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2008年2月 1日

本当にやりたかったこと(未完)

これから具現化していくプロジェクトがある。


takuno_machi.jpg


それは町を作り出すということだ。
町起こしとか、地域活性とか、そんな顔が見えないものじゃなくて、
もっと具体的なアクションでカタチにしていきたい。

例えば、安定したサラリーと引き換えに、
いつも不平不満を言ったり、愚痴をこぼしたり、誰かの所為にしたり、

紙くずのような肩書きでも与えられることで、
何か社会的な役割を担っているような気になったり、

それでもそんなものでもないと、
まるで自分の存在が紙くずのように思えてしまったり、

自分でコントロールできない人生に飽き飽きしながら、
「安定した生活」という巧妙な社会システムから、
いつまでも抜け出せないでいる。

そんなもの、クソッタレだってことに、早く気づかなきゃいけない。


「住む家はどうする。」
「将来、どうやって食っていくつもりだ。」

キミの大切な隣人は、
いざアクションを起こそうと深呼吸するキミの耳元で
いつもお決まりのセリフを囁く。

その使い古された言葉に、
「やっぱりできない」って思い直すほど、キミはもう蝕まれてしまった。

まったく何てこった。

どう生きるかが重要なことで、生活なんてどうにでもなる。
だって、僕たちは食うために生きてるわけじゃない。

そんな簡単なことが分かるまでに、僕たちは何度暗い夜に目を覚ませばいいのだろう。


だから、町を作りたいと思うのだ。

そんなところから早く抜け出して、
自分が「本当にやりたかったこと」を、素直にやり始めることができる。
そういう代替案を示したいと思うのだ。

本来あるべき自分を取り戻すために、
もう忘れようとしていた「生きがい」を、もう一度考え直す人のために、
「生活ルネッサンス」を実践するための、環境としての町を作りたいと思うのだ。


古い皮袋に新しい葡萄酒が注がれるように、
古い町にも新しい住人が移り住む。
新しい店ができることで、その地域に新たな営みが生まれる。
そうして増殖する個の生活単位が相互につながり、
そこに新たなコミュニティが形成される。

そんな風にして、新たな町を作り出したいと思うのだ。

町づくりなんて夢物語だと思うかもしれない。
でも、そういえば世の中はほとんどが夢物語のようなものだ。
明日の朝、目が覚めるのかどうかさえ自分にはわからない。


あたかも錬金術師のように、両の手の平を宙にかざすと、
空気中から引き寄せられた目に見えない粒子がそこに集まり、
それが銀河系のようにぐるぐると楕円を描き始める。
そのうち、小さな塊同士がぶつかり、爆発して火花を散らし、
やがて、夢から覚めたように、
きらめく金の結晶が空からぽろりと落ちてくる。

およそ世の中はそういうもの。
ただ思うだけで、空間なんていくらでも歪んでしまう。


このプロジェクトはもう動き始めた。

ここに新たな人が移り住み、店が生まれる。
個々のシナプスは相互に共鳴し合い、
やがて自転する「町の場」が形成される。
それをめぐり人の流れは大きく変わり、
それを呼吸し、町の増殖はさらに加速度を増す。


そう思えば、僕が本当にやりたかったことは、
本当にやりたかったことを見つけるきっかけを作り出したり、
本当にやりたかったことが、
本当にやれるかもしれないと思える場所を作ったりすることだったかもしれない。

次第に、そう風に思えるようになった。


(未完)

コメント

MIXIからきました。
はじめまして。
全く同感です。
私も、昨年独立し、「やりたいこと」をやっています。
生活は楽ではありませんが、「心」は楽です(笑)
その分、嫁には苦労をかけてますが・・・・。

そういえば、そのお店を作られている頃、林さんと一緒にちょっとのぞかせてもらったことを思い出しました。
あらためて、はじめまして。
今度お店に寄せてもらってもいですか?

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