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2008年1月10日

クリエイティブということ

朝、目が覚めて鳥の声が聞こえてくるから、
今日もまたいい天気なんだ、と
ただ僕たちはそんなふうに思ったりするけれど、

そうして、朝起きて聞こえてくる鳥の声の、乾いた青空に響く様子が、
あるいは、それ自体が僕の作品なのかもしれない。

そう思うと、何だかクリエイティブであることに気負いを感じることが、
とてもつまらないことのように思えてくるんだ。


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それでメシが食えるとか、食えないとか、そんなことばかり血眼になって、
給料がもらえるやつには上目使いで尻尾を振って、
陰では酒をくらって繰り言のような悪態をつく。
そりゃ、天に向かって自分に唾を吐きかけるようなもんだぜ。


粘土をこねくり回して作品を作ることなら、誰だってできる。
カンバスに絵具を塗りたくって芸術家を気取ってみても、それでいったい何が変わるだろう。
原稿用紙に何百枚文章を連ねたって同じことだよ。


もっとダイレクトに、もっと振り下ろした指の先から、
四方に極彩色の鮮血がこぼれ落ちるようなクリエイティブじゃなきゃ
我慢ができないんだ。


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何か作品をつくることがクリエイティブじゃなくて、
生きることが、日々の生活そのものが作品であるようなクリエイティブが
あってもいいじゃないか。


僕は起きる。


僕は寝る。


ただ、思いついたことを君に伝えるために、
僕は大きなホワイトボードを用意した方がいいのかもしれない。


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