僕たちは無能であることを恐れてはいけない。
社会の中で、組織の中で、うまく立ち回れる人間だけが有能だと
考えるのは、とても馬鹿げたことだ。
同じように、社会の中で役立たずな自分のことを、
何の取り得もないつまらない人間だと思うのは、今すぐやめた方がいい。
僕たちは無能であることを恐れてはいけない。
何ができたって、できなくったって、大差ない。
そんなこと、本当はどうだっていいのだ。
重要なのは捨て去ること。
あらゆるものを脱ぎ捨てて、自分の足で一歩前に踏み出すこと。
それができれば、世の中の風景は一変する。
もう一歩、二歩。
自分の足で歩むことでしか見えてこない世界がある。
ぬるま湯の中でいくら想像してたって無理さ。
歩みだした人間にしかわからない方程式がある。
それに早く気づいた方がいい。
社会の中で何もできないからって、
社会のはしくれに、きつくしがみついている必要はないんだよ。
だって道端には花が、あんなにきれいに咲いてるじゃないか。
人に認めてもらわなくったって、構いやしない。
褒められたいから咲いてるわけじゃない。
食べていかなくちゃいけないって、
みんな呪文のように言うけれど、
食べていくことと、生きることと、いったいどっちが大切なんだ。
おいしいお店を探して食べ歩かなくてもいい。
新しくておしゃれで可愛いモノを、君はもう集めなくていい。
垂れ流しのニュースやTV番組を、いつまでも見てなくていいんだよ。
本当においしいものはウラの畑にあるさ。
小粋なデザインは100年前の日常に溢れてた。
空や海の色、虫や鳥の声、草木花、一日として同じカタチをしていない。
ねぇ、どっち見てんだよ。
君の足元に、これから目の覚めるようなドラマが繰り広げられるんだよ。
僕たちは無能であることを恥じる必要なんてない。
新たな一歩を踏み出すのに、くだらない資格なんていらない。
そのままの君でいいんだよ。
ただ、今まで大事だと思ってきたものを、みんな捨てるだけでいい。
全部だぜ。何ひとつ残さないように捨て去る。
少しの勇気があれば簡単なことさ。街に出るほどの気構えさえいらない。
いい加減、君はそれに気づいてもいい頃なんだ。
だって地球も、この先あんまり長くない。
話は変わるが、ロマンさんの「あまなつ氷」は、めちゃくちゃうまい。
甘いのにスッキリ、サッパリで、
頭がキンとするけれど、またおかわりしたくなるよ。
ここだけの話だが、私は毎日食べている。
それでいいのだ。