほどきれいな顔をしている時がある。

そういう時に出くわすと、少し幸せな気持ちになる。

2008年3月29日

石窯クラブ

最近巷では石窯をつくのが流行っている。

石窯で焼いたパンはうまいぞー、とか。
焼きたてのピザなら何枚でも食べれる、とか聞くと、
何としても自分の庭にも作りたくなる。

薪を燃やしてもいいけれど、
炭を使うなら煙もほとんど出ないので、家の庭先についても大丈夫。

「そりゃいいなぁ。」って言ってるだけじゃなくて、
本当に作りたいと思うなら、
その気持ちがさめないうちに作っちゃうのがいいですよ。

そうなると、石窯の顔はやっぱり扉でしょ。
ウチの近くの鉄工所さんなら、かっこいい鉄扉を作ってくれる。


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どう、これで3万円。

やっぱり自分も作ってみよう、と思い立ったらご連絡ください。
あなたも石窯クラブの会員になれます(・・そんなのないけど)。

会員になれば、先駆者の作ったいろいろな石窯を見学することができます。
かっこいい鉄扉を作ってくれるところもご紹介します。

会員特典として、
門外不出の「失敗しない石窯のつき方」のアドバイスが受けられます。

会費はできあがった石窯で作ったパンを食べさせてくれること。
そのパンがまずければ即座に退会させられます(笑)。


話は違うが、
PETRACOVICH の「blue cotton skin」というアルバムがとってもいい。

2008年3月27日

春の嵐が過ぎたなら

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昨日は大粒のあられが降ってきて驚いた。
屋根にも道にも黄色い菜の花の上にもバラバラとあられが降る。

その前は大風が吹いた。
春の嵐だったのかもしれない。

もうストーブも終わりかなと思うと、
また寒くなる。
3月はいつもそんな感じ。行ったり来たりで過ぎていく。

でも、もうそろそろかもしれない。
あと何日かで4月。

2008年3月13日

無農薬、無肥料、不耕起、自然生え

ところで、本格的に暖かくなる前にと思って、
畑の整備をしています。

家のウラ(第一農場)は近くていいのだけれど、
元々蔵や納屋が建っていたところなので、土があまり良くない。

砂地のところはまだいいのだけれど、
陶器でも焼けそうな灰色の粘土質のところもあって、
割れた瓦や石ころもたくさん。

去年、半分ほどの土地を開墾して、
とりあえず無計画に野菜等を植えたので、
今年は残っている土地も開墾して、
連作のことや第二農場との関連とか
少しはそういうことも考えていこうと思っています。


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今はまだ、冬越えのだいこんやほうれん草やキクナやが残っており、
種から芽が出たニンジンや、つるが伸びてきたえんどう豆もあるので、
さしあたりジャガイモを植えつけたぐらいです。

将来的には、ハーブや薬味や葉物や果物は第一農場で、
イモ類、タマネギ、トマト、ナス、きゅうり、落花生等、
量がある野菜は第二農場で育てていけばと考えています。

しかし、連作を嫌う野菜があるので困りものです。


それから、
今出回っている種がほとんど「F1」だということを初めて知りました。
若杉友子さんのいう「次世代に続く種を決してつけない死の種」。
そんな交配種を、誰もが毎年買い続けないといけないようになっている。
種子メーカーの陰謀。

PCメーカーとグルになったWindowsのバージョンアップみたいだ。

何とも、無知というのはつまらない。
JAの苗がいいとか、
タキイの種が芽が出やすいとか、
どこかでそんなことを鵜呑みにしていた。

だから無農薬とか有機栽培がどうとか、
もうそんな生温いことじゃ全然だめで、
鶏糞だって牛糞だって化学物質漬けなのだから、
無肥料は当たり前。
固定種を入手して、無耕起の自然生え(じねんばえ)にしない限りは、
土本来、植物本来の力を引き出すことができない。

自家採種しか信用できないなんて、
いつの間にかそんなことにまでなってしまっている。
知らぬは主ばかりなり。
やれやれ。

春景色

「そろそろ暖かくなったから、つくしが出てるかもしれない。」

そう思って出かけた時には、いつもスギナになってしまっている。
だからと思って少し寒い頃に行くと、つくしはどこにも見当たらない。

去年はどの辺りにあったんだか、
季節が終わるとすっかり忘れてしまう。

「つくしがたくさんあるのはどこだろう?」
人に聞いて行ってみたら、そこにはたくさんあった。
少し早いくらいでも、やっぱり日当たりのいいところは出てる。

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でも、たくさんあるからといってたくさん採ると、
後がたいへんなのだ。
ハカマを取るのがあんまりたくさんだと、もう嫌になってくる。

最初はひとつひとつハカマをはずしていたけれど、
途中からはハカマのところをぶちぶちと切って捨てて済ませる。


つくしというのは、
「つくしごはん」か「つくしのつくだに」か、
いずれにしても、つくしの味というものは本当はあまり分からないんだと思う。

味はあまりしないけれど、やっぱり食べたい。
春しか、春のこの時期にしか採れない、食べられない。
それはやっぱり「つくしごはん」でしょ。


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「ほとけのざ」

春の七草に出てくるからそれだと思っていたが、そうじゃないみたいだ。
それは本当は「小鬼田平子(こおにたびらこ)」という。
「ほとけのざ」とは全然違う。
それとは背丈が違う「鬼田平子(おにたびらこ)」というのもある。
何ともヘンな名前にされたもんだ。

2008年3月12日

春一番 Yu/ko Live のお知らせ

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最近は、日に日にあったかくなってきました。
こんなポカポカ陽気にはライブでもやりたいなぁと思っていたら、
急きょ決定しました。

ギターとピアノのデュオ Country&Classic ライブ」

倉光優の冴え渡る歌声はもうおなじみですよね。
今回はピアノの香月祐子さんとのデュオです。
優さんのCountry、香月さんのClassic、そして2人のデュオ。

3月18日は火曜日、午後2時からのスタートです。

「こんなにいい天気の日に仕事なんかやってらんないよ。」とか、
「春雨じゃ、濡れて行こう。」
なんて思った時には、ぜひ駆けつけてライブをお楽しみくださいね。

2008年3月 9日

春の陽射しに

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冬の間はじっとこらえていたのだろう。
春の陽射しに焼かれて、キャベツがむくむくと大きくなっていくのがわかる。

さやえんどうもそうだ。
雨で泥まみれになっては、風に吹かれたり、雪に降られたり、
伸びかけたツルを何度か腐らせながら、ようやくここまで持ちこたえた。


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椿の花も満開です。
開ききった花や蕾を、毎日ぼとぼと落としながら、
ただ今の今だけを、狂うように咲いているのでしょう。


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海もきらきらと、光るようでありました。

2008年3月 7日

五十猛駅に佇んで

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これから先、そんなことをする機会がまたあるのか、
もうないのかは分からないけれど、
若い頃は一人、行くあてもなく鈍行列車で旅をした。

そんな時、夕暮れあたりに田舎の淋しい無人駅に停車すると、
いつもそんな風に思うのだ。

駅の周りにはひとつの商店もなくて、プラットホームには裸電球。
その笠が風にカタカタと震えている。


その駅も、やがてくる暗闇にすっかりくるまれてしまうだろう。


本当なら、目を閉じてそのまま通り過ぎてしまえばいいのに、
僕は、その駅に降りてしまう。


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どうしてもここに降りなくちゃいけなかった。

こんな何もない、山裾の小さな町に。
そう思うと、堪えきれないほどの寂寞が襲ってくる。


その駅に一人降り立ち、
明かりのもれる家並みを、あてどもなくさまよいながら、
今夜、寝るための宿を探す。

やがてどこだかの古びた民家の二階に転がり込むことになり、
そうして、死ぬまでその町で暮らす。


それでもよかったのだ。
あのまま列車に乗って人のたくさんいる町に着いたとしても、
結局、何も違わないのだ。


夕暮れあたりに、田舎の淋しい無人駅に列車が止まると、
いつもそんなふうに思う。


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いや、五十猛駅がどうというわけではないのだけれど、
無人駅だし、駅前には見事に何もない(笑)。

9号線から標識が出ていて、いつか行ってみようと思っていた。

僕の住む、隣の駅。