« 7月26日のコンサート | メイン | 「Vacancy」 »

2007年7月17日

ありふれた風景

laut.jpg


*ニューヨークでは、124年ぶりに最多降雨量を更新。
*オーストラリア、ニュージランド、コスタリカでは、大量の海鳥が原因不明の死亡。
*アメリカ西海岸では、この数週間、アシカやペリカンなど何百もの動物や鳥が変死。
*砂漠の乾燥地帯であるクエートで集中豪雨が発生。その後、雹(ひょう)が降る。
*中国四川省では、直径5センチの雹が降った。
*ワシントンでは、バスケットボール大の氷の玉が落下して多くの家屋の屋根を突き抜けた。
*米国ジョージア州で激しい干ばつ、その影響で史上最大の山火事が発生。
*エチオピア、トルコ、インド、カナダ、ケニアで、連日異常降雨がつづき大洪水が発生。
*南太平洋バヌアツでM6.3地震。スマトラ北部でM6.3地震。アリューシャン半島でM6.5の地震。
*ソロモン海ノブーゲンビル島でM6,1の地震。南太平洋フィジーでM6.4の地震。
*南米チリ海岸部でM6.1の地震。
*中国南西部雲南省では、M6,4の地震と1000回近い余震が発生。12万人以上が家屋崩壊のためにホームレスになった。
*全米各地で、わずか1日で65個の竜巻が発生。
*カスピ海で大量のアザラシ(成獣639頭、子供180頭)が死亡。
*夏期の平均気温が10~15℃のアイスランドで23℃を記録。
*ドイツでは乾燥と高温のため、ビール用の麦の栽培に甚大な被害が発生。
*アラスカ州南東部で厚さ1500mの氷河のほとんどが氷解。
*北極海周辺上空に「銀色っぽいブルー」の雲が発生。
*北極の氷の減少で、地球の自転自体がわずかながら速くなっていることが確認された。

すべて、この3ヶ月ほどに世界中で起こっていることなのだそうです。

オーストラリアは昨年からの深刻な大干ばつにより、国民の半数1100万人を北米各地に移住させる計画だと言われる。
そんなことさえが、もう冗談に聞こえなくなってきた。

tadaresora.jpg


それでも、僕たちはこの壊れていく地球から逃れることはできない。

今日も目が覚めて、ありふれた風景の中で僕たちは一日を過ごす。

ろくでもない仕事をするふりをして、ただデスクに座ってやり過ごす一日。
やさしく寄り添ったり、冗談を言い合ったりすることで過ぎていく甘い時間。

それもこれも安穏に過ぎていけば、まことに人のさいわいだと言うのなら、
砂浜に流れ着いたペットボトルのハングル文字だって、人のさいわいだ。

賢治の言うように、僕たちはいずれ長くないひとつの青い照明に過ぎないのなら、
地球なんか壊れてしまえばいい.
そう思うけれど、
それでも、たった一人でなし崩しに壊れていく地球のことを思うと、
何だか不憫に思えて、涙が出て仕方がない。

kujira.jpg


できることなら、今生なんて光のように駆け抜けたいと思うのだけれど、
毎日起きて、ごはんを食べて、
やろうと思うやっと10分の1ばかりの仕事をして、
もうそれだけで疲れて眠ってしまう。

せめて地球と同じスピードで、朽ち果てていくことができればいいのだけれど。

コメント

あの、1枚目の写真、チェスの盤面のようなチェックの芝生は、何処に有る、何でしょうか?

福光のラウ。
ちょっと場違いだけど、若い人たちが頑張ってやってる。行ってあげてください。

中越地震の瞬間 山形の庄内にいて、震度3でしたけど随分と長く揺れました。

もっともっと 大きな渦の中で生きているのかも。会いたい人には会っておきたい気分。

そうだよ。今が大切。

霊長類のといえどもこの時代 まだ国家間はねじれ 地球の森羅万象におののきあたふたすることこそ しがない目的を毎日持ちそれで如何ばかりの安堵をまぎらわしてすすむ 生きつつ無常の淵をのぞき呼吸をととのえ 誰にもきずかれぬように洋服を着替えて一日に臨む よくもまずくもrepeat repeat repeat....共同幻想の旗手 まってます

毎日目を背けたくなるようなニュースばかりです。
地球、一個しかない。大事に使って、大事に生活して、大事に後世に残していきたい。

今日も、めいっぱい、フルスロットルで、風を切るように。

コメントする