アゴとジェリーフィッシュ
美しいなぁ。
羽の生えた魚は何だか妖精のように美しい。
(そういえば、鈴木翁二がよくそんなイラストを描いてたな)
羽があるからって、トビウオはそれをばたばたやったりはしないんだ。
尾びれで勢いよく海面を叩いて水から離れ、
まるでグライダーのように何百メートルも滑空する。
背中は鳥に見つからないように、濃い海の色を纏い、
お腹は大きな魚に食べられないように、太陽の白い色を塗ってある。
それでも襲われそうになった時にだけ、仕方なく飛ぶのだそうだ。
遊覧飛行を楽しんでいるわけではない。
現実は厳しい。
けれども、この妖精のようなトビウオを飼育するのはとてもたいへんなことらしい。
産卵すると死んでしまうので、水槽で一年間同じ姿を見せてあげることはできない。
鶏頭に朝の陽射しがまぶしかった。
昨日はアクアスのバックステージを見せてもらえるというので
早くから浜田に向かったのでした。
初めてのアクアス。
飼ってる人はとてもたいへんだろうけれど、やっぱり水族館はいいね。
水族館の中では、イカが一番好きだ。
イカは何ともカッコイイ。
しかし、水槽の中の魚たちの写真を撮るのはむつかしい。
暗いし、動いてるし、それになかなか焦点が合わない。
そういえばジェリービーンズで喉を詰まらせていた大統領がいたなぁ。
ロナルド・レーガン。
関係ないけど。
ジェリーフィッシュ(Jellyfish)は漢字では海月または水母。
最近では都会のマンションで若い女の子がよく飼っているそうです。
散歩に連れて行かなくてもいいし、
深夜に疲れてひとりで帰ってきた時に、ちょっと癒される。
確かに薄暗いバックライトの水中にたゆたうくらげはとても美しい。
それを見ている人間より、よっぽど美しいかもしれない。
これは、糸引きあじ
そして、お決まりのシロイルカ。
どちらもバックステージでしか撮れないショットです。
アクアスは指定管理者制度で、県から委託された職員が
とても頑張って働いています。
アゴの養殖をやっているのは、全国でここだけ。
シロイルカの調教ができるお姉さんがいるのも、全国でここだけ。
目の不自由な人が触って見ることのできる魚たちの立体的なレリーフ、
そんなものが何気に壁に埋め込まれているのも、全国でここだけ。
民間で勤めていた人たちが、お役所の不完全な制度のはざまで、
いろいろ理不尽な思いをしながらも、
素敵なアイデアを出しあって毎日元気に働いています。
いいところですよ、アクアス。初めて行ったけど。