風が吹いて海が荒れた。
海岸に出ると立っていられないぐらいの風が吹いている。
空も明るいし、白い波頭がとってもきれいだけど、風はとにかく強烈だ。
風は、いつもただ吹いているようだけど、
風には風向きというのがあって、その時々で吹いてくる方向が違う。
そんなこと構わなけりゃ、何も気にしないで済むのだけれど、
風向きひとつでとっても困ることも、世の中にはある。
例えば、ウチのストーブだ。
外でいくら風が吹いても、ストーブさえ焚けばいつも家の中は暖かい。
しかし、何かの拍子に風向きが変わった時には大騒動だ。
それが、たまに煙突に強風が吹き込むことがあるからたいへんだ。
外に出て行くはずの煙が、逆流して家の中に充満する。人間が燻される。
ちょうど昨日がそれだった。
そんな日には、まったくなす術がない。煙が出る火は消すしかない。
かといって、何にもなしではただ寒いだけなので、
やむなく石油ストーブをひっぱり出してくる。
石油ストーブなんか、本当は焚きたくないんだ。
今時、限りある地球資源を燃やすなんて、とっても時代遅れな気がしてならないから。
それをタンクを担いで買いに行くのも、とっても無様で嫌になる。
ストーブをつけるたびに、きっとどこかの石油王が笑ってるんだ。
アメリカなんか、きっと自分たちで燃やしきれないほどの石油を砂漠に隠してる。
それでも足りなくて、あちこちに戦争をふっかけてる。まったく馬鹿な話しだ。
日本だって同じようなものだけどね。
薪は燃やすといい匂いだけど、石油は燃やすと臭いでしょ。
それが何よりの証拠だ。
今年も手火鉢を出しましたよ。
炭を2つ3つ灰の中に忍ばせておくとね、これが1日中あたたかい。
こういう暖かさなら心に響くんだ。
吹きすさぶ風の音を外に聞きながら、
家の中では、ときおり薪の火のはじける音がする。
底冷えはするけれど、ストーブのそばに居ると気持ちよく暖かい。
そういうのがいいと思いませんか。
風が吹いて、海が荒れた日には、カフェロマンに暖まりに来てください。
季節の花も少しは咲いてます。